アメリカは沖縄の基地を望んでいない

いまの世の中は嘘だらけで国民はみんな騙されているということはここを訪れていただいている方は良くお判りと思います。
医療の世界も環境の世界も、そして政治の世界も同じです。
ちよっと探ればそんなこと分かるのですが、マスコミはなかなか本当のことを書かないので、国民は騙されたままです。

昨日、たびたびここで紹介している *ＢＳ11* 土曜日22時からの田中康夫の「にっぽんサイコウ！」録画して今日見ました。
このブログでもどこかで書いた筈ですが（探しても見つからない）、沖縄の普天間基地での米海兵隊移転問題ですが、アメリカは沖縄には固執していなくてグアムに移転したいのです。
この日の番組では民主党の川内博史氏がゲストに出てまた新たな情報（私が知らなかっただげ）も語られていましたので、それも含めてちょっと書いてみます。

日本から見れば軍事同盟はアメリカだけですが、アメリカから見れば下記の上の表のように日本、韓国、タイ、フィリピン、オーストラリアの5ケ国に及びます。
それですから、見て分かるようにこれらの国々に対してはグアム・テニアンの基地がど真ん中なので最適なのです。
現在、尖閣諸島で中国と何かあってもアメリカのヘリコプターは行けないそうです。
沖縄から尖閣諸島まではヘリコプターの燃料が持たないとか。
何故なら沖縄のヘリで戦闘機は2‐3機で、後は全部輸送機だそうです。
日本ではグアムに基地が移ると後方に下がると言いますが、これは自分のことしか考えていないからです。
下の下の表ではグアム駐留を「前方での駐留」と謳っています。

　


アジア全体が一丸となってアメリカを中心に協力し合うほうが良いと、私は思います。
そういう意味で、アメリカはグアムでアジア・太平洋地域のための共同訓練をしましょうと各国に持ちかけているのだそうです。

2006年に日米安全保障協議委員会が作成した日米ロードマップを見てください。
マスコミで言っていないことがちゃんと書いてあります。
言っていないどころか、政府も含め言っていることは出鱈目です。

●普天間（辺野古移転でもめている）の代替の移転地は2014年が目標で決定ではありません。
●8000人の海兵隊員（日本では18,000人と言っている）2014年までにグアムに移ると決定しています。

　　

●それに普天間飛行場も入っているではないですか。
日米年次改革要望書と同じで、アメリカは公開するけど日本は隠すというパターンです。
これは大部分が行くとのこと。
現在でも沖縄では実弾を浜辺で打ったりする（ノルマンディ上陸時のような）大切な訓練は出来ないので、わざわざグアムに訓練に行って、沖縄では休んでいるのだそうです。
沖縄では軍事訓練は出来ないので体力向上のためのキャンプしか出来ないそうです。

海兵隊の本部はハワイにあって、沖縄よりグアムが近く便利です。
また2010年のＱＤＲ（中期国防計画）の中で、グアムを海兵隊、陸軍、空軍のハブにする、中心にするとしているとのこと。

ここにも詳しい川内氏へのインタビューがあります。

で、どうしてそれなのにグアム移転ではなくて、日本政府は沖縄移転をアメリカが望んでいるとか、沖縄に米軍がないと日本を守ってくれないということにしているのかということに関しては、川内氏も確信は出来ないようですが、官僚は変化を嫌うというのが原因とも言っていました。自分の仕事を役所は離したくないということです。

しかしヘリコプターだけは沖縄に残ると日本の政府が言いながら、海を埋めて飛行機の滑走路を二つ造ろうとしているのを考えると、建築関係からの利権か何かではないでしょうか。上の日米ロードマップで、飛行場もグアム移転と述べているではありませんか。
いずれにしても呆れる話です。
民主党の言う政治主導は、これも民主党十八番の嘘です。
つい先日、民主党は政治献金を中止するというマニュフェスト公約を平気で破りましたように、嘘の常連です。

こういう番組をテレビのキー局が放映しないのは本当に残念です。

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