~川の神と海の女神のお話~
洪水というものは大変なものだ!
ましてや、堤防なんかの整備されてない古代はそうさ!。
幾千もの細い川が流れ込んで すさまじい勢いになる!。
水は堤防を越えて溢れ出る。。。。
その様子を岸から眺めると、
向こう岸は遠くなってしまっていて、
向こうに居るのが馬だが人だかわからない。。。。
そうなると川の神は大笑いするんだ。
「まずこれで、俺は天下の素敵なものをすべて手に入れたぞぉ!」
こう言いながら得意になってどんどん流れていく。
すると川の神は、海に出くわした。。。
海の端っこに立って、向こうから寄せてくる波を眺め・・・、
水平線を見つめて、川の神はアングリと口をあけた。
それから頭を前後上下左右に大きく振って、海原の向こうに居る海の女神に向かって、こう言った。
「あいや!どうも驚いた!。。。いろいろ知識をかき集めて大きくなった俺は、他人よりも利口だと世間じゃあ思っているし、俺もそう信じていたけど、大間違いだと知りましたよ。知識をいくら多く集めたところで、海の大きさには比べ物にならんのですなぁ~・・・」。。。
すると、海の女神はこう言った。。。
「海の大きさを、井戸の中にいる蛙に話したって解ってもらえないわよ。冬の雪や氷のことを、夏に飛び回るトンボに話したって無駄でしょ?」
「人生の生き方のコツを、ガチガチ頭の哲学者に話しても役に立つと思うかしら??」
「水を一番大きく集めるのは海なのよ。それでいて海は一杯になって溢れかえる事にもならないの」。。。
「太陽に当たって、いくら蒸発してもカラっぽにはならないわ。乾季でも減らないし、洪水の時も大きく増えないわ。」。。。。
「この海の大きさなんて測れないものなのよ。。。でもね、私自慢している訳じゃないのよ。自分を一番大きなものなんて思った事などないわ。。。。だって・・・空と比べたら、私はどうかしら???」。。。
「宇宙から見たら、私なんて大きな山の小石・・・」。。。。
「だから私、自分が大きくてエライ!・・・なんて思ったことは一度もないの」。。。。
「私が棲んでいる、この北の海だけじゃないの。世界中の国々をめぐる海だって、天と地の果てしなさに比べれば、水たまりみたいなものなのよ」。。。
「この極東の島国なんて、穀物倉庫にある米粒みたいなもの・・・」。。。
「ましてや、そこで群れる人間なんて、びっしりと生えた馬の毛の一本みたいなものよ」。。。
「そんな者が、ちょっとばかり知識を集めて偉そうなことばかり言っててもね、貴方がさっきまで大威張りで流れてきた姿とそっくり。。。海を見て、やっと少しだけ気付くのよね」。。。
それを、ただただ黙って聞いていた川の神は 北の海の女神に尋ねた。。。
「するってぇ~と、天地の広大さを知り・・・馬の毛一本の小ささを知ればいい・・・というわけですかい??」。。。
北の海の女神は応える。。。
「とんでもない!!!ただ比べるだけでは、何も解った事にはならないのよ」。
「天地の間で起きている事は、絶えず変化してるの。。時間というものは、一刻もとどまらず動いているし、全ての物事はいつまでも続かないのよ」。。。
「出来上がってそのまま・・・というものは、何ひとつ無いのよ」。。。
「人間って、{ここが始まりで、ここがおしまい}と、決めつけるけれど、それはみんな仮のこと」。。。
「本当に賢明な人は、大きなモノも小さなモノも、同じ目で見るのよ。。価値の低いものを見下したり、価値の高いものを崇めたりしないのよ。。。あらゆるものはすべて違うのに、どうして比較なんて出来るのかしら???」。。。
「賢明な人は、過去と未来を同じ目線で見渡しているのよ」。。。
「過去のことで悲しまず、今のことでもイライラしないのよ」。。。。
「全ては動き変化するものなの・・・それは、月の満ち欠けと似てるわ。成功にも喜ばず、失敗にも悲しまないわ。。全てのは常に移りかわり、生まれることも死ぬことも{始めでもなければ、終わりでもない}のよ」。。。
「川の神の貴方は、私の親友である{山の女神}との、連絡回線でもあるのよ。貴方はとても重要で大切なお方」。。。
森羅万象・・・万物流転・・・日々平安なり。。。。か・・・。
洪水というものは大変なものだ!
ましてや、堤防なんかの整備されてない古代はそうさ!。
幾千もの細い川が流れ込んで すさまじい勢いになる!。
水は堤防を越えて溢れ出る。。。。
その様子を岸から眺めると、
向こう岸は遠くなってしまっていて、
向こうに居るのが馬だが人だかわからない。。。。
そうなると川の神は大笑いするんだ。
「まずこれで、俺は天下の素敵なものをすべて手に入れたぞぉ!」
こう言いながら得意になってどんどん流れていく。
すると川の神は、海に出くわした。。。
海の端っこに立って、向こうから寄せてくる波を眺め・・・、
水平線を見つめて、川の神はアングリと口をあけた。
それから頭を前後上下左右に大きく振って、海原の向こうに居る海の女神に向かって、こう言った。
「あいや!どうも驚いた!。。。いろいろ知識をかき集めて大きくなった俺は、他人よりも利口だと世間じゃあ思っているし、俺もそう信じていたけど、大間違いだと知りましたよ。知識をいくら多く集めたところで、海の大きさには比べ物にならんのですなぁ~・・・」。。。
すると、海の女神はこう言った。。。
「海の大きさを、井戸の中にいる蛙に話したって解ってもらえないわよ。冬の雪や氷のことを、夏に飛び回るトンボに話したって無駄でしょ?」
「人生の生き方のコツを、ガチガチ頭の哲学者に話しても役に立つと思うかしら??」
「水を一番大きく集めるのは海なのよ。それでいて海は一杯になって溢れかえる事にもならないの」。。。
「太陽に当たって、いくら蒸発してもカラっぽにはならないわ。乾季でも減らないし、洪水の時も大きく増えないわ。」。。。。
「この海の大きさなんて測れないものなのよ。。。でもね、私自慢している訳じゃないのよ。自分を一番大きなものなんて思った事などないわ。。。。だって・・・空と比べたら、私はどうかしら???」。。。
「宇宙から見たら、私なんて大きな山の小石・・・」。。。。
「だから私、自分が大きくてエライ!・・・なんて思ったことは一度もないの」。。。。
「私が棲んでいる、この北の海だけじゃないの。世界中の国々をめぐる海だって、天と地の果てしなさに比べれば、水たまりみたいなものなのよ」。。。
「この極東の島国なんて、穀物倉庫にある米粒みたいなもの・・・」。。。
「ましてや、そこで群れる人間なんて、びっしりと生えた馬の毛の一本みたいなものよ」。。。
「そんな者が、ちょっとばかり知識を集めて偉そうなことばかり言っててもね、貴方がさっきまで大威張りで流れてきた姿とそっくり。。。海を見て、やっと少しだけ気付くのよね」。。。
それを、ただただ黙って聞いていた川の神は 北の海の女神に尋ねた。。。
「するってぇ~と、天地の広大さを知り・・・馬の毛一本の小ささを知ればいい・・・というわけですかい??」。。。
北の海の女神は応える。。。
「とんでもない!!!ただ比べるだけでは、何も解った事にはならないのよ」。
「天地の間で起きている事は、絶えず変化してるの。。時間というものは、一刻もとどまらず動いているし、全ての物事はいつまでも続かないのよ」。。。
「出来上がってそのまま・・・というものは、何ひとつ無いのよ」。。。
「人間って、{ここが始まりで、ここがおしまい}と、決めつけるけれど、それはみんな仮のこと」。。。
「本当に賢明な人は、大きなモノも小さなモノも、同じ目で見るのよ。。価値の低いものを見下したり、価値の高いものを崇めたりしないのよ。。。あらゆるものはすべて違うのに、どうして比較なんて出来るのかしら???」。。。
「賢明な人は、過去と未来を同じ目線で見渡しているのよ」。。。
「過去のことで悲しまず、今のことでもイライラしないのよ」。。。。
「全ては動き変化するものなの・・・それは、月の満ち欠けと似てるわ。成功にも喜ばず、失敗にも悲しまないわ。。全てのは常に移りかわり、生まれることも死ぬことも{始めでもなければ、終わりでもない}のよ」。。。
「川の神の貴方は、私の親友である{山の女神}との、連絡回線でもあるのよ。貴方はとても重要で大切なお方」。。。
森羅万象・・・万物流転・・・日々平安なり。。。。か・・・。