国民の祝日である四月二十九日は、昭和二十三年七月二十日の祝日法制定時から「天皇誕生日」、昭和六十四年一月七日の昭和天皇崩御により、平成元年から平成十八年まで「みどりの日」、平成十九年以降「昭和の日」と変更された。
私の個人的な感覚からすれば、四月二十九日がなぜ「みどりの日」なのか、強い違和感があった。昭和天皇のご誕生日だったのだから、この日を国民の祝日に定めるのであれば「昭和の日」がぴったりだと思う。 私は「みどりの日」「海の日」「体育の日」(国民の祝日として納得できる意義を見出せない)を除いて、国民の祝日には必ず国旗を掲揚してきたが、昨年三月に母が、六月に父が帰幽し、まだ父の喪が明けないので、本日も国旗は掲げていない。
昭和天皇は、明治三十四年のご誕生で、明治・大正・昭和の戦争と平和の時代の波をご体験され、八十七年のご生涯は激動のご一代であらせられたと推測申し上げたい。
写真上段<右>は、陸軍大元帥正装、<左>は海軍大元帥正装。いずれも昭和三年十一月十日にご即位の礼が京都御所で執り行われた後のお姿である。写真下段は、紫宸殿の儀における儀服の両陛下。
昭和の激動は、二年五月二十八日の第一次山東出兵、三年六月四日の張作霖爆殺事件でもって始まり、太平洋戦争までの道のりは一瀉千里の感がある。 ■写真はすべて、『アサヒグラフ』緊急増刊・通巻三四七〇号(朝日新聞社)から転写■
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