ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

一周生(いっしゅうき)3

2015-11-05 | 砂時計
夫が倒れたことを、私は自分の両親にはすぐには伝えなかった。 生死にかかわる状態ではなかったことや、無駄な心配をかけたくもなかったし、こんな年齢になっても父に叱られたくなかったこともある。 「おまえがそばについていながら、なんでこんなことになったんだ」と。 また、自分の選んだ人生が、失敗だったと両親に思われるのも嫌だったから。 しかし、夫が倒れて3,4日経ったときのこと。 突然父から電話が入った。 . . . 本文を読む