よみがえるケインズ

ケインズの一般理論を基に日本の現代資本主義を読み解いています。
カテゴリーが多岐に渡りすぎて整理を検討中。

06:第2章 ケインズによる批判:価格による労働市場均衡の否定  古典派にも、現代正統派にもこれといった理論はないのだが

2021年07月31日 | 一般理論を読む
第2章 古典派経済学の公準よみがえる一般理論と現代正統派理論の空疎さ  助走がすんだところで、いよいよケインズの論理展開を追ってみよう。 古典派の公準とは、雇用理論を考える上での前提であった。その雇用理論は、第一公準は雇用の需要関数を与え、第二公準は雇用の供給関数を与える。賃金は労働力商品の価格だから需要と供給の二つの関数の交点が雇用の均衡点となる、というものである。古典派の雇用理論とは 図では  . . . 本文を読む