<放置されたままの空き家 ( 11 月 29 日撮影 )>
<別の場所で解体中の空き家 ( 12 月 13 日撮影 )>
To be or not to be: that is the question:
シェイクスピア『ハムレット』第三幕第1場、主人公の独白
明治 42 年・坪内逍遙訳:在ふか、存へぬか、それが疑問ぢゃ。
昭和 30 年・福田恆在訳:生か、死か、それが疑問だ。
平成 27 年・不肖筆者訳:保存か、解体か、問題はそこだ。
※ 12 月9日投稿の「釧路市が旧日本銀行釧路支店の建物取得を表明」を参照。
ハムレットさん、 住む人のない築 50 年の老 朽 木 造 家 屋を前に、 何も迷うことありません、 即解体で決まりです。えっ、銭がない。 それは困りましたな、 私はお貸しできませんぞ。 ぶつぶつ。 銭だけでなく、決断力もおありにならないようで。
総 務 省 2013 年住宅・土 地 統 計 調 査では、釧路市の空き家数は 14, 900 軒、うち賃貸・売買用を除き長期間人が住んでいない家屋は、 4, 830 軒に及んでいる。 解体費用は、 普通の木造家屋の場合、 大きさにより 50 万 ~ 200 万円ほどかかるので、問題は即解決とはいきそうにない。所有者はハムレットさながらに思い悩むのである。