夏めいてきた。
出勤する時間もすっかり空が明るくなっているが、海沿いの道を走ると風がまだ冷たいので朝だけはウィンドブレーカーを着ているが、帰りはとてもそんなものを着ていられない。
2ちゃんねるのニュー速+で若者の和菓子離れが深刻だとのスレッドを見た。
求肥や落雁を知らない若者が4人に1人に上るだとかの話だが、結構伸びていたので追って見ていた。
まあ、和菓子店の経営が楽ではないとは思うが、和菓子自体が衰退していくとは考えていない。
実際、コンビニスイーツやジャンクフードで育った世代が人の親となった時、そのガキ共に与えるのは同じものだろうから、和菓子の需要自体は厳しい状態になるだろう。
だけど和菓子と云う文化は、変化し進化し融合し、必ず続いてゆくと思っている。
俺は酒呑みだが甘いものも結構好きである。
洋菓子でも和菓子でも、はたまた駄菓子であっても。
ガキの頃、親が与えてくれる菓子は洋菓子が流石に多かった気もするが、和菓子も普通に食べていた気もする。
まあ、ケーキだのプリンだの焼菓子の洋菓子はいまでも確かに好きだし食べますよ。
でも、自分で買おうとか、この店のケーキが食いたいとかが減った。
その代わりに和菓子に反応することが多くなった。
今回はそんな話。
桜の季節が近づくと街中でもふと桜の香りを感じる事がある。
不思議なもので桜が咲いている時よりも強く鮮烈に感じるのは、花を開かせようと桜が一年間溜め込んだエネルギーが臨界寸前まで高まっているからなのかも知れない。
勿論その季節になると食いたくなるのは桜餅である。
ちょっと大きなスーパーとかなら一年中あるような気もするが、この季節に食ってこその桜餅だろう。
今年も仕事が終わった後、広島では数少ない、というか他は知らない長明寺を売ってる店に行き2つ程包んでもらった。
そのまま桜の樹の多い公園に行きゆっくり花を眺めながら長明寺を食べ、ペットボトルの茶を飲んだ。
バイクなので酒は飲めないが、これが俺の花見である。
そんな風に季節物が始まると結構食いたくなるものが多い。
5月には柏餅、特に味噌餡のやつが出てくるが、この味噌餡の柏餅も広島では余り見ないが、長明寺を売る店にはあるので本当に関東生まれには重宝な店である。
広島で見ないと言えばやはり素甘、こいつばかりは流石に無いようだ。
出張とかで関東に行った時に和菓子屋を覗きあったら買ってしまう代物である。
手に入りにくいと言えば舟和の芋羊羮もそうだな。
余り日保ちしないから土産にするのも難しいんだよな。
先日ちょっと特殊な工具を買いに広島に行った時にテレビでみた和菓子屋に足を延ばして「安納芋のかりんとう饅頭」を買った。
かなり旨かったが、甘味処併設の店舗の方で揚げたてを売ってると話を聞いたので、また悪い虫が疼く。
しかしこの歳でひとり甘味処に陣取るのは流石にキツイ。
「孤独のグルメ」の井之頭五郎みたいな、カッコいい中年じゃねえし。
まあ揚げたてのかりんとう饅頭は確かに旨そうなので、機会があれば寄って見たいところである。
話は変わるが、ここ最近は余り本を買わなくなった。
独身の頃は本だけで月に2万とか買っていたが、近頃はよっぽど特集が興味深い雑誌か、漫画小説も続き物を買う位で、月に2、3冊程度である。
たまに時間のあるときに本屋でじっくり棚を検分し、面白そうな文庫を探したりもするが、そんな折に見つけたのが似鳥航一の「お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂」のシリーズである。
なんと言いますか自分の買う本は、酒か食い物か風呂かのどれかの話が99.8パーセント位を占めてますんで。
まあ主人公の周りに起きる様々な事件を和菓子を作って解決と云う、食い物小説の王道なんですが、読むとまあ和菓子が食いたくなること。
岡山で調布を買いに行ったのも実はこの小説の影響だったりする。
シリーズは一応5巻で完結のようだが、ここ最近では数少ない続刊を楽しみにしていた本だった。
本の話を続けると最近では図書館を利用する事が増えた。
明確にこれを読みたいと決めて行くわけではなく、時間の有るときに面白そうな本を探して廻る。
タイトルだけで選んだりするので当たり外れもあるが、原宏一の「女神めし」は大当たりと言って良い。
「女神めし」は「佳代のキッチン」と云う作品の続刊に当たるのだが、そっちは本棚に並んでいなかった。
続きものは1巻から読むのをよしとしているが、どうもここには収蔵されてないらしく諦めて「女神めし」を借りた。
面白かった。
それを返すとき同じく原宏一の「ヴルスト!ヴルスト!ヴルスト!」を借りこれも面白かった。
その後ちょっと忙しくなり図書館から離れていたが、先日久々に本屋に行った時に「女神めし」が文庫化されていた。
その日は財布の中身が厳しかったため小遣い支給日まで待った「居酒屋ぼったくり」の7巻を買いに行ったのだが、文庫化された「女神めし」を見て「佳代のキッチン」もあるかなと棚を探すとあっさり見つかった。
また「妖怪アパートの幽雅な日常」の外伝が一冊新刊コーナーに並んでいる。
香月日輪は亡くなって暫く経つのにまだ新刊出るのか。
余程しっかりプロットとか遺してたのかなあ。
悩んだあげく3冊とも買ってしまう。
ちょっと切り詰めないと次の小遣い支給日までまた厳しくなりそうだ。
本を読むのは早い方なのでその日の内に3冊とも読んでしまった。
最近は色々読むが面白いと感じる幅が広がったような気もするが、3冊とも続けて読んでいるだけに、そつなく面白いと感じる。
しかし速読は燃費が悪い。
この燃費の悪さはどうやら娘も受け継いでしまったらしく、娘の本棚の充実っぷりには、見る度に驚かされる。
まあ沢山の本を読んで、1冊の本から何か一つでもその身に付けていってくれれば、お父さんとしては良いと思っている。
出勤する時間もすっかり空が明るくなっているが、海沿いの道を走ると風がまだ冷たいので朝だけはウィンドブレーカーを着ているが、帰りはとてもそんなものを着ていられない。
2ちゃんねるのニュー速+で若者の和菓子離れが深刻だとのスレッドを見た。
求肥や落雁を知らない若者が4人に1人に上るだとかの話だが、結構伸びていたので追って見ていた。
まあ、和菓子店の経営が楽ではないとは思うが、和菓子自体が衰退していくとは考えていない。
実際、コンビニスイーツやジャンクフードで育った世代が人の親となった時、そのガキ共に与えるのは同じものだろうから、和菓子の需要自体は厳しい状態になるだろう。
だけど和菓子と云う文化は、変化し進化し融合し、必ず続いてゆくと思っている。
俺は酒呑みだが甘いものも結構好きである。
洋菓子でも和菓子でも、はたまた駄菓子であっても。
ガキの頃、親が与えてくれる菓子は洋菓子が流石に多かった気もするが、和菓子も普通に食べていた気もする。
まあ、ケーキだのプリンだの焼菓子の洋菓子はいまでも確かに好きだし食べますよ。
でも、自分で買おうとか、この店のケーキが食いたいとかが減った。
その代わりに和菓子に反応することが多くなった。
今回はそんな話。
桜の季節が近づくと街中でもふと桜の香りを感じる事がある。
不思議なもので桜が咲いている時よりも強く鮮烈に感じるのは、花を開かせようと桜が一年間溜め込んだエネルギーが臨界寸前まで高まっているからなのかも知れない。
勿論その季節になると食いたくなるのは桜餅である。
ちょっと大きなスーパーとかなら一年中あるような気もするが、この季節に食ってこその桜餅だろう。
今年も仕事が終わった後、広島では数少ない、というか他は知らない長明寺を売ってる店に行き2つ程包んでもらった。
そのまま桜の樹の多い公園に行きゆっくり花を眺めながら長明寺を食べ、ペットボトルの茶を飲んだ。
バイクなので酒は飲めないが、これが俺の花見である。
そんな風に季節物が始まると結構食いたくなるものが多い。
5月には柏餅、特に味噌餡のやつが出てくるが、この味噌餡の柏餅も広島では余り見ないが、長明寺を売る店にはあるので本当に関東生まれには重宝な店である。
広島で見ないと言えばやはり素甘、こいつばかりは流石に無いようだ。
出張とかで関東に行った時に和菓子屋を覗きあったら買ってしまう代物である。
手に入りにくいと言えば舟和の芋羊羮もそうだな。
余り日保ちしないから土産にするのも難しいんだよな。
先日ちょっと特殊な工具を買いに広島に行った時にテレビでみた和菓子屋に足を延ばして「安納芋のかりんとう饅頭」を買った。
かなり旨かったが、甘味処併設の店舗の方で揚げたてを売ってると話を聞いたので、また悪い虫が疼く。
しかしこの歳でひとり甘味処に陣取るのは流石にキツイ。
「孤独のグルメ」の井之頭五郎みたいな、カッコいい中年じゃねえし。
まあ揚げたてのかりんとう饅頭は確かに旨そうなので、機会があれば寄って見たいところである。
話は変わるが、ここ最近は余り本を買わなくなった。
独身の頃は本だけで月に2万とか買っていたが、近頃はよっぽど特集が興味深い雑誌か、漫画小説も続き物を買う位で、月に2、3冊程度である。
たまに時間のあるときに本屋でじっくり棚を検分し、面白そうな文庫を探したりもするが、そんな折に見つけたのが似鳥航一の「お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂」のシリーズである。
なんと言いますか自分の買う本は、酒か食い物か風呂かのどれかの話が99.8パーセント位を占めてますんで。
まあ主人公の周りに起きる様々な事件を和菓子を作って解決と云う、食い物小説の王道なんですが、読むとまあ和菓子が食いたくなること。
岡山で調布を買いに行ったのも実はこの小説の影響だったりする。
シリーズは一応5巻で完結のようだが、ここ最近では数少ない続刊を楽しみにしていた本だった。
本の話を続けると最近では図書館を利用する事が増えた。
明確にこれを読みたいと決めて行くわけではなく、時間の有るときに面白そうな本を探して廻る。
タイトルだけで選んだりするので当たり外れもあるが、原宏一の「女神めし」は大当たりと言って良い。
「女神めし」は「佳代のキッチン」と云う作品の続刊に当たるのだが、そっちは本棚に並んでいなかった。
続きものは1巻から読むのをよしとしているが、どうもここには収蔵されてないらしく諦めて「女神めし」を借りた。
面白かった。
それを返すとき同じく原宏一の「ヴルスト!ヴルスト!ヴルスト!」を借りこれも面白かった。
その後ちょっと忙しくなり図書館から離れていたが、先日久々に本屋に行った時に「女神めし」が文庫化されていた。
その日は財布の中身が厳しかったため小遣い支給日まで待った「居酒屋ぼったくり」の7巻を買いに行ったのだが、文庫化された「女神めし」を見て「佳代のキッチン」もあるかなと棚を探すとあっさり見つかった。
また「妖怪アパートの幽雅な日常」の外伝が一冊新刊コーナーに並んでいる。
香月日輪は亡くなって暫く経つのにまだ新刊出るのか。
余程しっかりプロットとか遺してたのかなあ。
悩んだあげく3冊とも買ってしまう。
ちょっと切り詰めないと次の小遣い支給日までまた厳しくなりそうだ。
本を読むのは早い方なのでその日の内に3冊とも読んでしまった。
最近は色々読むが面白いと感じる幅が広がったような気もするが、3冊とも続けて読んでいるだけに、そつなく面白いと感じる。
しかし速読は燃費が悪い。
この燃費の悪さはどうやら娘も受け継いでしまったらしく、娘の本棚の充実っぷりには、見る度に驚かされる。
まあ沢山の本を読んで、1冊の本から何か一つでもその身に付けていってくれれば、お父さんとしては良いと思っている。