武志の【作業日報】

こだわり天然素材の革製品、シルバーやグラスアートをしている職人の作業日報とその日常です。

シルバー・コンチョ製作工程 4

2009年03月17日 | 作業工程公開 Silver
えぇ~、次は足を作ります。
同じくSilver950の角棒を用意。2×2mmの角棒を今回は使用。
適度な長さに切って火を入れ、なました後にローラーで薄く引いていきます。
指を挟まないようにね



今回はしっかりとした足が必要なので、厚み1mmにしました。
飾りでつける分にはもっと薄くて良いと思います。0.6mm位。



再度なましてから折り曲げの目安線を引いてヤットコで折り曲げていきます。
ヤットコせ ←オヤジギャグ ・・・2点。 




折り曲げたところ



これで足は完成
今度は本体と足をくっつけていきますよ

シルバー・コンチョ製作工程 5

2009年03月17日 | 作業工程公開 Silver
今度は今まで作ってきた本体と足をロウ付けしていきます。
使用するのは銀5分ロウ。
まずはフラックスを本体の裏面に塗ります。



この後に銀5分ロウを置き、バーナーで炙りロウを溶かします。
ロウが解けた瞬間にピンセットで挟んだ足を置き火を離します。
するとどうでしょう、くっつきましたね~
ちゃんとロウが流れて本体と足が付いているか確認しましょう



ピントがボケてます。ごめんなさい。



このロウ付け、なれないとなかなか上手く行きません。
慌てず、かといってゆっくり過ぎてもいけません。
何度かやるうちに慣れてきます。頑張りましょう

シルバー・コンチョ製作工程 最終工程!

2009年03月17日 | 作業工程公開 Silver
んぁ~、
ロウ付けまでできたら残りは仕上げ作業ですね、いよいよ

まず、先程ロウ付けしたコンチョを酸で洗います。
水で薄めた酸を火に掛け、その中に先程のコンチョを入れます



沸騰したら弱火にして少し放っておきます。
まぁ、お酒飲んだりタバコでも吸って一休み一休み
僕はここでいつも泥酔まで一気に行きます。



酸洗い後の銀。
こんなに白く綺麗になるんですね~



今回は打刻した所を黒く燻して模様を強調したいので、燻します。
燻し液の入ったビンを熱湯で暖めておき、その中に20~30秒漬けます。



取り出して水洗いしたところ。
真っ黒です。真っ黒くろすけ です。



さぁ、最終作業です。
この真っ黒君をバフ掛けしていきます。
磨きと最終光沢仕上げの2段階で磨き込んでいきます。



ピカピカに磨いたら~
はい完成



基本的なシルバー・コンチョの製作工程はこんな感じ
いかがだったでしょうか?
なるべく判りやすいようやってみたつもりですが・・・
なにせ1人で作りながら撮影してたので、至らないところもあると思います。
ご了承下さい。

後はデザインによってコンチョに石を入れたり、ねじったワイヤーを付けたりと
色々できます。
刻印も自分のデザイン次第で色々と作っていけますし、その組み合わせも
その人次第で無限に広がっていきます。

工場の機械でいっぺんにプレスして出来てくるものと違い、1つずつこうやって
生まれてくる物は心がこもって良い物ですよね。
僕ももっともっと良い物を作れるよう日々頑張っていこうと思います。

それでは~