東京メディカルスポーツ専門学校のアスリートサポートクラブ(ASC)

東京メディカルスポーツ専門学校のアスリートサポートクラブ!!
医療資格を活かしてスポーツ選手をサポートします!!

1日の流れを紹介します ~FIFAレフェリーサポート活動記~

2011-07-10 20:34:40 | 日記
メキシコの中島です!

今回はFIFAにおける活動の「一日の流れ」をご紹介します。(今回は午前中のみ)

8:00 朝食 
パン・シリアル・フルーツなどで軽くすませます。ほとんどの人がいわゆる「コンチネンタル・ブレックファスト」ですが、
たっぷり食べたい人の為に「イングリッシュ・ブレックファスト」も用意されています。
基本的に食事はビュッフェスタイルです。

8:30 出発準備 
トレーニング・フィールドに出発する前に、体の不調の訴えなどを聴取し、必要とあればテーピングなど処置をします。

この間、現地のスタッフに水と氷をたっぷり用意してもらいます。
1人につき最低3本は用意するようにしてますので、200本近いペットボトルをフィールドに運ぶこともあります。



9:00 出発! 
全員がバスに乗り込んだことを確認し、車で15分ほどの“セカップ・フィールド”へ!



上の写真はメキシコサッカー協会ロゴ付きバスです!我々審判部専属バスの一つです。

9:30 練習開始 
レフリーもしっかり練習するんです。

俊敏性を鍛える“アジリティートレーニング”や体力トレーニングとレフリングの技術練習を交えた
“インテグレーティッド(統合)・トレーニング”、副審のオフサイド判定技術向上に的を絞った、トレーニング。
こういうトレーニングを通じて、決勝まで生き残るレフリーが選ばれていくのです。



 途中、不調の訴えなどがあったらすぐに駆けつけられるようにスタンバイしていま
す。実際に選手を使ったトレーニングをおこないますので、その選手の怪我の応急
処置をすることもあります。
    
11:00 練習終了→クールダウンと障害予防トレーニング
中にはストレッチのやり方が正しくない人もいます。
コーチと協力して、メディカルスタッフが正しいやり方を指導するなどサポートしています。



FIFAの審判部では“傷害予防プログラム”も全面的に導入しています。
FIFAのメディカル・アセスメント・リサーチ・センター(F-MARC)が考案したプログラム「The11+(ザ・イレブンプラス)」です。
これをレフリー向けに若干アレンジしておこなっています。



実はこの「The11+」は今年1月、全国のサッカー関係のメディカルスタッフを集め、国立スポーツ科学センター(JISS)にて、
TMS主催のインストラクター養成講座を開催しました。(実は日本初の試みでした!)

この正しいやり方を指示し、サポートするのも我々メディカルスタッフの役割です。
この「The11+」については、当校でも私が担当する「コンディショニング」の授業でも詳しく勉強していきます!
  
11:30 練習終了。
全て終わったら撤収です!昼食までリラックスして過ごします。

トーナメント中は毎日のようにメキシコ全国各地で試合があり、その準備の為にレフリーたちも移動しています。
前日の試合から帰ってきたレフリーの為に、ホテルで待機してケアをすることもあります。

下の写真はプールでのリラクセーションプログラムです。試合後はこのようにプールウオーキングなどで
積極的に疲労回復を図ります。



また、翌日試合の準備の為にジムで軽いトレーニングもおこなうレフリーもいます。
出発前に身体の調子を聴取し、様々なケアを施して、準備万端で試合に臨んでもらいます。

結構困るのが内科的疾患です、、、ここメキシコは高地であり(2240m)、体調を壊す人もいました。
トレーナーとして、現地特有の疾患の状況、下痢や咽頭炎の症状なども知識として知っておく必要があるんですね!


このような活動をサポートするため、人員の配置を調整したり、現地スタッフに作業を指示したり、計画を立てたり、
ミーティングにでたり(全て英語&スペイン語!!これが辛い!!!)
というのも、私と同僚レモの仕事です!

大会もあと少しです!最後まで頑張ります!



慣れない異国の地で奮闘中!理学療法士科の中島先生が参加しているFIFAレフェリーサポート活動はこちら

ASC 自主勉強会

2011-07-08 19:15:52 | 日記
ASC(アスリートサポートクラブ)ゼミ担当の重村です


梅雨明けを思わせる
暑い日が続いていますね


そんな暑さに負けないASCの学生たちが
夏に開催される、陸上ブースや滋慶学園 柔道チャレンジカップに向けて自主勉強会を開催しています!!


本日のお題は、『スポーツ現場における救急対応』。
選手が現場でケガを負ってしまってからのフローチャートの作成と頚椎損傷など搬送が必要な場合の救急処置・対応を勉強しました!!


真剣にシミュレーションをする学生たちを見ながら
様子を見に来た阿部先生が、ボソッと一言。

『大切な事は、選手の生命を第一に考えた判断をする事。最悪の状況を想定してシミュレーションをし、予防をすることが大事だよね』

深いです(汗)



大学時代は、ライフセービング部の主将を務め、現在もCPR(心肺蘇生法)講習会やライフセービング講習会を行っています!!
      



学生からは、スパインボードや頚椎カーラーの使用方法など積極的な質問があり、内容の濃い自主勉強会になったようです。




講義を聞く学生の目は真剣そのもの!




ASCでテーピングやストレッチのスキルを磨くけでなく、トレーナーマインドも育んで一流のトレーナーになって下さいね!

医療資格を生かしてスポーツトレーナーになるために!東京メディカルスポーツ専門学校のアスリートサポートクラブはこちら


サッカーU-17W杯でのメディカル活動 ~中島圭吾~

2011-07-05 17:26:34 | 日記
再び理学療法士科1部3年担任の中島圭吾です。

メキシコ滞在も3週間が過ぎました。怒涛のように過ぎてしまいました。
サッカーU17日本代表チームも大活躍を見せてくれ、おかげで我々日本人スタッフも同じ日本人として鼻高々でした。

今回はメディカルの活動についてご紹介します。
まずは私とレモが管理する“フィジオ・ルーム”。今回は無事すぐにベッドが届きました。
(注:2年前のナイジェリアでは数日届かず、しばらく床にタオルを敷いてトリートメントをおこなっておりました。)



ほっと一安心のスイス人マッサーレモです。

この部屋では医薬品・テーピングなどの物品管理のほか、主に怪我や愁訴がある人を中心にケアします。
レモはマッサーなので、傷害の評価・判断などは主に私が担当します。

レモはフランス語もちょっと話せるので、アフリカのレフリーの対応の時には助けてもらいます
(アフリカは大部分がフランス語圏です)。

ただ、南米の人はアフリカの人以上に、英語が全然だめな人もいます(南米は大部分がスペイン語圏です)。
私も英語はだいぶ自信がないですが(苦笑)その私以上の人もいるんですね。

レモも、(当然私も)スペイン語が問題ありなので、たまにメキシコの人に通訳に入ってもらうこともあります。



一方のマッサージルームです。ここでは4台のベッドを設置して、主に疲労回復のマッサージをしています。
4人のフィジオはみな音楽大好きで、地元レフリーのケアをする時はいつも大音量でメキシコ音楽をかけています。
受ける方もやる方も、よくこれが我慢できるなあというくらいの音量です。

この2つの部屋が我々の拠点です。

次回は1日の流れについて、詳しく紹介していきます!

理学療法士科 中島圭吾



FIFAの大会をサポートしています!U-17W杯をサポートする中島圭吾先生の活動について詳しくはこちら