月があけて3月の1日。
今日も歩きに出かける。
朝、家でうだうだしていたので出発が遅れ、歩きはじめたのは12時だった。
今日も三度笠をかぶって歩く。
久々に天気がいい。
でも風が強い。
春が来て花粉の季節だ。
本日は最大に飛んでいるという。
私は花粉症ではないが、花粉の絶対量が多いのだろう。
鼻がむずむずする。
くしゃみもでる。
本日のスタートは、近江八幡駅。
ここからから中山道までが遠い。
前回の終わりと、今回の出発が、もっとも街道と駅が離れている。
武佐という宿場から中山道に入った。
国道8号と並行して、細々と旧道が続く。
このあたりはとてもさびしい地帯だ。
店もなく腹が減る。
だが、あたりの風景は時代劇の舞台にできそうなくらい、いい感じを保っている。
「老蘇(おいそ)の森」付近では不思議な結界が結ばれ、集落の出入りを守っていた。
道は、国道8号と新幹線が交錯する地点を横切って、五個荘へと向かう。
途中、見つけたラーメン店「藤」でお昼を食べた。
食後、歩きを再開したが花粉のせいか鼻がむずるので五個荘で本日は終了とする。
五箇荘駅は近江鉄道の駅である。
地名は五個荘で、駅は五箇荘だ。
今日は近江鉄道の初体験になる。
私はさほど「鉄ちゃん」ではないが、多少「鉄分」がある。
始めて乗る電車はうれしいものだ。
この線路は単線だ。
1時間に2本。
無人駅。
ずいぶん待って、やっときた車両は2両編成のワンマンカー。
乗り込んで発駅券を取る。
車内に自転車を持ち込んでいる人がいて驚く。
輪行の自転車旅行者ではなく、普通の買い物チャリがそのまま立っている。
これを近江鉄道では「サイクルトレイン」と呼んでいるようだ。
まあようするにそういう田舎だ。
五箇荘駅を出発した電車は、八日市駅で15分も停車する。
単線だから仕方ないのだ。
ホームに降りて改札の前まで行って町を眺める。
今日は日曜日なのに、なぜだか高校生の姿が多い。
花束を抱えている女子高生たちを見て、ようやく気がついた。
そうか3月1日、卒業式なのだ。
彼らは今から受験の本番だ。
ようやく発車した電車からは、近くの山の中腹に太郎坊宮の姿が見えた。
本日の行程、20000歩。2時間半。11キロ。
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