Weddingドレス Grey's journal☆***

50'sのシネマヒロイン、オードリーをテーマにしたウェディングドレスのお店、Grey'sの日々を綴った日記☆

二人の"ホワイトライラック"のマリエ☆*

2008-06-01 | Weblog
 
  何日か降り続いた冷たい雨がやっと上がったと思ったら、

今日から6月です。

 猫は久し振りの日射しの中でまどろみ、

心地よい風が部屋の中を通りぬけていきます。

 皆さま、お元気でしょうか...?


 ここのところ、グレイズを訪れるお客様から「シンプルなドレスが本当になくて...。」

という声が多く寄せられています。

「あまりゴージャスなドレスは私には似合わない。」とか、

「ピカピカ、テラテラした素材のドレスを着たくない。」とか、

ある方は、「ケーキになりたくない。」とチャーミングに笑いながら

お話して下さいました。


 シンプルなドレスの定義は、人によって様々だと思うのですが、

たしかにお客様のこういう声を伺うと、

今のドレスはデザインや装飾が過剰なものが多いんだろうなと思います。


 子ども達にドレスの絵を描いてもらうと、まずまちがいなく、

花やリボン、フリルやレースがふんだんに盛り込まれた

ドレスのデザイン画が出来上がります。

 それを着るのが、実際の子どもであれば、

それはそれなりに可愛いいのですが、

それをそのまま、大人の花嫁さんに着せようとすると、

とんでもないことになってしまいます。

 
 デザインをする時にデザイナーは、いろいろなものからそのヒントを得ますが、

ずっと絞りこんでいって、それを"かたち"創る時に

「本当にこれは必要なのか...?」という作業を常に行っています。

足し算ではなく、引き算の考え方です。

 いろいろなデザインをプラスする事は簡単ですが、

本当に必要なものだけを残していくのは簡単ではありません。

 ドレスがシンプルな場合は、ごまかしがきかないので、

そのドレスのラインやシルエット、布の流れ、その素材や仕立てのよさ、

上質感が最も必要とされるからです。

 そして、そのシンプルなドレスを最もいかすのは、

そのドレスを着られる花嫁の個性です。

ドレスはドレスだけで完成されるものではなく、

そこに着る方の個性や感性が加わり、

「それをどう着こなすのか?」という事こそが、

実は大切だと思っています。


 先日、5月6日に挙式を終えられたH・Gさんと

5月18日に挙式を終えられたY・Iさんは、

偶然、お二人共、5月の花嫁でお二人共、

"ホワイトライラック"のマリエを選ばれました。


 "ホワイトライラック"のマリエは、少しオフショルダーの

ノースリーヴAライントレーンのマリエで、

本当に「シンプル」という言葉がふさわしい、

ノーブルなイメージのドレスです。

 素材はシルクの輝きが美しい、イタリア製のオフホワイトのSilkシャンタン。

 うしろに沢山の共布のくるみ釦がある以外は、何もありませんから、

却ってベールやアクセサリー、そして着られる方の個性によって

幾通りにもその表情を変えます。

 H・Gさんは、身長も高く、知的で都会的なイメージの方。

会場も「パークハイエット東京」での挙式でしたので、

あくまでもシンプルにこだわって、

ベールは細巾のレースがロングベールの縁にあしらってあるクラシカルなベール、

うしろにはドレスと共布のリボントレーンを少し大人っぽくお創りして、

気品ある美しい花嫁姿でした。

 もう一人のY・Iさんは、軽井沢の「聖パウロ教会」での挙式。

御披露宴も"音羽の森"のレストランのご予定でしたので、

ベールは花嫁の清楚で可憐なイメージに合わせて、

小花や小さな草花が刺繍されたフランス製のロングベールをおすすめしました。


 当初、本物のパールとダイヤのティアラを考えておられた花嫁さんは、

ドレスの仕上がりを見られて、

「このドレスにはティアラよりもナチュラルなお花の方が似合いますね。

ヘッドも生のお花にします。」とおっしゃいました。


5月の新緑が美しい軽井沢の自然の中で、

まるで「森に咲く花の精」のような花嫁は、

参列された多くのゲストの方から、

「「シンプルで素敵なドレスね。」と沢山、沢山、

誉めて頂きました。」と嬉しい報告をして下さいました。

 
 丁度、挙式が同じ5月でしたので、

ほぼ同時期に同じ"ホワイトライラック"のマリエでこんなにも

着る方の個性によって、イメージが変わるというところを

私たちも楽しませて頂きました。


Bon mariage!☆

5月、フランスではリラの花と呼ばれる芳しいライラックの花が満開

になると聞きました。

二人の"ホワイトライラック"のマリエの美しい花嫁たちに、

心からの祝福を。。。☆



シンプル...。それは短い時間の中で、

古くならない新しさを持っているということ。

これまでも、今も、これからも

グレイズが目指している「シンプル」という言葉の定義です。



                        Grey's☆大岡信子・なでし子



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2 コメント

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Unknown (saya)
2008-06-02 10:04:21
ご無沙汰しています。

シンプルなドレスほどデザインや素材感が大事になってくるというお話、本当にその通りだと思いました。
グレイズさんの、シンプルなのにアンティーク感が漂う独特のドレスの雰囲気は、上質な生地と細部まで計算されたデザインから生まれるんですね。

写真のホワイトライラックのマリエも素敵ですね。
また結婚式をしたくなってしまいました。
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こんばんは☆ (Grey's☆大岡信子・なでしこ)
2008-06-03 00:13:51
ご無沙汰しております。
コメントありがとうございます☆*
お元気ですか?
この間、グレイズのお客様からsayaネットの事が
ちょうど話題になっていたので、
sayaさんお元気かなと思っていた所でした。
その方も赤ちゃんが生まれて、今、1才7ヶ月なので、
sayaさんがご紹介されているいろいろなお店やグッズを、
とても楽しみに拝見しているとお聞きしました。

グレイズからいろいろな人と人との輪が広がっていくと
素敵ですね☆*

これからもよろしくお願い致します。





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