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お構いもしませんで

せっかく訪ねて下さったのに、気の利いたおもてなしも出来なくって…

十日経ちました

2016-05-22 01:27:27 | 雑記

蜷川さんが亡くなって。

もう二度と新たな蜷川作品を見ることができない…。

その事実がこんなにも淋しいものなのかと自分でも驚いている。

お通夜の15日、竜也さんの誕生日であることに特別な思いを抱き、そして16日。

テレビから流れる竜也さんの声に、様々なシーンがどっと蘇り、なんとも参った。

彼らしい率直で飾りのない言葉なのに、誰よりも大きな悲しみや無念さが響いた。

それでも前に進むことを力強く誓う声に、少しほっとしたりしていた。

ファンになった14年前、浅はかで勝手な心配をしていたものだから。

あの頃、竜也さんがあまりにも師に依存しているように感じられて、

蜷川さんに何かあったら後を追ってしまうのではないか…なんて。

一観客に過ぎない私も『身毒丸ファイナル』のDVDで人生が変わった。

あの作品に出合わなかったら、きっと今でも一人ではどこにも行けない女だったと思う。

まぁ、家族はよく辛抱したと思うけども。

私が観ることができた蜷川作品は、コクーンのハムレットで始まりロンドンのハムレットで終わった。

ほんとうに幸せな体験だった。私の中でいつまでも光り輝く思い出。

蜷川さんの想いをそれぞれに受け止めた演劇人は、またその輝きを見せてくれるに違いない、きっと。

 


すっかり春になりまして

2016-04-04 13:09:02 | 雑記

やだわ、前の画像は雪。もう季節ごとのブログね~。

桜の名所、地元大村公園は満開

こうして毎年桜を見ることさえできたら、それだけで良い人生なのではないか…

なんて思ってしまうほど美しい景色だった。

さて竜也さん。

1月、初コメディの舞台から始まってNHKのドラマ(単発に連ドラ!)、怒涛の番宣、映画。

私その間『真田丸』にも嵌ったので、あっという間の4月だわい。

『海底の君へ』は辛くて見直せない。バッグを握りしめる手、歩き方、ためらいがちな声。

存在全てで癒されない傷の深さを、苛めた側の残酷さを表現していた。

主人公の感情にこちらも巻き込まれてしまうので苦しくてたまらん。

その巻き込む力が強烈すぎる彼が本領を発揮するのはやはり舞台。

早く次作のニュースを聞きたいわ。

守り人の帝はとても綺麗だけど、あれね、情緒不安定でちょっと可愛そう。

原作を読んでないので展開にワクワクするんだけど、帝の未来が少し心配

『僕だけがいない街』はとても切なく、後を引いている真っ最中。

プロデューサーの春名慶さんは、作品に「パレード」と「神様のカルテ2」があって、

“藤原竜也の普通の役が観たい”と言ってくれる希少(?)な方。

またお願いします。静かな佇まいと大声を出さない彼も魅力的なんです!と、

手紙でも出すか…


今更感ありありですが

2016-02-02 13:01:37 | 雑記

明けましておめでとうございます。暖冬どころか大雪降ったじゃん!の冬ですが皆様お元気ですか?

なんと最後の更新から9か月も経っておりました

一応、元気に生きてまして無事に新年を迎えることができました。ありがたやありがたや。

今年もこうしてたまに生存をお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。

 

あ、もしかして長崎ツアーはあさってからかしら?

ハウステンボスは車で30分だけども近すぎてかえって難しく…

皆さん、風邪をひきませんように。あすこは海のそばでとても寒いの。

でも長崎でよい思い出をたんと作って帰っていただきたいな

さて、先月の16日は極上のコメディと可愛いグレッグに癒された。

あんまり楽しくてたいそう血行がよくなり、笑うとはやはり身体にいいのね、としみじみ。

竜也さんの舞台の後、観客が笑いながら出てくるなんて初めての経験。

耳を澄ませて人々の感想を聞く。「面白かったね♪」。超同意。

高校生位の女の子が「浅野さん綺麗!(ほんとに素敵だった)私もあんな大人になる」。

お、お~。ゆ、夢は大きいに越したことはない。

あと多いのが、竜也さんがテレビよりかっこいいとか可愛いとか。

もういやね、気付くの遅いって

13年前、エレファントマンで初めて彼を見た時の驚きを思い出す。

この世のものとは思えん透明感のある美しさだったな~。

こうやって年々演じる人物に幅が出てきて、タイプの違う演出家さんと出会って、

いろんな芝居に出て、彼は私たちをますます楽しませてくれるに違いない。

よーし。こっちは衰えるばかりだが、それでもしっかり追い続けるぞ!

と新年の福岡で誓ったわけさ

それから1週間。長崎県は観測史上初の大雪。(17㎝だけども)

私、この年まで生きてきて3日も溶けない雪を初めて見た。

地元では、もう二度と作れないであろうでかいでかい雪だるまが至る所にあった。

初めての雪に凛々しく立ち向かう(?)猫。

最近「可愛い」ではなく「でかい」と言われるようになり、少し悲しい。

 


戻って参りました♪

2015-05-28 09:15:16 | 雑記

2日前に。寝込んでもいないぞ。

あちらでも4日間絶好調で、観光も十分に楽しんだ。

ほとんど眠れなくて、いつもの私ならフラフラになるはずなのに、がしがしと歩けた。

ロンドンは洗練されたとても居心地の良い街で、初海外の色んな心配事はすべて杞憂だった。

ただねー、英語の方は旅行で使うフレーズを練習したはずなのに一切口から出ず。

「Thank You」と「Hello」以外、呪われたように日本語しか出てこない。

相手が何を言っているかなんとなく分かった場合。

入国審査:「これ(パスポート)です。よろしくお願いします」「あ、そうです」「どうも」

パブでビール注文:「大きいのください!」

順番を譲るとき:「お先にどうぞ」…ま、その他いろいろと。

全然分からない場合は、ガイドさんや英語が堪能なツアー参加者の方の横で無の表情を浮かべる。

それが全く恥ずかしくない雰囲気がロンドンにはある。(いや、恥ずかしがれよ)

財布をレジに置き忘れても、二階建てバスの階段で激しく転んでも、それが全く恥ずかしくない…以下略。

よく考えたら古い街並みや神社仏閣、美術館が大好きな私にとってロンドンは宝石箱だ。

観光の翌日は、初バービカンで初ハムレット。いつものように緊張感で気持ちが悪い。

でも、何年も会えなかった懐かしい方々のお顔を見て少し楽になる。

さて始まったハムレット。私にとってたった一度の観劇。

時間の制約で台詞がかなり早く間がないことが残念。

例えば「あとは沈黙」を一気に素早く言うとかね。(もっとゆっくり死んでくれよ)

あの平さんでさえ焦っていらっしゃるのか、ガートルードに「レアティーズ」と呼びかける。

本人が一番びっくりしてらしたような。

それでも、それでもだ。ハムレットは素晴らしかった。

激しく狂おしい感情の渦に観客も巻き込まれてしまった前回。

その時と同じ言葉が語られているのに、怒りや憎しみは自身の内へ内へと向かう。

揺れる心に常に真実を問い続けるように聞こえる。

芝居が進むにつれ彼の独白は哀切を極め孤独は深くなる。

特に尼寺の場は繊細なお芝居で見事だったな~。

オフィーリアが自分の言葉で語ってはいないことにハッと気づき、驚き傷つく。

なので、その後の彼女を責めたてる言葉が(激しいのに聞いていると切なくなる)ストンと腑に落ちた。

と、書き出すときりがなく取り留めがなさすぎる。整理できずに申し訳ないです。

終わってすぐは喪失感で落ち込んだけど、今はとても晴れやかな気分になっている。

(カーテンコールの彼の表情のように)

険しい山を越えた彼は、きっとまた違う世界を見せてくれるに違いないから。

ひとつ、とても嬉しいことがあった。

私のアシスタントをして下さったロンドン在住の女性。芝居を観たことがなかったらしい。

あの街で芝居を観ずに過ごせるなんて、ちょっと驚き。

シェークスピアも興味がないが、評判がいいので思い切って観ようかな、と仰る。

「決して後悔はしませんよ」と私も勧め、当日券でご観劇。

芝居が終わり笑顔で近寄ってきた彼女が「シェークスピアってこんなに面白いんですね!」と。

「そうでしょう~♪(とばかりは言い切れんがね)」と答えたが、責任は持てない。

でも、芝居に無関心だったひとが興味を持つきっかけになるんだから、やっぱり蜷川さんは凄いね。

お疲れさまと言いながら、次の舞台は?とぼんやり考える。

ファンは貪欲。



行ってくるぜ!

2015-05-21 09:25:01 | 雑記

いよいよ明日、ハムレット観劇にロンドンへ出発だ。

なにしろ初の海外旅行。パスポートだって生まれて初めて取得して、もう分からんことばかり。

当初の予定と違い、ひとりで行くことになったので尚のこと。

12時間も飛行機に乗ったことないし、もうさー、私にとっては命がけの大冒険よ。

何か月もガイドブックを読み倒した結果、英語三重苦(話せない・聞き取れない・読めない)の私じゃ、

ひとりではホテルから一歩も出られねー、と気づく。

というよりホテルに行きつくかも分からない。

で、フリーツアーを「ハムレットロンドン公演千秋楽鑑賞ツアー」に変更。

これなら必ずホテルと劇場には到着するわけだ。観光だって日本語アシスタントさんをお願いした。

どうです、これならなんとかなりますよね、ねっ?(必死)

ところで、初めて買った大きなスーツケースが思ってたよりでかく変な色で泣きそうになっている。

ネットじゃだめだね。

とにかくそんなこんなで数か月があっという間に過ぎ、今日はロンドン初日。

体調がどれだけ悪くなるか見当もつかんが(悪くなることは前提)、千秋楽は這ってでも行く。

…あー、でもほんとうに這って行ったら迷惑この上ないよね。

ロンドンの殿下を見届け、無事に帰国しましたらご報告いたします。


明けましておめでとうございます!

2015-01-02 23:05:08 | 雑記

寒い年明けになりましたが、皆様穏やかに新年を迎えられましたでしょうか?

わたくし、この寒さで初詣に行くのも億劫になり、元旦から一歩も外に出ておりません。

今日は昨日の残り物を家族に喰わせ、半日猫と寝ておりました。

こんなずぼらな私ですが、本年もよろしくお願いいたします

今月はST映画と、いよいよのハムレット。

元日に届いたシアターガイドを食い入るように読み、美術の中越さんのお話にちょっと混乱する。

『唐版 滝の白糸』のセットが基本だとか。

一生懸命、ハムレットの登場人物をあの背景に当てはめようとするが失敗。

素人の貧弱な想像力じゃダメだわ。

どんなセットにしろ、役者さんの力がまっすぐに伝わる舞台になりますように。

写真はまるでメリックさんで、彼を初めて見た『エレファントマン』から今までの舞台を振り返った。

いつも苦しみつつ役と格闘していたな~。そして今年、再びのハムレットか。

その間、私もいろいろあったわ…。とかなんとかしみじみ思い、よい年明けとなった。(?)


10周年

2014-08-26 23:39:43 | 雑記

このブログの開設は2004年8月26日。なんと10年前になるわけだ。

途中で何度も更新が止まったりしていて、わたくし10年間続けましたのよ!

とは、ずーずーしくてとても言えないが

最初の話題は我が家の飼い犬のこと。その頃は若く元気だった彼も、旅立って3年だ。

(実はいまだに思い出すと涙が出る)

学生だった子供達も、全員アラサー。でも皆独身さ

悲しいことや辛いことなんかもそれなりにあったが、思いもかけなかった

楽しい出来事や新しい出会いもあって(竜也さんのおかげだ)、まあ、良しとしよう。

さて、次回の更新はいつかしら?

 


早いもので

2014-02-28 16:23:37 | 雑記

オリンピックに明け暮れているうちに2月が終わってしまいますな~。

ウィンタースポーツは(てか、スポーツ全般)やったことがなく、選手とは何の関わりもないのに、

期間中、気持ちがざわざわして夜更かししダンナさんに当たったりしていた。

急に怒るんだよ、「そのカーママって言い方、やめてくれません?」とか。

浅田選手と高橋選手のフリー後の表情を見たら、非常に清々しい気持ちになり、

そんな小さな自分が可笑しくてバカバカしくなった。

スポーツっていいものだな、五輪っていいな、と心から思うことができた

あ、今回カメラ目線の町田選手に心を奪われたぜ。

 

その間に『サンブンノイチ』の試写会と舞台挨拶が福岡であったんだが見事に外れる。

列車の予約までしていたのに…

シュンとしていたら『シレンとラギ』が届きご機嫌が直る。簡単なもんさ。

さ、来月からは映画ね

我が家の猫が初めて『世界ネコ歩き』に喰いつく。


明けましておめでとうございます

2014-01-07 16:07:38 | 雑記

今年も時たまだと思いますが、よろしくお願いします

去年の終わりは『ペコロスの母に会いに行く』の森崎東監督に心を奪われたのだが、

監督が認知症の恐怖と戦いながら映画を撮ったことを知り、衝撃を受ける。

受けてるうちに年末になり、バタバタしていたら知らぬ間に志々雄様のビジュアルが!

なんだよ~、そりゃオーラは伝わるけど誰だか分かんないじゃないか

ま、それでも楽しみではある。

 

年明け早々、少しショックなこと。

ダンナさんと旅番組を見ながら、風情のある街並みに「ここ行きたいな~」と言ったら、

「僕はね、古い街並みもお寺ももう行きたくないんだ。美術館も博物館も興味ないからね」

と、いきなりの告白。

確かに旅行は、場所もスケジュールも宿もすべて私が決めていて、自分の趣味で固めてはいた。

ただ、本人さんはいつも行きたいとこは特にないと言ってたからな~。

ということで、わたくし好みの旅が今後実行しにくくなりました。

どなたか城下町やお寺、美術館に博物館などに付き合ってくださる方、ご連絡ください…なんて


いよいよ明日!

2013-05-24 12:06:46 | 雑記

もう二度とないと思っていた長崎での竜也さんの舞台。

(ちなみに7年前の感想は→コチラ

あの頃と同じように紫陽花の咲く季節。眼鏡橋付近や出島などはとてもよい風情。

今更何を言っているかだが、お席はまだありますので、気が向いたらいらして下さいまし。

ただ今年は異常にあっついけども…

『藁の楯』、長崎でもまだまだ頑張っている。もう一度見に行きたくてじりじり。

妙に後を引く映画だわ、何故かしら?とずっと思っていた。

で、葉室麟の小説を読みはたと気付く。

藤沢周平の海坂藩ものもそうだが、理不尽な立場に追いつめらながらも命を賭して義を貫く。

この“高潔な精神”というものがたまらなく好きで、主人公の銘苅にそれを感じるんだと思う。

ま、その精神がより光っているのは、対する清丸の存在感が圧倒的だから…もあるけども