ちょうど8年前の今日(2000年3月31日)
今年開催される「洞爺湖サミット」の舞台にある「有珠山」が噴火しました・・・
今は火山活動も沈静化し、落ち着いていますが
自然の脅威により破壊された現場は、ほぼ当時のまま残されています。
洞爺湖温泉街近くの金比羅山火口付近の公衆浴場と団地・・・
寸断された旧国道230号線。
写真ではちょっと見ずらいですが、右端にある看板の「ザ・ウインザーホテル洞爺」とあるのが、今年の「洞爺湖サミット」の会場です。
現在は散策路が整備され、更に奥の「西山火口群」付近まで歩いて行くことができます。
ポッキリ折れた電柱・・・
残された道路標識から、ここもかつて道路だったことが判ります。
そして、ここも道路でした・・・
洞爺湖銘菓「わかさいも」の工場。
地殻変動と噴石により見るも無残な姿に・・・
今は静穏を保っていますが、まだ火山は生きています。
次の噴火に備え、エネルギーを溜めているのかもしれません・・・
火山噴火に限りませんが、自然の力は計り知れないものがあります。
そして、我々人間はその自然の恩恵を受けて生かされているのではないのでしょうか・・・
自然に逆らうように文明を発展させ続けてきたしっぺ返しを今受けているように思います。
地震、台風、異常気象といわれる数々の事象・・・
そろそろ原点に戻り、本当に真剣に自然と共存することを考える時期に来ているのかもしれません・・・
2000年の有珠山噴火の際には、
これだけ大きな被害にも関わらず、1人の犠牲者もいませんでした。
これは近年の研究の成果等により、事前に「緊急火山情報」が出されたこともありますが
何より大きいのは地元住民の方々の意識だったのかなと思います。
有珠山はここ100年の間、定期的に4度の噴火を記録しています。
過去の噴火を経験している人も多く、
「有珠山の火山活動による恩恵を受けて暮らしている」というように自然と共存する意識が高く、
「有珠山は噴火するもの」と受け入れ、普段から噴火ありきの活動が浸透していたのでしょうね。
すなわち、そういうことが危機管理にもつながっていくのでしょうね。