Weddingドレス Grey's journal☆***

50'sのシネマヒロイン、オードリーをテーマにしたウェディングドレスのお店、Grey'sの日々を綴った日記☆

運命のドレス☆+*

2008-04-03 | Weblog


  アトリエの庭の桜の樹に、うすくれないの可憐な花が咲き始めたかなと

思っていると、あっという間に満開になり、

今日は風花が舞い始めています。

 四季を通して、最も美しい季節の到来ですね。

 
 さて、今日は少し時間を遡って昨年7月14日に

スウェーデンで挙式をされたT.M様の

エピソードをご紹介させて頂きます。


 グレイズは基本的に「予約制」のお店なのですが、

根津坂の路に面しているせいでしょうか、普通のお店と思われて

突然訪ねて来られるお客様もいらっしゃいます。

 夕方位の時間帯だっだでしょうか...。

「少し見せて頂いても良いですか?」と、とても綺麗な方が

入って来られました。

 あまり美しい方なので少し見とれていると、その方は

店内に飾られているいくつかのドレスの中から

"フローラ"のマリエに目を止められて、

「このドレスを着てみたいのですが...。」と

やはり1点だけ選ばれて着られることになりました。

 すると不思議なことに、ドレス丈以外はどこも直すところがなく

ぴったりで、美しい花嫁に本当によく似合っておられました。

「運命のドレスかしら...?」花嫁さんは心の中で

呟くようにおっしゃいました。

 その当時、花嫁は既にお仕事でスウェーデンに勤務されていて、

丁度2週間位日本に帰ってきていて、明後日には又、

スウェーデンに戻るというその時に偶然、

グレイズのShopの前を通りかかったと

おっしゃっていました。

 翌日、早速お母様と一緒に再来店されて、

もう一度"フローラ"のマリエを最終フィッティング。

ドレス丈のみのお直しでしたので、後日、お母様が

ピックアップして、スウェーデンの挙式に間に合う様に

お持ち頂く事になりました。

 「こんなギリギリになって、ドレスに出会うなんて...!

きっとあの日、この道を通らなかったら、このドレスに

出会えなかったのですね。」と少し高揚されて、

嬉しそうに話をされる花嫁の横顔が本当に美しかったです。

 納品の時にお母様も「思いがけず、私もドレス選びに

参加することができて楽しかったです。」と

幸せそうに微笑まれていました。


 花嫁さんが「運命のドレス」と言って下さった

"フローラ"のマリエは、昨年4月TBS日曜劇場「冗談じゃない!」

初回の挙式シーンで、上野樹里さんが着用されたマリエです。

 あの時もフランス、ニースでのロケでしたので、つくづくと

このドレスは、ヨーロッパにご縁があるのだなと思いながら、

納品の準備をしていると、少ししんみりした気持ちになりました。

 もしかしたらドレスたちも、いつの日か自分たちを迎えにきてくれる

「運命の花嫁」を日々、お店の中でお待ちしているのかもしれません。

 お嫁入りが決まったドレスたちを、心から祝福しながら...。


                        
                  Grey's☆大岡信子・なでし子


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