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あした天気にな~れ

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私が経験したちょっと怖い話(1)

2002年03月03日 | インポート
去年の秋も深まった頃、私は岩手県の山奥に仕事に出かけ、

その日に仕事が終えそうにない事が解ったので、

カーナビで検索して一番近く温泉を選び出した。

4時すぎに宿泊場所向かうがあたりは既に
暗くなっており、

早くついて温泉に浸かることだけを考えていた。

カーナビの誘導を当てにして山奥に続く一本道を入ってゆくが、

いつしか道路を標示しなくなっていた。
そのまま進めども、舗装はとぎれ

砂利道変わるが、カーナビは矢印をほぼ進行先を示していた。

どの位走ったろうか。既に5時をまわりだんだん焦ってきていた。

周りの街灯はおろか、対向してくる車もない。真っ暗である。

車を止めて、あたりを見渡すと暗闇に一つだけ明かりが見える。

その明かりを目指して進むけれど、どうしてもその明かりに近づけない。

いったり来たりして、やっと10メートル位に近づく道を見つけたが、

玄関先に車を付ける道はないようである。
車を止めて、その明かりが映し出す様子を伺ってみると、人の気配がない。

それよりも、誰も住んでいるようには見えないような民家なのです。

さすがに車を降りてドアを叩く勇気は無いような雰囲気で、

一足も速くその場を去りたい気持ちになり、自分の車の照らす明かり凝視しながら、

カーナビの示す矢印の反対方向に向かった。

すると、しばらく砂利道で一本道を走っていて迷い、

そのまま逆に戻っているはずなのに、
直ぐに舗装されている大きな道にでた。

すると、カーナビが道路検索を始め、
無事に温泉に浸かる事が出来た。

今でも思い出し、暗闇に浮かぶ玄関の明かりが目に焼き付いていて、

その温泉の近くを通るたびに探してみるけど、
民家はおろか原野のみで道路すらも見あたらない。