似なくていいのに

三年生にもなると、ほぼ毎月校内、校外模試がスケジュールに組み込まれている。
休みの日の惰眠を、何よりも楽しみにしている私にとって、土日のお弁当作りはけっこうキビシイ。
だが、世の中の大半のお母さんたちは、早くは小学校の塾通い、スポーツ少年団通いに始まり、中学、高校の部活などで早起きしてのお弁当作りは当たり前状態なのだ。
それを思えば、私はかなり楽をしてきたので、せめて高校生活の残り一年くらいは母親業をまっとうしようと、自分を叱咤激励（←おおげさ・・）している。

だが。
帰ってきた息子。
「ぐわぁ～。今日の英語、途中からマークするところを間違えたみたいや！」
と、言う。
さすがは、私の息子だ。
そそっかしいというのか、間抜けというのか、お馬鹿というのか。
クラスの友達には
「そのほうが、点数良かったりして。。」といわれたそうで（君は正しい。）
私は共通一次前年の受験生だったのでマークシートを経験せずに来た。
もし、浪人していて共通一次を受けなければいけなかったなら、きっと息子と同じミスをしていたことだろう。

男の子なのに、数学の得意な夫には全く似ずに、正統派文系。
図形がダメ、世界史が苦手、凡ミスが多いと、まったく、私の似なくていい部分をそっくり受け継いでしまった。
空梅雨の日本列島に反して、息子の前途には晴れそうにない暗雲が重くたれ込めている。
やれやれ・・・