Weddingドレス Grey's journal☆***

50'sのシネマヒロイン、オードリーをテーマにしたウェディングドレスのお店、Grey'sの日々を綴った日記☆

偶然という名の必然☆+:*。*

2008-06-25 | Weblog
 

紫陽花の青が美しい季節です。

ここのところ、少し青空がのぞいていたのですが、

明日からはどうやら梅雨らしい天候になりそうです。

お元気でしょうか…?


先日、うちのお店を前から気に入ってくださっていたお客様のMさんが、

ドレスの下見に来店されました☆*

実は、「根津美術館のそばのあのお店にいこう。」と、

Mさんがブログに書いた所、Mさんは、

私の大好きなお友達Kちゃんの音楽仲間でもあって、

Kちゃんが「もしかして、私の友達のお店かも!」とメッセージを彼女に

送ってくれました。

そんないろいろな偶然が重なって、お店の方に来られました。

ほんとに不思議です。

実はまだ他にも偶然があるんです。

ちょうど、Mさんが会場の下見に行った所、

明日、その会場で挙式を控えた方のドレスが飾ってあったそうです。

そのドレスを見て、Mさんは

(もしかしたら、根津美術館のそばにあるお店のドレスかも…。)

と一目見て、ピンときたらしいのです。

「会場の人は、オーダーで作られたと教えてくれました。

ちょうど前日だったので、入り口にはお二人のマネキンが飾られていたり、

わんちゃんのマネキンがあって、それぞれ、趣向をこらしたお洋服を着て、

斜めがけにWelcome!と書かれたたすきがかけられていて、

とっても楽しそうな雰囲気が伝わってきました。」とお話して下さいました。

もしかしたらと、思ったら、やはり、

グレイズブログ「サンフランシスコから帰って来た二人☆」で

ご紹介したH夫妻の事でした。

MさんもH夫妻と同じ会場に決められたそうです☆

そこまで、リンクしてるとは。。。!!☆とほんとうに不思議なご縁です。


それから、お知らせがあります☆***

これまた不思議な話なんですが、

うちの店がなんと、フジTV「はねるのトびら」”ほぼ100円ショップ!!?”で

紹介されます。

来週の水曜日、7月2日19時57分オンエアです☆***


不思議な偶然がたくさん重なりあっていて、

最初、その日はお店はお休みだったのですが、職人さんだけが、

仕事の為に作業していました。

そこへ偶然、フジTVの「はねるのトびら」のスタッフの方が、通りかかって、

最初、レースの専門店だと思われたみたいで、

「アンティークのレースの手袋を是非、100円ショップに!」

というお申し出だったのですが、

オーナーは、「そういう風に売るような品物ではありません。

100年も前の手編みの手袋で、もう二度と手に入れる事が難しいものですから。」

とお断りしました。

「それでは何か他に、協力して頂けるものはないでしょうか?」

と熱心におっしゃられたので、

「オリジナルで何点かお創りすることができる物であれば…。」

と協力させて頂く事になったのですが、

グレイズとしては、バラエティー番組は初めてでしたので、

少し心配になって、「できれば、プレゼンから外して頂ければ。」

とお願いしたのですが、なんと通ってしまいました。

ちょうど別の方が、米倉涼子さんに”100円ショップ”への出演交渉をおこなっておられて、

米倉涼子さんといえば、02年のフジTVドラマ「整形美人」の

最終回で、グレイズのドレスを着用して頂いたといういきさつがあり、

虻ちゃんも「整形美人」で、ブレイクしたということや、

はねトびのメンバー達も、その「整形美人」のドラマに

友情出演していたということもあって、

さらに、実はこの「整形美人」のドラマの監督が、これも偶然にも

グレイズのオーナーデザイナーの大学の先輩にあたる方だったのです。

そういう不思議なご縁もあって、

「是非、米倉さんが出演される時に、グレイズさんのこの品物を使わせて頂きたい。」

というお話になりました。

これも不思議な偶然が重なりあってのお話でしたので、

フジTVのスタッフの方も「運命ですね!」と少し熱めに語っておられました。


そんなわけで、はねトびにグレイズのお店が紹介されます☆+*。*

番組の中では、「整形美人」の最終回で米倉さんが着用されたドレスの写真も

紹介してくださることになりました。

あとは見てのお楽しみです。

お時間ありましたら、是非ご覧になって下さい☆*



写真は、'02年フジTVドラマ「整形美人」最終回で、

米倉涼子さんが着用された"ギャラクシー"という名前のマリエです。

真珠の様な光沢が美しい、シルクサテンオーガンジーに

ベルベットで創った白い星のモチーフを、胸元から銀河のように散りばめた、

ビスチェスレンダーAライントレーンのマリエ。

星のモチーフはすべて「手刺し」でおつけしました☆*

髪飾りにも同じ白い星のモチーフを大小ひとつづつ飾って、確か、

星のモチーフで、ブレスレットもお創りしたと記憶しております。


当時は、ホームページもなく、ネットにもてんで弱いグレイズでしたので、

放映後、2ちゃんねるに

「今回の整形美人のドレス、誰が作ったのかわからないけれど、

米倉涼子さんにすごく似合っていて、また、ドラマにもぴったりで、

素敵なドレスでした。」と絶賛されてましたよ。

とお客様から教えて頂きました。

そんな思い出があります☆*


  Grey's☆なでしこ


*。+;*☆Grey'sのホームページ☆*;+。*

二人の"ホワイトライラック"のマリエ☆*

2008-06-01 | Weblog
 
  何日か降り続いた冷たい雨がやっと上がったと思ったら、

今日から6月です。

 猫は久し振りの日射しの中でまどろみ、

心地よい風が部屋の中を通りぬけていきます。

 皆さま、お元気でしょうか...?


 ここのところ、グレイズを訪れるお客様から「シンプルなドレスが本当になくて...。」

という声が多く寄せられています。

「あまりゴージャスなドレスは私には似合わない。」とか、

「ピカピカ、テラテラした素材のドレスを着たくない。」とか、

ある方は、「ケーキになりたくない。」とチャーミングに笑いながら

お話して下さいました。


 シンプルなドレスの定義は、人によって様々だと思うのですが、

たしかにお客様のこういう声を伺うと、

今のドレスはデザインや装飾が過剰なものが多いんだろうなと思います。


 子ども達にドレスの絵を描いてもらうと、まずまちがいなく、

花やリボン、フリルやレースがふんだんに盛り込まれた

ドレスのデザイン画が出来上がります。

 それを着るのが、実際の子どもであれば、

それはそれなりに可愛いいのですが、

それをそのまま、大人の花嫁さんに着せようとすると、

とんでもないことになってしまいます。

 
 デザインをする時にデザイナーは、いろいろなものからそのヒントを得ますが、

ずっと絞りこんでいって、それを"かたち"創る時に

「本当にこれは必要なのか...?」という作業を常に行っています。

足し算ではなく、引き算の考え方です。

 いろいろなデザインをプラスする事は簡単ですが、

本当に必要なものだけを残していくのは簡単ではありません。

 ドレスがシンプルな場合は、ごまかしがきかないので、

そのドレスのラインやシルエット、布の流れ、その素材や仕立てのよさ、

上質感が最も必要とされるからです。

 そして、そのシンプルなドレスを最もいかすのは、

そのドレスを着られる花嫁の個性です。

ドレスはドレスだけで完成されるものではなく、

そこに着る方の個性や感性が加わり、

「それをどう着こなすのか?」という事こそが、

実は大切だと思っています。


 先日、5月6日に挙式を終えられたH・Gさんと

5月18日に挙式を終えられたY・Iさんは、

偶然、お二人共、5月の花嫁でお二人共、

"ホワイトライラック"のマリエを選ばれました。


 "ホワイトライラック"のマリエは、少しオフショルダーの

ノースリーヴAライントレーンのマリエで、

本当に「シンプル」という言葉がふさわしい、

ノーブルなイメージのドレスです。

 素材はシルクの輝きが美しい、イタリア製のオフホワイトのSilkシャンタン。

 うしろに沢山の共布のくるみ釦がある以外は、何もありませんから、

却ってベールやアクセサリー、そして着られる方の個性によって

幾通りにもその表情を変えます。

 H・Gさんは、身長も高く、知的で都会的なイメージの方。

会場も「パークハイエット東京」での挙式でしたので、

あくまでもシンプルにこだわって、

ベールは細巾のレースがロングベールの縁にあしらってあるクラシカルなベール、

うしろにはドレスと共布のリボントレーンを少し大人っぽくお創りして、

気品ある美しい花嫁姿でした。

 もう一人のY・Iさんは、軽井沢の「聖パウロ教会」での挙式。

御披露宴も"音羽の森"のレストランのご予定でしたので、

ベールは花嫁の清楚で可憐なイメージに合わせて、

小花や小さな草花が刺繍されたフランス製のロングベールをおすすめしました。


 当初、本物のパールとダイヤのティアラを考えておられた花嫁さんは、

ドレスの仕上がりを見られて、

「このドレスにはティアラよりもナチュラルなお花の方が似合いますね。

ヘッドも生のお花にします。」とおっしゃいました。


5月の新緑が美しい軽井沢の自然の中で、

まるで「森に咲く花の精」のような花嫁は、

参列された多くのゲストの方から、

「「シンプルで素敵なドレスね。」と沢山、沢山、

誉めて頂きました。」と嬉しい報告をして下さいました。

 
 丁度、挙式が同じ5月でしたので、

ほぼ同時期に同じ"ホワイトライラック"のマリエでこんなにも

着る方の個性によって、イメージが変わるというところを

私たちも楽しませて頂きました。


Bon mariage!☆

5月、フランスではリラの花と呼ばれる芳しいライラックの花が満開

になると聞きました。

二人の"ホワイトライラック"のマリエの美しい花嫁たちに、

心からの祝福を。。。☆



シンプル...。それは短い時間の中で、

古くならない新しさを持っているということ。

これまでも、今も、これからも

グレイズが目指している「シンプル」という言葉の定義です。



                        Grey's☆大岡信子・なでし子



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