21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

憲法記念日に思う

2010-05-03 21:25:37 | 雑記帳
 憲法記念日も、気づけば今やただの祝日の一つになり下がってしまった。新聞は力がまるで入っていない識者による対談特集、テレビはというと上海万博一色で、「各地で憲法を考えるイベントが…」というニュースすら流れない。ひょっとして、護憲派の弁護士も今や連休は休みなのか。

 国民はこんなでも、永田町は自民が憲法改正案を提出したとか、相変わらず力んでいる。このギャップは何なんだ。

 戦後、日本国憲法が施行され、日本は今日まで憲法にならってまじめにやってきた。個人的に憲法には何の不満も不安もない。むしろ変えるほうが不安だ。なぜなら、九条を変えようという連中は今の日本の防衛スタンスに満足していないからだ。理由は多々あろうが、少なくとも日々あくせく暮らす凡人に彼らの危機感を受け入れる余裕などない。しかし、自衛隊という軍隊が今以上の戦争関連の行動をすることには、恐怖を感じる。だから、単純に憲法改正には反対だ。

 世界で有事が起こると、今や日本とて黙っていられないことくらいは理解できる。だからPKOで自衛隊を海外派遣する時は、ゴタゴタする。イラクだって、丸腰でいくのはどうかと思うし、撃たれそうになったらどうするっていう心配だってわからないではない。でも、逆に憲法を変えてどうしようというのか、と考えると、そっちのほうが恐怖だ。何でも国際貢献といって、なしくずしに自ら不戦の誓いを破るのは、これまで日本が築き上げた平和を土台からこなごなにする愚かな行為だ。

 何でも世界に倣う必要などない。日本が世界に向けて発信し続けなければならないのは、戦争の手助けではあく、戦争を止める努力だ。巷間、話題に上る中国の脅威にしても、危機感の持ち方次第でやばい方向に向かう。

 じゃ、日本は誰が守るのか。アメリカ頼みでいいのか。という声が聞こえてきそうだが、あまりその手の議論はしたくない。発想の起点が違いすぎてかみ合わなからだ。しかし、軍隊をどうするかということに関しては、私なりの考えはある。小沢一郎が自衛隊の海外派遣はまずいが、国連軍なら憲法違反にならないと国連軍創設を提案したことがあったが、私も個人的には近い考えを持っている。

 何はともあれ、せっかくの憲法記念日だ。少しは、憲法について考えてみよう。やっぱり、改正には反対だ。

コメント
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