東京クローバークラブ ブログ

東京クローバークラブのHPが休刊中、このブログをクラブ関係の情報交換の場といたします。

宮本光夫先輩、今川安雄(新月会)さんと グリー80年前の記録

2015-03-04 00:14:29 | 日記
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バリトン 森本 潔

先に投稿した渡辺盛守牧師に続き、記憶の確かなうちに、今回もグリー110周年記念式典に関連して書き残しておきたいと考えます。

 新月会会長である今川安雄氏は、私が改めてここにご紹介するまでもなく、クローバーを通してのお付き合いが長い方であります。私自身も、今年は第20回を迎えようとする「東西四大学OB演奏会」が始まって以来の交流に限っても、すでに40年を経過しようとしています。

 その今川氏が、昨年12月の「グリー110周年記念式典」にご夫婦で出席され、その祝辞の中で次のように述べられました。「同志社グリー、昭和10年(1934)卒の宮本光夫さん、実は家内の父親なのです。今日は、新月会を代表して私が、宮本さんの遺族を代表して家内が、出席させて頂きました」と。

 話はさかのぼって、30年前の「グリー80周年」(京都、シルクホール)の機会に、その祝賀会の席で、今川氏は、当時のクローバーの幹事長であった松本(寛)さんにこのことを話しておられたのを、私は確かに記憶しており、その後、今川さんから当時のグリーの写真が送られてきたのです。当時の習慣であったのか、神学館の前に椅子を並べて撮ったものと記憶しています。

 私の手元にあるグリーの「創立五十周年記念誌」によれば、「創立三十周年記念音楽会」―昭和9年10月13日(土)於 栄光館― が行われており、さらに「綾部演奏会を終えた7月10日から20日までの10日間、鳥取県岩美群浦富町、竹間旅館に投宿して三十周年記念演奏会のための特別合宿練習を森本芳雄氏指揮の下に行う。グリークラブとしての大がかり合宿はこれがはじめてであろう。」と記されています。(*森本芳雄はこの年の春に5年に及ぶエール大学留学を終えて帰国し、同志社大学神学部に奉職)

 この歴史的な演奏会はじめ、創立30年を迎えたグリーの諸活動の中心にあって全てをマネージされていたのが宮本光夫氏であったことを改めて心に留めたいと思います。そしてその方が、前出の今川安雄氏の義父にあたることを皆さんにお伝えしたく思いました。

 さらに、その翌年の昭和10年(1935)は同志社創立60周年となり、全同志社の音楽団体を結集して、メサイアの全曲演奏が初めて実を結び、それにグリーも参加する一方、グリー独自に「六十周年記念讃美礼拝、四国演奏旅行を行うなど学内外に広範囲な活躍をした。」(同誌)という大発展の年となったことを記録に再現しておきたいと考えます。全て、私が生まれる前の話ではありますが・・・・。