先日、ハウステンボスで開催されている“幻のゴッホ展”に行き、その帰り道。
(ゴッホの息遣いが聞こえるような素敵な展示だった)
「無窮洞入口」という小さな案内板に気づく。
気になって検索すると、子供たちが掘った防空壕とのこと。
画像を見ると、防空壕のイメージとかけ離れた立派なもので驚く。
見たくてたまらなくなり、翌日出かける。
無窮洞(むきゅうどう)』は、中は幅約5m・奥行き約20mの大きな地下壕。
昭和18年8月から終戦の20年8月15日の二年間、宮村国民学校の教師と生徒が掘った。
写真がうまく撮れなかったのでパンフレットから。

天井は高く広々とし、ひんやりした空気が流れる。
600人の生徒が避難することが出来、何度か授業もあったそうだ。
教壇や灯り棚、倉庫に御真影立て。炊事場にトイレ…
とても職員や生徒の手だけで(ツルハシ・カナヅチなどで)造られたとは思えない。

案内をして下さった方は73歳。
当時は小さかったので、土運びの作業をされていたとのこと。
「一番上は82かな。10人ぐらいで毎日交代でここに来よっとよ」
設計はどなたが?と尋ねると
「校長に土木の知識があったとやろね。設計図とかはなかと思うよ」
(え~~~っ!
)
長崎に原爆が投下された時には被害者が運び込まれ、医療施設として使われたそうだ。
「でも、赤チンぐらいしかなかわけさ。皆、亡くなってしまってね。
私は小さかったから知らんとけど、上級生は手伝いばしよったけん、
そん人達の姿ばいまだに忘れられんって言わすね」
生徒や職員、誰ひとり怪我することもなく終戦を迎える。
戦時中の遺構や史跡といえば辛いものが多いがここは違う。
中を見ていると、何があっても子等を守り抜きたいという強い思いや願いが感じられる。
いざとなったら何日も立て籠もるつもりだったのではないか。
“無窮”とは、「きわまりがない」「限りない」という意味。
日本の子供たちの将来がいつまでも栄えるようにとの願いを込め名付けられた。

岩に刻まれた校長先生の文字。
人柄が偲ばれる、柔らかく大らかな筆遣いだった。
(ゴッホの息遣いが聞こえるような素敵な展示だった)
「無窮洞入口」という小さな案内板に気づく。
気になって検索すると、子供たちが掘った防空壕とのこと。
画像を見ると、防空壕のイメージとかけ離れた立派なもので驚く。
見たくてたまらなくなり、翌日出かける。
無窮洞(むきゅうどう)』は、中は幅約5m・奥行き約20mの大きな地下壕。
昭和18年8月から終戦の20年8月15日の二年間、宮村国民学校の教師と生徒が掘った。
写真がうまく撮れなかったのでパンフレットから。

天井は高く広々とし、ひんやりした空気が流れる。
600人の生徒が避難することが出来、何度か授業もあったそうだ。
教壇や灯り棚、倉庫に御真影立て。炊事場にトイレ…
とても職員や生徒の手だけで(ツルハシ・カナヅチなどで)造られたとは思えない。

案内をして下さった方は73歳。
当時は小さかったので、土運びの作業をされていたとのこと。
「一番上は82かな。10人ぐらいで毎日交代でここに来よっとよ」
設計はどなたが?と尋ねると
「校長に土木の知識があったとやろね。設計図とかはなかと思うよ」
(え~~~っ!

長崎に原爆が投下された時には被害者が運び込まれ、医療施設として使われたそうだ。
「でも、赤チンぐらいしかなかわけさ。皆、亡くなってしまってね。
私は小さかったから知らんとけど、上級生は手伝いばしよったけん、
そん人達の姿ばいまだに忘れられんって言わすね」
生徒や職員、誰ひとり怪我することもなく終戦を迎える。
戦時中の遺構や史跡といえば辛いものが多いがここは違う。
中を見ていると、何があっても子等を守り抜きたいという強い思いや願いが感じられる。
いざとなったら何日も立て籠もるつもりだったのではないか。
“無窮”とは、「きわまりがない」「限りない」という意味。
日本の子供たちの将来がいつまでも栄えるようにとの願いを込め名付けられた。

岩に刻まれた校長先生の文字。
人柄が偲ばれる、柔らかく大らかな筆遣いだった。
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