埼玉から戻り、つらつらとムサシのことを思い浮かべている。
殺気の鋭さが際立っていた初演の“無策の策”。
でも今回感じたのは、殺気ではなく、相手を呑み込んでしまうような得体の知れない大きさ。
すげーな、やっぱり藤原竜也は。なんて、また言うんかい!
こうして舞台のことを考えたり、劇場で買った“悲劇喜劇”の竜也さんの心意気に感動したり…
あっという間に遠征から半月経ってしまった。
23日は沖縄慰霊の日。
翌日、NHKの情報番組内で“沖縄戦と井上ひさし”というコーナーがあって、
構想を練っていた最後の作品として『木の上の軍隊』を取り上げていた。
沖縄の離島・伊江島での実話が下敷きになっていると初めて知る。
二人の兵士が二年間、敗戦を知らず今も残るガジュマルに潜んでいた事実。
(この二人が竜也さんと北村さんだったんだろうか)
演出の栗山さんに井上先生が
「劇場の真ん中にガジュマルの木を立てられないかな?」と言ったそうだ。
そして「最後、その兵隊が木になっていったら面白いね」と。
豊かに茂る木の上で、戦争を終結させられなかった二人の兵士と、その下で無残に奪われた多くの無辜の命。
お芝居は観ることができなかったが、沖縄を想う時、このガジュマルの木が私の胸でサワサワと音を立て揺れるだろう。
殺気の鋭さが際立っていた初演の“無策の策”。
でも今回感じたのは、殺気ではなく、相手を呑み込んでしまうような得体の知れない大きさ。
すげーな、やっぱり藤原竜也は。なんて、また言うんかい!
こうして舞台のことを考えたり、劇場で買った“悲劇喜劇”の竜也さんの心意気に感動したり…
あっという間に遠征から半月経ってしまった。
23日は沖縄慰霊の日。
翌日、NHKの情報番組内で“沖縄戦と井上ひさし”というコーナーがあって、
構想を練っていた最後の作品として『木の上の軍隊』を取り上げていた。
沖縄の離島・伊江島での実話が下敷きになっていると初めて知る。
二人の兵士が二年間、敗戦を知らず今も残るガジュマルに潜んでいた事実。
(この二人が竜也さんと北村さんだったんだろうか)
演出の栗山さんに井上先生が
「劇場の真ん中にガジュマルの木を立てられないかな?」と言ったそうだ。
そして「最後、その兵隊が木になっていったら面白いね」と。
豊かに茂る木の上で、戦争を終結させられなかった二人の兵士と、その下で無残に奪われた多くの無辜の命。
お芝居は観ることができなかったが、沖縄を想う時、このガジュマルの木が私の胸でサワサワと音を立て揺れるだろう。