<記者会見で陳謝する釧路市学校給食会幹部>
※ 画像は、10月2日付『北海道新聞』第27面から転載。
釧路市学校給食会は、 10 月1日、 市立中学校で平成9年から給食費の徴収業務を行っていた女性臨時職員が 「 04 ~ 09 年度に約 300 万円を着服 」( 10 月2日付『讀賣新聞』第 27 面)し、「 01 ~ 03 年度にも計 40 数万円の着服 」(同日付『北海道新聞』第 27 面)があって調査中と公表した。
市役所内で行われた記者会見では、学校給食会理事長・同常務理事・釧路市学校教育部長の三名が同席、 経緯を説明し陳謝した。このような着服事件が発生する原因は、 同一の経理担当者が長期間にわたって単独で経理を担当し、チェック体制が十分に機能していないことに尽きる。
この中学校では、「徴収員が正しく作成していた個人ごとの『徴収原簿』と、修正を加えていた学級ごとの帳簿の『日計表』、 金融機関への『入金伝票』の三つの照合」( 10 月3日付、同新聞・第 24 面 )を学校長または教頭が行わず、 日計表と入金伝票を決済していたという。
同市学校教育部長は、「教育現場は忙しいので、 毎回チェックするには無理がある」(同新聞)と述べているが、 その場しのぎの言い逃れである。 着服には学校と学校給食会双方に責任があり、 教育現場が忙しくて十分なチェックができないのであれば、 学校給食会に対して、 何らかの対策を講じるのが学校教育部長の任務ではないのか。