goo blog サービス終了のお知らせ 

タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 釧路地方のワサビの自生地 ≫

P1030013 昨年十二月に投稿したワサビに関する記事にも引用したように、梅沢俊『新北海道の花』(北海道大学出版会)では、ワサビの国内の分布について、「北(胆振地方以南、それ以外は栽培起源と推定される)・本・四・九」と記している。
 確かに胆振地方以北、とりわけ冬期間の自然環境が厳しい道東は分布地ではないが、年間を通して凍結しない一定温度の湧水がある湿地では栽培が可能である。
 現に面積は狭いが栽培地が各所にあり、そこから何らかの径路を経て種子が運ばれ自生地もできている。私たち夫婦は自生地を二箇所知っていて、四月三十日に生育の様子を確かめ、十本ほど収穫(よそ様の栽培地からの盗採ではない)してきた。
P1030010P1030031 あまり密集して大株になると根が太らないため、適度に株分けをし、付近に移植してきたので、晩秋までの生育が楽しみである。
 写真上段と中段<左>は、積雪が多い自生地の株なので生育が遅れているが、<右>は生育環境良好の自生地の株で、既に花が咲いている。
P1030032P1030029 私たち夫婦はこの二箇所の自生地を大事に長く維持したいと願って、無理な採取を控え、生育環境整備を心がけているが、最近のハゲタカのような山菜採りの輩(やから)に荒らされればひとたまりもない。ひたすらハゲタカの餌食にならないことを祈るのみである。神頼みしか術(すべ)はない。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「自  然」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事