今日明日は、この文書のクライマックスといえるところです。
目の前で重い石が削られ組み上げられていくのをまざまざと見た彼ら(町の偵察隊)の口からは、もう言葉が出なかった。彼等は神の御技を見ているような表情をしていた。そして丁重な挨拶をして町に帰っていった。友人は信用を失い、町の人たちにまともに相手をされなくなってしまった。 石が切れるようになったころ、次の勉強に励んだ。
「いいか、素直になれ」「そして自分に教えてもらえ」「自分の内なる指示に従え」「それに逆らうんじゃないぞ」「素直に従え」「各自それに従って、この岩場から実際に石を切り出してみるんだ」「他人の石の大きさや形は気にしてはいけないぞ」「さあ、やってみなさい」
それぞれの大人の作業に邪魔にならないところを選んで、石の切り出しを始めた。私は他の人たちのことを気にせずに、心に浮かんでくるままに岩を削ってみた。すると両手に収まるぐらいの直方体の石ができあがった。
全員が完成すると、それを先生のところへ持ち寄った。集められた石の形は四角を基本とするものがほとんどで、大きさもだいたい同じようなものであった。
先生はそれを手際よく組み立てた。見る間に石垣のミニチュアができあがった。
組み上げられた石と石の間には隙間がなかった。
「一人ひとりがそれを分担し、できあがったものを集めることによりひとつの大きなものが生じたのはよくわかったろう」
「いいか、二人以上の集団ができると、その中にはあるエネルギーが生じてくる」
「そして、目的ができると、方向性と意思がそのエネルギーにできあがる」
「すると、それぞれの人たちにそれぞれの役割が与えられることとなる」
「企画をする者もいれば、指揮をとる者もいる」
「製作だけに当たる者もいる」
「だが、それぞれの役割に上下はない」
「すべての役割がそれぞれ必要とされているのだ」
「これが、全宇宙・全階層を貫くひとつの大きな原理だ」
「そのエネルギーの意思と方向性が人々に役立つものか」
「あるいはそれが邪魔のものでないかどうか」
「いかに、従うべきエネルギーの意思にそえるか」
「今までの勉強でそれは充分にわかるはずだ」 「もうお前たちは実際の作業に手伝いとして携わることができる」
「そのエネルギーにどんな役割を与えられようとも、それはお前たちがそのエネルギーに必要とされているということだ」
「役割に不平不満をもってはいけないぞ」
「役割によい役割、悪い役割なんていうものはないからだ」
早速、私たちは大人の仲間に入ってお手伝いをすることになった。
― つづく ―
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