『三樂録』

「善樂」「健樂」「長樂」の探究軌跡。時は満てり、これでいいのだ。

逝く夏

2021年08月14日 | 茶飯事

花桃と 競うひまわり 碧空射る

 


サギソウの 白無垢の羽根 風つかむ

 

朝晩に 顔色変える ケープタウン

 


           

客和む ポーチュラカ 玄関前

 


                                        
              ペチュニアや 妻の思いや ハート花

 


                           

赤色で 小さき花の るこう草

 

 

母浮かぶ 幼き味や マクワウリ

 


                                        
              小さき赤 思わず手がでる ミニトマト

       

逝く夏や 

孫なむなむの 

初対面


【余 録】

家内がこの地で家庭菜園を始めて30年。全くの素人で、草取りさえしたことがない。最初は、母に聞いたり、本を読んだり、テレビを観たりと、知識を得て励んだ。

収穫野菜も少しずつ美味しさが感じられるようになり、土いじりが好きになった。近所の方に差し上げたり、知人、友人にも味見をお願いし、「GOOD」評価。機会があれば、他の人の栽培方法や、肥料など多くの話を聴き、美味しい野菜作りを楽しんでいる。

 

鉢植えで いつからまとう レモン色

 

『論語』の「知好楽」(これを知る者は、これを好む者に如(し)かず、これを好む者は、これを楽しむ者に如かず)そのもの。夏の暑いなか、朝や夕方の涼しい時間を利用して、作物管理に勤しんでいる。熱中症対策を講じ、汗を流しながら作業姿は、「好きだ」からを超えている。

しかし、「好きだ」と「楽しむ」の境界はと聞かれても分からないが、家庭菜園にかける情熱は何にも勝る。野菜作りは、「好きだけど楽しむほどではない」のか、「好きで楽しんでいる」のか、聞いたことはない。

 

初めての 実を付けうれし カボスかな

 

これからは、知識第一ではなくなる。知識の量はそれほど重要視されなくなる。頭に詰め込まなくても、「AI」等の活用で携帯とか時計などで、簡単にその場で必要な知識は得られる。「どうすればよいのか」という、発想力、想像力が大切になる。ものを観たり、行動するときに、ふだんから、「なぜ」とか、「どうして」という視点で、判断することが求められる。

それができるようになるための方法が、知識は教えられるのではないと認識することから。「好き」とか「楽しい」という思いで、「なぜ」とか「どうして」と自分から求め、「何すればよいか」を考えること。

妻の「楽」の境地を求めたい。まずは、「好きこそものの上手なれ」を。

 

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