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あるがままに ~ Let it be as it lies.

ゴルフ・ごるふ・Golf
ゴルフについて日々感じたことを綴ってみます。

ゴルフはなぜ「18」ホールなのか 続き

2005年04月28日 | Weblog
昨日の続きです。

セントアンドリューズのオールドコースが18ホールになった経緯を書きましたが、スコットランドの他のコースはそれぞれホール数が異なりました。推測ですが、おそらくマッチプレーが主体だったので、規格化・統一化する必要が無かったのではないかと思います。

現に1860年からプレストウィック、エジンバラ(Honorable Company)、セントアンドリューズ(R&A)の3つのゴルフ倶楽部を中心にThe Open Championship (全英オープン)が開始されますが、その時のゴルフコースは、プレストウィックが12ホール、エジンバラのマッセルバラが9ホール、セントアンドリューズのオールドコースが18ホールでした。The Open Golf Championship は当時としてはめずらしいストロークプレーだったので、この3つのゴルフコースのホール数の最小公倍数、即ち36ホールをもって争われることになりました。

その後、エジンバラ(Honorable Company)が移転し倶楽部専用のゴルフコースを建設することになりました。これが現在のミュアフィールドで最初から18ホールで建設されました。また同じような時期にプレストウィックも12ホールから18ホールへの拡張を決めました。

こうして全英オープンを開催する一流コースが18ホールに揃っていくことになってようやく18ホールのゴルフコースが主流となって行きます。最終的にはR&Aが作成するゴルフルールの「ラウンド」のところで1ラウンドは18ホールと定義することで決定的となりました。産業革命後の鉄道網の拡大とゴルフのイングランドやアイルランドへの急速な拡大の中で18ホールのゴルフ場が多く建設されていくことになりました。

ゴルフはなぜ「18」ホールなのか?

2005年04月28日 | Weblog
ゴルフの1ラウンドが18ホールなのはなぜでしょうか。良く言われるのは、ゴルフ発祥の地スコットランドで寒いので小さいビンにスコッチウイスキーを入れて飲みながらゴルフをやっていたら、18ホールを終わったところでちょうどお酒が無くなったのでゴルフを止めて引き上げてパブで続きをやった、というものです。

もちろんこの話は実話ではなく、18ホールになった理由は基本的にはゴルフの聖地セントアンドリューズ・オールドコースにあります。夏坂健のエッセイの中にもあったと思います。

最初は数ホールだったようですが、最終的に11ホールまで拡大されました。当時のゴルフ場は、野原に11個の穴が2-300m間隔で一直線になって空いている程度のものです。ですので拡大といっても穴を増やしていっただけですが。当時はグリーンとティーグランドが未分離でしたので、ボールを最後に入れた穴より1クラブ以内からティーショットをして、次の2-300m先の穴を目指したのです。まさに「ホール(穴)」が単位になったわけです。

11ホール分、約3000mを真っ直ぐにプレーしながら進み、帰りはこの約3000mを歩いて戻って街に帰ります。今と違って周回の形にはなっていません。プレー終わった後に3キロも歩いて街に戻らなければならないのは、ある意味苦痛です。そこで真っ直ぐ突き当たりまで言ったら180度転回して前の穴に向けて逆方向に打っていく、そして順々に前の穴へ打って行って街へ戻っていく、ということが始められました。これで22ホールになります。このため街から出て行くことを「アウト」、街へ戻っていくことを「イン」と呼ぶことも始まりました。

しかし更に問題が発生します。例えば7番グリーンは6番から打ってくる人と8番から戻って打ってくる人の両方が使います。また7番グリーン上には8番グリーンへ打っていく人と6番グリーンへ戻って打っていく人がいます。この交通整理は大変です。プレーする人が増えてくると待つ時間が非常に長くなってしまいます。そこで、まずグリーンについて、アウトを廻っている人とインを廻っている人の使う部分を分けるようにしました。即ちグリーンの半分はアウトの人用、残り半分はインの人用というように。これがオールドコースにダブルグリーンが多い理由です。また1つのグリーンを共有しているホールの番号を足すと全て18になるのも、この由来に関連があるといえます。

さて、その後、更にコースの改良が進められ、次にティーグランドがグリーンから分離して独立したものとして作られました。また短いホールをいくつか統合してアウト・インそれぞれ11ホールから9ホールとなり、ここに18ホールのコースが完成しました。

ちなみに、現在オールドコースは反時計回りでプレーされていますが(ダブルグリーンの向かって右半分を使って廻っていく)、実はそれとは反対に時計回りでプレーすることも可能です。というよりも時計回りが元の姿だったようです。即ち今で言えば1番ティーから17番のグリーンへ打っていき、次に16番のグリーンへ打っていくというプレーであり現在でも可能です(確か4月は今でもそうだと思います)。最初にこの話を聞いたときにかなり驚いたのですが、これは上記の経緯を考えると比較的理解されやすいのではないでしょうか。

長くなりましたので続きは明日以降。

マスターズ ディマルコの言葉

2005年04月11日 | Weblog
「私とウッズの違いは、ウッズの16番のチップショットは入って私の18番のチップショットは入らなかったことだ。どうして入らなかったかわからない。絶対入ったはずだった。」

この言葉が全てを物語っている。打った本人も入るとは期待していないものが入って、本人が「絶対入った」と思ったものが入らない。今回はその程度の差だったのだ。しかし「絶対入った」くらいの強烈な自意識を持つことは凄い。練習・経験。しかし勝てなかったという事実のみ残る。スポーツの世界は本当に厳しい。

マスターズ タイガー ウッズ 優勝 速報

2005年04月11日 | Weblog
ウッズが勝ったがウッズ復活というよりウッズの時代がやはり終わったとの感が強い。

これまで最終ラウンドをトップで迎えた場合の勝敗は30勝3敗。メジャーは8勝全て最終日最終組で回っている。3打差で最終ラウンドをリードしていたのに一緒の組で回っていたディマルコに追いつかれてしまった(メジャーでは初めて)。16番のスーパーショットが無ければ負けていたわけだ(もちろん18番のセカンドの時に駐車場の車のアラームがけたたましくなってショットをバンカーにいれボギーにしたというのもあるが)。マッチプレーが得意で先日のドラールの時のように一緒に回っている直接の競争者を完膚なきまでに叩き潰す、というのが今までのウッズのスタイルであり、今回は全くそういう風にはならなかった。即ち2000年シーズン時には最終ラウンド首位で迎えた場合はテレビを見る必要が無いくらいだったが今回ウッズもその状況でも負けうるということが示されたわけで2000年とは違うということだろう。ウッズの16番とプレーオフのグリーンでの喜び方(=ガッツポーズ)は近年見られないものだった(前回のプレジデンツカップのプレーオフ以来でしょう)ものであり、ウッズの必死さがわかりウッズ自身が他の競争者との差が無いことを自覚していることを示していると思う。つまりウッズも人の子、圧倒的で無くなったということ。

しかし16番のチップショットは凄い。ラフがバックスイングにかかるところでグリーンが池に向かって下りになっている所でグリーン上のごく限られた落とし所を探しスピンをかけてそのポイントの落としたわけで凄すぎるが、ウッズの他のスーパーショット(例えばTPCソーグラス17番で10mくらいのスネークラインのパットを入れたもの)と違って狙っていた以上の結果が出た、つまりラッキーだったのだと思う。

しかしウッズはスロープレーだった。それが後半の悪いスコアにつながったと思う。やはり今までと同じくらいの自信はなかったのだろう。もちろん比較的ペースの早いディマルコのペースを崩すという狙いがあったのだろうが。

ディマルコは落胆よりも自信につながったと思う。ウッズと最終組一緒に回ってあのプレッシャーの中ウッズについて行ってウッズよりも良いスコアだったわけで(メジャーでは2000年全米プロのボブメイのみ)、ウッズにも勝てる、と思ったようだ。プレジデンツカップとライダーカップの経験が自信になり自分のステージを押し上げていると繰り返し言ってきた。胃を口から吐き出しそうなプレッシャーの中でキャプテンの二クラスが来て肩を叩きながら「君のポイントが必要だ」と言われる状況を経験したことが、タイガーなにするものぞ、という気持ちにつながったようだ。最終ラウンドの前のインタビューでもウッズを気にしている様子の報道陣を笑っていた。但し前日午前3時までしか寝られなかった、というのが午前の41につながったと思う。

ディマルコを見て、2つ思ったことは、1つはドライバーの距離は関係無いこと。平均260ヤード程度と日本人と変わらないわけでそういう点で日本人にもチャンスはある。2つめはプレジデンツカップとライダーカップのような経験が日本人プロには少ないこと。やはりもっと海外出ないと。野球もサッカーももっと海外に出ているのだから。

その他の選手は2人があまりに走るので戦闘意欲を失ったというところか。ウィアーは一時3位までいったが。エルスは2週間ずっと重い風邪なのだそうだ。

全米オープンはパインハースト、ウッズは前回3位タイ、全英オープンはぶっちぎりで優勝したセントアンドリューズ、ということで、そうは言っても今年のメジャーはタイガーウッズを中心に回るのでしょう(最初の一行と完全に矛盾するけど)。

マスターズ3日目

2005年04月10日 | Weblog
ディマルコがスコアを伸ばしている。パットが良い。それが私が選んだ理由でもあるが。パットがいいのでセカンドで必ずしもピンを狙わなくても良い、グリーンのまんなかで良い、というゴルフをしているように見える。そういうゴルフをしてみたいものだが。明日このまま走るか、というのはタイガー次第だと思う。タイガーがこのまま3ラウンドの残りを走って3打差以内で最終組でディマルコと一緒で回ればタイガーが勝つのではないか。今年のドラールのように。タイガーは目的が目の前にあってそれが明確であればあるほど力を発揮する。(全選手ではなく)一緒に回っている相手を超えれば優勝、という単純なシチュエーションには本当に強い。逆にディマルコがビヨンと最終組を一緒に回るようであればディマルコの優勝ではないか。タイガーはドライバーが良く飛んでいる。三百数十ヤード飛んでいる。ディマルコはフェードで距離が出ないので70-80ヤード違う可能性がありそれはさすがに影響するだろうと思うので。

最終日最終組のプレッシャーは相当のものがあるので、4位以下でもプレッシャーを感じず64を出せば優勝の可能性は十分あるだろう。特に最終組は土日でほぼ3ラウンドをやるので体力・集中力の持続がどうか、特にここ一番の後半9ホールでミスが出てしまう可能性大だ。注目はウィアー。パットがあってきた感あり。シンとミケルソンはいまいち噛み合っていないというか集中し切れていない感じがなんとなくする。

ドナルドやハウエル等欧州ツアーで主に活躍している選手が初日は良いが3-4日目がいまいちなのは毎年のこと。やはりプレッシャーや経験だろうか。

ということで明日は、ディマルコ47%、タイガー46%、ウィアー3%、その他計4%、と勝手に想定したい。

マスターズ 初日

2005年04月08日 | Weblog
前日の予想にあげた、ディマルコが暫定首位、シン、ドナルドも上位。トムズは意外とスコア伸びず。オラサバルはやはり先週のショックがあるか、でもまだ予選通過可能上位も狙える。やはりマスターズは向き不向きがあるようだ。

ミケルソンが調子良いがドライバーの距離をかなり落として正確性を強調しているのだろう。あとパットが良い。先週からの好調を維持している感じだが、月曜日に18+4ホールの試合をしたわけで、その疲れが日曜日の最後の場面ででないと良いが。

ウッズはセカンドがピンに当たってバンカーに戻った1番が不幸だった。雨のせいではないようだが。

エルスはやはり初日が悪い。カタールではそれでも優勝したしハワイでも2位に食い込んだ。今回も予選を通過すれば(黄信号だが)上位に行くと思うが優勝は難しくなったのでは。

片山が健闘、引き続き頑張って欲しい。丸山もまだ挽回のチャンスある。予選通過をすべく頑張って欲しい。

マスターズ 優勝者予想

2005年04月07日 | Weblog
このようなものについて当てた経験は無いが考えてみる。

まずマスターズについては明らかに合う選手合わない選手が存在する。常に良い成績を上げている選手とそうでない選手と。欧州の選手が比較的成績が良いのも独特のコースセッティングがあるということでしょう。また優勝者はある程度の経験が必要のようだ。つまり独特のコース独特の雰囲気の中である程度の慣れが必要ということでしょう。それを踏まえると出場回数が少ない人の優勝はあまり想定できないことになる。

いわゆるビッグ4は全員上位に来るでしょう。過去5年の成績はこの4人は卓越している。普通に考えたら本命ウッズ、対抗ミケルソンだけど。ウッズは今年は雨に弱かった(グリーンとコースがやわらかくなるので)。今週も少し雨が降るようなのでウッズには不利。ミケルソンは今週の月曜日まで前の試合があったので準備不足だと思う。本人も先週はさすがに否定していたが今日はそう言っている。エルスは大舞台で弱すぎる。最後の詰めで弱すぎる。確かに欧州ツアーで今年2勝しているが。あと初日の成績が悪すぎる。シンは調子が明らかに下降気味。ということで優勝者予想は難しい。

世界ランクトップ10以内のグーセン、ハリントン、ガルシア、トムズ、スコットもマスターズで上位の成績を上げていて十分可能性あり。その中では今年のアクセンチュアで勝ちその後の試合でも上位に食い込んでいるトムズに注目。

その他の選手では、以下の選手が注目。

オラサバル 
対抗にあげても良いくらい。マスターズ2勝、今年は優勝争いに何度も絡む等復活の兆しあり。ただ気がかりなのが先週の試合でプレーオフで負けて2位になったこと。しかも有利な状況の中1m以内のパットをいくつも外して優勝を逃したので精神的ショックが残っているのではないかと。

レナード
2月のボブホープ・デザートクラシックで優勝した人が過去2年優勝している(ウィアーとミケルソン)ので、今年のその大会に優勝したレナードも。違いはウィアーもミケルソンも好調を維持してマスターズに入ったのに対しレナードはその優勝以外は余り成績がよくない。

ディマルコ
4回の出場で10位、12位、昨年6位とマスターズに強い。昨年はマスターズ最終組、全米プロでも優勝争い、今年のアクセンチュアで2位と確実にステップアップしてきている感あり。

KJ Choi
一昨年15位、昨年3位、昨年は全米プロでも6位とこちらも確実にステップアップしてきている感あり。但し今年はあまり調子がよくない。

あとドナルドにも注目。初出場だけど。

片山は二クラスと一緒の組なので難しいでしょう。二クラスはマスターズに来る観客(パトロンと呼ばれる)に非常に人気があるので、片山は残念ながら大勢の熱狂的な二クラス・ファンに囲まれて肩身の狭い中でプレーをしなければならない。二クラスのプレー時には静かでも片山のプレーには余り気を使ってもらえず動く音を立てるは当たり前になるでしょうから。でも日本のゴルフを世界に見せつけるためにも予選通過してほしい。

丸山はデイリーと一緒なので意外と期待がもてるかもしれない。というのはデイリーはプレーが早く丸山もプレーが遅い人と一緒だとスコアが悪いので以外と良いかもしれない。予選は通過するでしょう。是非15位以内には入って欲しい。(最高位14位、過去7回出場3回予選通過)

ということで結論。本命:シン、対抗:トムズ、穴:オラサバル、ディマルコ としたい。
(といって結局タイガー、ミケルソンのワンツーフィニッシュになったりするのだが)。

マスターズ 片山がんばれ

2005年04月05日 | Weblog
今週からいよいよマスターズ。有力選手(いわゆるビッグ4 ウッズ、シン、エルス、ミケルソン)が今シーズン勝利を重ねる等調子良く、またアダム・スコットやルーク・ドナルドなどの若手も調子が良く、一方、トム・レーマンやオラサバルといったベテランも復活しつつあり、非常に興味深いマスターズとなった。優勝予想はまた明日にでも。

日本からは丸山と片山が出場する。丸山は世界ランク20位台を保持しており、かつ昨年の全米オープンで4位に入っており文句なしの出場。一方問題は片山。昔より日本ツアーの賞金王にはマスターズの招待状が来ていたがそれに倣った形での特別招待を受けた(唯一の特別招待)。なぜ片山には特別招待を出し、モンゴメリーやシンダラーには特別招待を出さないのか、と問題視する声がある。

モンゴメリーは今シーズン欧ツアーで数回優勝争いをする等調子が上向きであり、これまでの功績(7年連続欧ツアー賞金王)に鑑みて特別招待を、という意見がある。一方シンダラーは昨年米ツアーで1勝をあげている。かつては米ツアーでの勝利者は自動的に出場資格を得てし、賞金額ほんの数十ドルの差で米ツアー41位になり(誰か他の人が最後のホールで数十センチのパットを外したから)出場資格を取得できなかっただけだから、特別招待を、という意見である。

これに対する反論は、世界ランク50位という形でこれらのケースを救っているというもの。数回優勝争いをしたり米ツアーで1勝をあげていれば、当然世界ランク上位に入ってくるでしょうと。

とすると、日本ツアーで賞金王をとるくらいであれば当然世界ランク上位に入ってくるでしょう。なのに何故片山だけ特別扱いをするのか、という再反論がある。さらに問題なのは片山が今シーズン出ているいくつかの試合で全く結果を出していないことだ(モンゴメリーとは反対に)。

だからこういった雑音を封じ、来年以降も日本ツアーの賞金王には特別招待が来るように、片山には是非とも結果を出して欲しい。少なくとも予選通過はして欲しい。そうでないと本当に来年以降日本ツアーからは誰も出れなくなってしまうよ。


(4月7日夜追加)
残念ながら、マスターズの委員長が記者会見で、片山の特別招待は(本人の実力ではなく)日本のテレビのため、ということを認めました。つまりTBSがお金をマスターズに一杯支払って日本の視聴者が真夜中にもかかわらず見るから、片山が招待されたと。もちろんラッキーと開き直ることもできるが、片山には、見返すべくぜひぜひ頑張って欲しい。