よそ様の庭のオンコの樹形には、それぞれ持ち主の好みや流儀、あるいは目的が表れているので、私は女房以外には絶対にコメントを述べないことにしている。
私の剪定方法に対して、庭木に一家言持つ、近所や通りすがりの人たちの一部が、「あそこまでやる必要ないのに」と陰口をたたくのが聞こえてくることがある。
聞こえれば気持ちのよいものではない。だれかにコメントを述べると、必ず本人に伝わるのが世の常である。しかも必ずよからぬ尾ひれが付く。このブログ記事では、タックが正体不明(知られているかもしれないが)とみて、いささか私見を述べる。
写真上段は、見事な門かぶりである。これほどの上物にはめったにお目にかかれない。しかし、添え木をしなければ垂れ下がるほど細長く伸ばす必要はない。読んで字のとおり門を被る程度でよしとする。
写真下段<左>は、葉よりも各段の小枝の芸を見せる作りだが、あまりに葉が少なすぎて樹形全体に重みが欠ける。小枝の芸、特に芯は工夫が必要だろう。
下段<中>と<右>は、<左>とは異なり、段を葉の固まりとして見せる作りだが、残念ながら、段も樹形もばらばらで均整が取れていない。持ち主さんには深謝。
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