THE GEESE(ザ・ギース) ブログ

コントユニット「THE GEESE(ザ・ギース)」
舞台・TV・CMで活動しています
ASH&Dコーポレーション所属

科学技術館

2010-03-20 | THE GEESE 高佐日記
九段下にある科学技術館に行ってきました。

全5階建てのばかでかい敷地。
色んな科学がここに凝縮されています。
電気を使ったコーナー、オーロラに関するコーナー、光や色や水を使ったトリックコーナー、箱の中身を当てましょうのコーナー、カラオケ一曲歌いきったら100万円のコーナー、大喜利のコーナー、三角コーナーetc、盛り沢山です。後半は科学と関係ないですが。

全部書くとキリが無いので、今日はロボットのコーナーを紹介しましょう。

アクトロイドって知ってますか?
これ、人間とほぼ同じような行動のできる人間型ロボットなんです。
全身青色の猫型ロボットも相当未来感たっぷりですが、こいつもなかなかなもんです。
瞬きをしたり、呼吸したり、なんと会話までできるのです!

そのアクトロイド(女性)、映画館のチケット売り場さながら、受付嬢としてブースの中からガラス越しにお客を案内してくれます。

僕「こんにちは」
ア「こんにちは」

おー!挨拶を交わすことができます。

僕「ちょっと聞きたいんですが・・」
ア「ご質問でしたら何でもお答えします。どうぞ」

かなりスムーズです。そして何でも答えてくれるという優しさ!

僕「ナノステーションの場所を知りたいのですが」
ア「それでしたら、この展示室の入り口を入られまして右手前方にございます」

なんと!確かにそこにあります。

僕「トイレはどこにありますか?」
ア「この階のトイレは、この展示室を出まして左手後方にございます」

正解!
いや、別にクイズを出してる訳ではないので正解もくそもないのですが、ここまでくるとちょっと怖くなってきます。
怖くなってきたせいか、思わずこんなことを口走ってしまいました。

僕「き、今日これから一緒に飲みに行きませんか!」
ア「・・・」

無視!
しかしめげずにアタック。

僕「今日僕と一緒においしい焼き鳥でも食べに行きませんか?」
ア「・・・トイレは展示室を出られまして左手後方にございます」
僕「?」
ア「他に分からないことがあれば、横にいるスタッフにお聞き下さい」

ふと横を見ると本物の受付の方が折りたたみイスに座っています。
この人を誘えばいいってことか?

僕の頭に一瞬、「ただ単に、予期せぬ質問に対するプログラミングがなされていないだけなんじゃないか」「アクトロイドって言ったって所詮このくらいの精度なんだな」という考えが過りました。

しかしその考えはすぐに否定されました。
そして気付きました。

これは単純に誘いを断られたんだと。

そしてそれは自分がロボットであるという利点を生かした実に高度なテクニックだと。

だって普通客はどう思うでしょうか?ロボットだから会話が噛み合ないこともそりゃ一つや二つあるか・・と思うはずです。現に僕はそう思ってしまいました。しかしそう思わせることで、客は自尊心が傷つくことなくその場から立ち去れるのです。

受付アクトロイドは最後にこんなことを言いました。

ア「もっとお話したいのですが、次の方も待っておられますのでこれで。どうもありがとうございました!」

やっぱり断られていたみたいです。だって僕の後ろには誰も並んでいなかったのだから。


続く。