Tak's 雑記帳

更新頻度は不定期かつスパンが長く・・・
ときどき予告無く更新するときがあります。

水平線の彼方

2006-07-26 00:03:23 | その他
 テレビを見ていたら、予告編で水平線を映したものがあった。水平線と言えば遠くにあるイメージがある。非常に遠くに見えるために、昔の人はそこから先は崖のようなイメージを描いたのかも知れない。

 さて、それでは水平線までの距離はいかほどか、と疑問に思った。
 ここで、その計算をしてみようと思う。三平方の定理でこの問題は解ける。水平線までの距離をd、地球の半径をrとし、海抜0mから水平線を見る人間の視点の高さをhとする。このとき以下の式が成り立つ。
 d=√{(r+h)^2-r^2}       <“^2”は2乗を表す>
  =√(2rh+h^2) となる。hはrにくらべ十分に小さい値であるから、
  ≒√2rh と置くことも出来る。
地球の半径を6380Km、視点の高さを150cm(0.0015Km)とすると、
 d≒4.4(Km)となる。

 ちょっとがっかりだ。“水平線の彼方”が4.4Km先にしかないとは。車で5分とかからない距離とは結構近い距離である。数式からも分かるとおり、地球の半径と視点の高さをかけているため、視点の高さが上がれば当然d(水平線までの距離)は大きくなる。展望台などで海抜30メートル位の展望台から見ると、水平線魔での距離は20Kmくらいまで伸びる。が、それくらいだ。
 実際は空気の影響やその他諸々のノイズがあるが、それらはこの結果に大きく干渉するものではない。

 ふと思いついた事だったが、意外な結果になった。“やっぱり人間は小さい”と言うことを再認識した。

最新の画像もっと見る