ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

1週間のご無沙汰でした。

2007-06-11 | 砂時計
この1週間、体調不良になったり、実家の法事のことやなんかでかなーり谷底気分
で沈んでいた。

私にとって、自分の実家は鬼門である。
なんだかんだストレスの多いことが多くて、できれば近寄りたくないゾーンなのだ。
6人も兄弟がいるにもかかわらず、なぜだか次男である父が後を継いでいる。
「後を継ぐ」といっても、立派な家業があるわけでもなく、大きな田畑があるわけでもない。
単に「墓守」をするだけのことだ。
祖父の家には、処分に困るような大きな金ぴかの仏壇があり、何かにつけてお寺さんがお参りにくる。
もちろん、税金を払っていない彼らのこと、「丸儲け」の目的でやってくるわけだ。
今回の法事は、私の祖母の27回忌だった。
私の母方の実家や、夫の実家は都会なので、こういうばかばかしい法事は大々的にはやらない。
父の実家の法事は、二間続きの客間を開け放し、そこに親類縁者を呼び、お寺さんも3人ほどのお坊さんがやってくる。
仰々しい上げ底のお供え物をうやうやしく置いて、お経のあと精進料理を食べ、お供え物を解体しお下がりとして持ち帰ってもらう。
私はこういう行事が大の苦手。
親類縁者と、これといって話すこともなく、かといってまるで無視するわけにもいかず、いったいどうすればいいのだろう、と所在ない感じで座っているしかない。
集まってくる親類の人たちも、年々年老いて参加者も減ってくるし、みんな膝が悪かったりして、正座することも難しい状況になってきている。
故人を偲ぶ、といっても30年近く経ってしまうと、その記憶もあやふやとなり法事の席でも、全然関係ない世間話で盛り上がっていたりする。
何のための法事なんだろう。
毎回、それは頭をかすめ、父に
「もう、家族だけで拝めばいいんじゃないの」と進言するが
「そんな格好の悪いことができるか!」と一切耳を貸さない。
やれやれ・・・
まったく徳の無いお坊さんが、したり顔で説法らしきものをする。
「最近のこどもたちの拝金主義には、憂うべきものがある」とかなんとかって。
まったく、よく言うわ。
一番の拝金主義はアンタじゃないのさ!とその場で言ってやれなかったのが一番悔しい。

それなりに品格のあるお坊さんならまだしも、そのへんにいるおじさんが袈裟を着ただけのような、あんなお坊さんに拝んでもらってもありがたくもなんともない。
本当の法事は、それぞれが胸の内で故人のことを思い出すだけで十分だと思うんだけどな。

でも。
叔母が手みやげに持ってきてくれたツマガリのロールケーキは、美味しかった。
そんな些細なことでご機嫌が直る私って。。。

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2 コメント

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ふるさと (hana)
2007-06-12 16:12:53
というと最近はアンジェラ・アキのうたのフレーズが浮かびますが。

夫の実家は関東の田舎、葬式は3日掛り・法事も押して知るべし。。
其の度ごとに、そのときにしか帰省しない役立たずの嫁である私を<長男の嫁の○○子です>と引き合わせる義母・・・
どこの誰ともわからん年寄り達に米搗きバッタのごとくお辞儀しまくります。
のんきな夫は、誰だっけ?とシツコク私に尋ね、
<アナタのご親戚ですわよっ>
此方からのお土産も<20個ほどお願いね>と義母。
とても、かの地では暮らせません。こらえ性のない私ですもの!

美味しいもので復調するのは、まだまだ心身素直な証拠ですょ
昨日今日とこちらは急に夏となり、前前日との気温差10度~~~ゲロゲロです・・・・
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田舎の流儀 (CITROEN)
2007-06-12 22:00:47
hanaさん、気温差10度ってすごすぎません?
今宵は、氷を浮かべたお薄をご用意いたしました。
ささ、火照った身体を一服させてやってくださいまし。

で、ご主人のご実家の冠婚葬祭もすごそうですね!
親戚づきあいも、どんどん代替わりしていて、知らない人ばかりになりつつあるでしょう?
なんか、田舎の流儀というのか、価値観にはついてゆけないものを感じるのは私だけかしら、と思っていました。
が、hanaさんもお仲間みたいで嬉しいです。
いい加減、こういう風習はやめればいいのに、ねぇ。。

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