21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

日本は地球防衛軍をめざせ

2010-05-31 10:07:45 | 政治にモノ申す
 鳩山首相が撒き散らした普天間基地移設をめぐるごたごたを見ていて、私としては何故沖縄に米軍基地が必要なのかという突っ込んだ議論を期待しているのだが、なかなかそういう展開にならない。結局、辺野古埋め立てという当初計画に逆戻りし、社民党が政権から離脱し、たぶん鳩山首相が辞任して、国外、県外という議論すら消えてしまうのだろう。

 なぜ、沖縄に米軍基地が必要なのか。国会でもメディアでもまともに議論されたことはない。

 報道2001で、作家の渡辺淳一氏の話を聞いていて、なるほどこれが戦争、日米同盟、沖縄の基地に対する日本人の認識なのかとあらためて思った。同時に、これでは沖縄の基地問題など永遠に解決しないと思った。

 日本は第二次世界大戦で無条件降伏し、その結果、米国は極東の軍事拠点として沖縄を占領下に置いた。そして日米安保が締結され、日本は米国に防衛を委ねることで、軍備増強を抑え、経済復興を果たした。米国に守ってもらっているのだから、沖縄に基地があって当然だ。まして、中国、北朝鮮という脅威がある以上、抑止力として沖縄の基地は無くすわけにはいかない。
 つまり、米国の傘に守られている以上、仕方がないというわけだ。もし、そうでなければ、一体、誰がこの国を守るというのだという旧態依然とした防衛認識が沖縄の基地問題の根底にある。

 おそらく永田町の大半は同じ認識だろう。日米同盟は大事という政治家は、間違いなく、そう認識している。だから、鳩山首相ははじめから、基地問題など解決できるわけがなかった。

 たぶん、こんなことを言えば、非難轟々だろうが、あえて私は言いたい。米国が世界の警察を気どり、そこに日本が尻尾を振って追従する限り、世界平和など永遠に成し遂げられないし、沖縄から基地はなくならない。

 地球上で紛争が起こった時、駆けつけなければならないのは米海兵隊ではなく、本来は国連軍であるべきなのだ。国連軍以外の海外派遣は認めないという世界条約を締結し、地球防衛軍的国連軍を目指す。日本は米国に守られるのではなく、国連軍全体で世界を守る方向性を自ら打ち出すべきだ。常任理事国入りを実現し国連の強化、改革に取り組むべきだ。国連内における先進国と途上国の軋轢を解消し、加盟国を増やし、全体で核根絶、覇権主義根絶、テロ撲滅に取り組むべきだ。

 米国や中国がそんな理想論を受け入れるはずがないという意見もあろうが、そんな理想を世界に投げかけた国もないのだから、何も始まらない。被爆国、戦争放棄国である日本が率先して訴えかければいい。

 米依存に固執し続ける限り、自国軍による防衛思想に固執し続ける限り、沖縄から米軍基地はなくならないし、真の世界平和は築けない。

 ちなみに国連軍であれば、憲法9条を改正する必要もない。


 


 
コメント
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