Weddingドレス Grey's journal☆***

50'sのシネマヒロイン、オードリーをテーマにしたウェディングドレスのお店、Grey'sの日々を綴った日記☆

自分にとっての『一着のドレス』☆*

2008-03-23 | Weblog
 
  窓の向こうに視線を感じると、品の良い母娘の方がウィンドウ越しに

店内を熱心に見ておられました。

 中では丁度、別のお客様がトワルフィッティングをされていたのですが、

その方が帰られた後、お二人が来店され、

「先程の方が着られていたベビードールのようなドレスを

ぜひ着てみたいのですが...。」とおっしゃられたので、

「その他に着てみたいと思われるドレスは?」とお聞きすると

「あの一着だけで大丈夫です。」と花嫁はきっぱりとおっしゃいました。


 花嫁が選んだドレスは新作"モネ"のマリエ。

胸元はビスチェタイプでハイウェストで切り替えた

エンパイヤトレーンのドレスです。

 ちょっとベビードールの様なクラシカルテイストのドレスを

「できるだけシンプルに!」という花嫁のご希望で

マットな輝きが美しいイタリア製シルクタフタだけで

お創りすることになりました。


 細身のすらっとしたスタイル、来店されるたびにファッショナブルで、

ヘアメークもとても個性的なモードな花嫁さんに私たちも

すごく魅せられてしまいました。


 披露宴会場は椿山荘庭園にある料亭「錦水」

お相手の方はフランスの方だと伺いました。

庭園が美しいことで知られる和の「錦水」にシンプルな

ベビードールの様な"モネ"のマリエを着こなした

花嫁の姿がイメージとしてうかんできて、

きっと素敵なご披露宴だったのではないかと想像しておりました。


 いわゆる"ファーストインスピレーション"でこのドレスと

思われた"モネ"のマリエ。

 ご自分に似合うもの、着たいものをよく知っている

おしゃれな方だからこそ、潔い位にきっぱりと

自分にとってのたった一着のドレスを選ぶことができたのかもしれません。

 後日、お母様が来店されて、

「彼女にぴったりのドレスをつくって頂いて有り難うございました。

自分の好きなドレスで当日を過ごすことができて

彼女もとても喜んでいました。」と

嬉しいお言葉を頂きました。


 最後迄ベールをつけるかつけないかと考えておられた彼女に

フランス人の彼のお母様は一言、「Too much!」と

おっしゃったそうです。

フランス人ならではの、ファッションに対する鋭い審美眼に触れた様な

気がいたしました。

でもきっと彼女なら、どちらも素敵にファッショナブルに

着こなしたのではないかと思っています。

(今回は昨年、4月20日挙式のR・K様のエピソードをご紹介させて頂きました。)



Grey's☆大岡信子・なでし子


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