居酒屋黙示録 新章 暖簾を繋ぐ刻

旧き善き銭湯を訪れ、立ち飲みを巡り、居酒屋で思う。

横浜行脚 其の二 立飲み&居酒屋編

2015-10-25 09:14:42 | 居酒屋
横浜市神奈川区東神奈川界隈、暫くの間仕事の為に滞在する事となった訳だが何度も言うようだが地元である。
地元であるがゆえ、今まで殆ど飲んだ事がありません。
だって実家に帰るもん、フツー。

しかし今回はかなり忙しくなりそうなので実家に帰れるか微妙な感じ。
ま、実際は何日か帰れたんですが、それ以外の日は結構行きました。
初日、娘から俺の親への敬老の日のプレゼントを渡すミッションをこなす為に少々遅くなりそうだが家に帰った。
次の日朝が早かったので泊まりはせずに塒に戻ったのだが、その帰りがけが行脚の足掛かりだった。
時間も遅くなったので、深夜までやってる店を探し入ったのがキッチンぱるきど。
携帯の地図で見ると仲木戸からすぐだが見つからない。
さてはとその矢印が示す建物の裏に廻るとはてさて、最近縁遠い洒落た店構えの立飲みスペインバルがあった。
店内は他に女性客が一人、静かに飲めそうなのでドアを引いた。
カウンターの隅に陣取り、メニューに目を通す。
家で飯は食って来たのでビールはもう良いやとジントニックを注文。
CODなので千円札を出し、席料300円と合わせ200円のお釣り。
300円というと結構高い席料かと思わせるが、オリーブオイルとパンが付くので中々良い。
ジントニックが来るまでにフードメニューを眺め、トリッパの煮込みを注文した。
ゆっくりジントニックを啜っていると程なくトリッパの煮込みが出てくる。
あまり量は無いが、さっくり飲みには丁度良い。
トマト味でさっぱりとした感じ、ジントニックならあまり濃くない味付けの方が確かに良いか。
ジントニックの次は何にするかなと、メニューを眺めながらぼんやり考える。
後から来たお客さんがボトルワインの説明を受けてるのを聞いているとジンファンデルとか置いてるらしい。
1度は飲んでみたいとか思ってるが、今のお財布の中身が許すまい。
バックバーに並んでいるボトルの中にフォアローゼスがあったのでロックにして貰った。
昔、行き付けのパブレストランでボトル4000円だったのでよく飲んだ。
独り身だったし毎日のようにそこで晩飯にしてたから、1ヶ月に多くて10本位入れてた事もあったように思う。
店員さんからフォアローゼスお好きなんですか?と声を掛けられ昔よく飲んだと言うと、店員さんも好きらしく家でも飲んでるそうだ。
他にもアヒージョとか旨そうなものがあったが、腹一杯になったのでそこで止めておいた。

二日目は同僚と仲木戸から線路沿いに少し歩いた所にある、どん八に。
ここの特徴は何と言ってもそのシステム。
なんと1000円払えばホッピーやサワー類が90分飲み放題、しかも作るのは自分でだ。
300円足すとウィスキーなども飲み放題に含まれる。
つまみはカウンター端に、魚肉ソーセージやお菓子などが籠に入れて置いてあり、お金を籠に入れて自分でとる。
これは楽しい、大人の駄菓子屋システムと呼びたい。
サワーの割ものはコダマサワーが何種類かあるので端から試すことにする。
最初は左のレモン。
魚肉ソーセージをかじりながら、ガーリックトースト150円を注文。
サワーはあっという間に二杯目に、二杯目はライム。
かなり勢い付いて参りました。
隣のテーブルは予約の人達、宴会もできる様だ。
テーブルの中央にはカセットコンロと大きめの寸胴。
おでんか何かなのかとおもっていたが、後から聞くところによるとオリエンタルコーラルというカレーらしい。
また別のお客さんが頼んだコロッケが旨そうだったのでこっちも注文。
値段的には冷凍物のコロッケが一つ皿の上に出てもおかしくない値段だが、テニスボール程の手作りコロッケが出てくるから侮れない。
コストパフォーマンス良すぎない?
これはもう止まりません。
300円追加してウィスキーのショット、更にサワーは3杯目。
既に記憶が怪しく梅だったか青リンゴだったか。
さらにコダマと言えばやはりバイスという事でサワーだけで5杯、黒ホッピーも1杯、ウィスキーのショットを3杯は飲んでる筈である。
お隣のお客さんからオリエンタルコーラルのお裾分けをいただいたりして90分間フルに楽しませてもらいました。
勢い付いたのは同僚も同じ。
結構飲んだのにもう一軒行こうと足を運んだのは、リーデンスフォートの立飲み竜馬。
入ったはいいが流石に殆ど飲めないわ。
ホッピー1杯と串揚を2本程であっさり切り上げた。
まあ、ここは以前にも来てるからレポートもあっさりで良いか。
てな訳で2日目終わり。

三日目は生憎の雨。
少し早めの時間に仕事が終わったが明日早いので実家に帰るのは止めておいた。
一緒に飲みに行く連れもいなかったので、自分の趣味を優先した店に行くことにしよう。
少々歩くが第1京浜沿いに横浜方面へ向かう。目指すは青木町のみのかん。
横浜に残る数少ない市民酒場の一角、閉店時間の早さ故に仕事後に行くのは無理かと思っていたが今日なら間に合う。
その思いが足の運びを早めたのか、真っ暗になる前に店の前に着くことが出来た。
暖簾なければ普通の民家だな、絶対判らんわ。
ともかく飲もう、あれこれ言うのはそれからで良い。
引戸をあけるとカウンターに二人、テーブルは2つ埋まっていた。
カウンター端に陣取り、早足で歩いて来た汗を静めるべくビールの小瓶290円をお願した。
とりあえず最初の一杯をぐっと干すと、付きだしのおでん、じゃがいもと厚揚が出た。
辛子を多目に取り、先ずは厚揚から。
出汁が良く染みてますわ。
無料の付きだしが暖かいおでん2品出てくるとか探しても見つからないよ、今日日。
厚揚を堪能しつつビールを空けて、2杯目は酎ハイにした。
大きめのコップに氷と焼酎、既に焼酎が8割近く入ってるので炭酸が殆ど入りません。
少し啜っては炭酸を継ぎ足しを繰り返します。
つまみの方は軽く行こうと考えていたのでメンマを注文しました。
200円と安いのですが、これも小鉢に一杯。
カウンターに置かれたラー油を少し掛けると、良いつまみになりました。
良いですね、この時間が止まったかの様な空間。
テレビやラジオも無く、誰と話すでもなく。
ただ目の前の酒と肴のみと対話する。
そんな時間が必要な時が誰にでもあるんじゃないだろうか。
まあ俺は対話し過ぎかな。
以外とビールと酎ハイが腹にたまり、みのかんはこれで暇した。

雨もほぼ上がったようで、ぶらぶらするには良い時間。
そのまま横浜方面へ。
昔ながらの肉屋の店先のシウマイのポスターに心惹かれたりしながら青木橋の方へ宮前商店街を歩く。
初めて通ったが結構飲食店もあるんだな。
青木橋を渡り、一国も渡って反町に向かっていく。
反町駅が地下になってからどれ程経ったのだろうか。
自転車で通り過ぎる事もあったのは高校生の頃で、歩いて反町を通るのは実は初めてかもしれん。
戦前まで色町だったらしいが、その痕跡すら判らない。
高校の頃にはロマン座というポルノ映画館がまだあったらしいが残念ながら行ったことはない。
親父は六角橋から反町まで学習塾に通ったと自分史に残していたが、戦前の反町がどんなだったか今度調べて見るか。
一国から一本外れた道に一軒の角打ちがある。
三国屋酒店、立飲みではなくカウンターとテーブル席もある居酒屋のような感じだが、店売りの酒類をその場で飲ませるのはやはり角打ちのスタイル。
食品衛生管理者を置いて調理したつまみが出せるのが、普通の酒屋の角打ちと違うところだ。
カウンターに空きがあるので早速お邪魔することに。
みのかんでビールと酎ハイを飲んで来たので日本酒でも飲もうと、単にお酒と言ってみた。
一杯売りが有るのか無いのか判らないが、冷酒ならこちらの冷蔵庫に有りますよと言われ奥の冷蔵庫を見てみると一本義の冷酒があったのでそれに決めた。
つまみも色々とあるし、スパゲッティのような食事もできそうだがやはり外せないのはポテトサラダか。
最近はコスパの良い店に多く行くようになり300円という値段が高級な感じがしてしまう有り様だが、充分お値打ちだ。
ポテトサラダ的には王道のシンプルなものだが、普通にして旨い。
これは中々難しい事だ。
後から来たお客さんがポテトサラダを頼んだが売り切れになったとの事。
あら、止め刺したの俺か、まあ仕方あるめえ。
他のお客さんに混じって、テレビの野球を眺めながら冷酒をゆっくり啜る。
良い所だ、初めて来たのにアウェー感がない。
ポテトサラダがなくなりもう一品、目に入ったのは納豆。
頼むとすぐにスチロールのパックのまま出てくる。
これはこれで良い、角打ちならではのレスポンスとセルフ感覚だ。
納豆を食べながら日本酒を飲んでいると、今夏惜しまれつつ閉店した武蔵屋が思い浮かぶ。
結局一度しか行けなかったが、相席のお客さんに恵まれ楽しかった。
そんなことを考えて、しんみりと一本義を干していった。
顔見せで長居は不粋、勘定をして貰い外に出るとおかみさんが送りに出てきてくれた。
楽しかったです、また来ますと言って暇した。。
大分飲んだからそこで帰りゃ良いものをどうしてこの男は、折角だからとコンバット越前みたいな台詞を吐いて繁華街の方に歩いて行くかな。
流石に酒は良かったんで銭湯寄って汗流して、小腹減ったとか言いながら白楽駅前の味奈登庵でもりの大食って帰りました。

二日ほど空いて仕事は一段落。
翌日が日中仕事が無く、夕方に確認作業をすれば良くなったので実家に帰ることにしたが、そうと決まったのが夕刻も遅くなってからだった。
流石に今から飯用意してもらうのもお袋に悪いんで飯は食ってから帰ると電話しておいた。
東神奈川駅から陸橋を渡った所にサクラピアビルという古いビルがある。
中学の頃、シミュレーションボードゲームにはまり良く通った店がここにあった。
まあ、今は無いので寄る必要もないのだが、そのサクラピアビルの裏に回ると意外と飲食店が建ち並んでいる。
住宅街でもあるので結構暗い道なのだが、横浜方面に一ブロック行くと食句という店が見えて来る。
今回東神奈川周辺の店を探すのに参考にさせて頂いた横浜泥酔と言うブログでも一見さんには入りにくい店と書かれていたが見て納得。
引戸は開いているものの、お世辞にも広く片付いているとは言えない店内には小上がりに常連さんらしいお姐さん(※私がこの漢字を使用するときは私自身より年長の方に対しての事であり、その範囲は考慮しない)が二人居られるだけだった。
まあ予備知識があると無いとでは敷居の高さがまるで違うなと、一人ごち暖簾を潜った。
カウンター5席、小上がり2卓の小さな店内は確かに雑然としているが居心地は悪くない。
誰も座っていなかったカウンターの真ん中に座りビールをお願いした。
アサヒのスーパードライの瓶、最初の一杯を注いで貰い喉を潤した。
カウンターの上には大皿が所狭しと並び、色々な料理が盛られている。
おかあさんがこれは鰻の肝焼、これはわかさぎのフライと骨せんべい等と説明してくれたので、鰻の肝焼とわかさぎを貰う。
暖めて貰ったわかさぎはビールに合うな、肝焼はどちらかと言うと日本酒の方が良かったかもしれん。
わかさぎどと肝焼が無くなる頃、はいこれ食べてとお浸しの様なものが出される。
菊の花のお浸しだそうだ。
新潟の方で食べると聞いたことがあるが、実際食べるのは初めてである。
かきのもとやもってのほかといった名称があったと思うが、これがどれなのかは解らなかった。
ほんのりと苦味が口に残る、これは大人の味だな。
ビールが空いたので日本酒をお願いすると、寿司屋の湯飲みにたっぷり注いでくれた。
そこからは特に注文せず出されるままに白菜の漬け物、蒲鉾と食べて小一時間程で暇。
勘定は2500円、一寸高い様に思ったがその意味を知るのは後になってからだった。

さて、後はバス乗って家に向かうんだけど、また何か勢い付いてね?
大概バスとか乗車時間が短い時は席空いてても座らないんだけど、先日実家帰った時に思い出した店の前でふらりとバスから降りてしまいました。
片倉町にある匠本店はこのブログやろうかなと思いたった時、横浜の銭湯と立飲みをリスト化する際にレーダーに引っ掛かった店。
基本的に銭湯から立飲みとセットで考えてるつもりなので、近所に銭湯の無い店は中々訪れるのが難しい。
以前は神大寺に福徳湯があったが今は無く、匠本店から近い銭湯を無理矢理カップリングすると小机の藤の湯か六角橋の親松の湯となってしまう。
歩ていて行くには流石に距離があるし、その二軒は近くに飲むとこあるし。
でもお前天神湯とか歩いて行ってんじゃんとかは無しで。
まあ、ともかく入ってみよう。
立飲みのカウンターにテーブル席、奥に壁に設えたカウンターもありそこは椅子もあるようだ。
カウンターは短く3、4人で一杯、一人分空いてたのでそこに入れて貰った。
飲み物はホッピー、焼酎を選べるらしくお勧めの麦で。
食べ物の方は食って来たから軽めの牛筋煮込みを選んだ。
む、焼酎多目です。
これは中おかわり必至かな。
煮込みの方は柔く煮込まれてこれまた旨い。
しまったな、ここも2軒目にするには勿体ない店だわ。
隣の人やマスターと片倉町談義をしながら、一杯目を空けて中おかわり。
一軒目の日本酒が結構キテるのか、顔が少し火照ってきた。
煮込みとホッピーを空けて、再訪を誓って速やかに暇。
後はバス乗って家帰って寝ました。

仕事も大分進み、翌日日中は休み、夜に打合せをすれば良いとなった日。
とりあえず土産を買いに中華街に出る事にした。
東神奈川から石川町に出れば一本だが、山下公園側の横浜大世界と一石屋酒店にも寄りたい所であるので、仲木戸から横浜乗り換えみなとみらい線で元町中華街へ移動。
目指す物はすぐに手に入れたが、一石屋酒店で話し込んでしまい結構時間が経ってしまった。
自分の物は明日日中で良いやと、とりあえず横浜に戻る。
真っ直ぐ家に帰るには少し時間があったので、興福寺松原商店街でも見ていくかとバスに乗って浅間町車庫で降り松原商店街に足を踏み入れる。
行き付けと言うほど来てないが、ここに来たときは大抵焼鳥ムックに寄る。
今日もそのつもりで店前迄来たが、天気が良くなかったのか外で飲んでる人はおらずガラスケースの中もあまり串が残っていない。
んー、何かな。
気分にならなかったと言うか何と言うか、そのまま伊達屋渡邉酒店の方へ歩いてみた。
辺りは暗くなり渡邉酒店の前につくと、常連さん達が何人か飲んでる様だ。
どうするかなと思案する俺の目に一枚の貼紙が見えた。
「10月末日で閉店します」と。
次の瞬間俺は引戸をあけた。
とりあえずおかあさんにビール小瓶をお願いする。
最初の一杯をコップに注いで貰いぐびっとあおる。
一息ついて店内をくまなく見渡す。
見納めだからな。
タイル貼りの冷蔵庫、昔のポスター、古い酒類の価格表。
全てがこの店の歴史であり、失われたら二度とは会えない物だろう。
常連さん達は思い思いの酒を飲んで楽しんでいる。
こういう楽しい光景が有ったこともこの店の歴史の一頁として綴られ、そしていつかは消えてゆく。
銭湯にしろ角打ちにしろ、いずれ俺が死ぬまでにどれだけ残っているか、そして俺がどれだけそこに訪れることが出来るのかは判らない。
だけど同じ時間を共有した人がいつかこのブログを見たとき、「ああ、そんな店もあったねえ」と懐かしく思ってくれればそれで良い。
なんかしんみりとしたことを思ってる様だが、現実に話を戻すと2杯目のウィスキーと炭酸を注文している。
ウィスキーは他にもあるけど、ここは懐かしのサントリーレッドですよ。
炭酸が冷えてるから氷はいらない。
そもそもここは氷有料でキープが出来るらしいが、次は無いだろうしな。
汐入のヒデヨシも氷キープがあるが、あの回転率高い店でキープなんかしてもあっという間に奥底に押し込まれて消えて行くのは目に見えてるしな。

缶詰の棚は大分隙間が目立つ。
閉店が決まってから仕入れはしていないのだろう。
だけど埃などはたまっておらず、そういった所がこの店が長く愛されてきた理由の一つなのだろうな。
値段の違うコンビーフが1個づつ残っている。
おそらく安い方が馬肉入りのニューコンビーフ、今はコーンミートって言うんだっけ?
折角なので380円の高い方を、因みに一番気になつたのは650円のホワイトアスパラガスだったが流石に手が出なかった。
このあたりで周りの常連さん達とも話をするようになった。
隣にいたのはシンさん、すでに年金を貰えるお年らしいがお元気だ。
ここに来るようになったのは半年位らしい。
後から入って来たのがオギちゃん、今日ここにいる客の中では唯一俺より若いらしい。
最初ツナギに黒い油の残る手で入って来てビール一本飲んでから着替えて来るからと出ていった。
車とか機械関係の仕事のようだ。
すぐ綺麗になって戻って来たので近所なのだろう。
シンさんとオギちゃんは昨日も一緒に飲んだらしく楽しそうだ。
シンさんは棚に残っていたブランデーを一本入れるからと、随分メートルが上がってる。
おかあさんに大丈夫?とか聞かれていたが年金出たし何かあった時の為に家に置いてある五千円取ってくるからと言って一端出ていった。
本当に大丈夫?
程なく戻って来たシンさんが入れたV.O.を勧めてくれたので頂くことにした。
コップはデル陶々酒の器、これがまた良い味出してるわ。
店にいた人全員に勧めるのでV.O.はあっという間に減り、今度はオギちゃんがVSOP入れると言い出しシンさんが俺の立場ないじゃんと突っ掛かるのがまた面白い。
結局閉店の7時迄楽しく飲んだ。
シンさん、オギちゃん、そして名前を聞けませんでしたが他の居られた常連さん達、有難うございました。
俺の最後の渡邉酒店の思い出を楽しい物にしてくれた事を感謝します。
約束通りまた、この界隈で会った時には楽しく酒呑みましょう。
そして渡邉酒店のおかあさん達、最後には孫達もいたっけか。
有難うございました、そしてお疲れ様でした。
甚だ僭越とは思いますが渡邉酒店がこういう楽しい所であったという記憶を、ここに残したいと思います。

さて、遅くなったがその日は家に帰り、晩飯食べました。
途中電話入れておいたので、まあ良かろう。
自室に戻り兄貴と話してる内に、鶴書房のSFベストセラーズの話になり読みたくなってきた。
確か物置の段ボールに詰め込んで置いてあるはずと、探すとすぐに見つかった。
小学生の頃からヴェルヌやこの手のSF、ロビンソンクルーソーなどが大好きだった。
今でも好きだね、冒険ものは。
次の日、昼飯食って家出るまでに15冊位かっ飛ばして読み更けった。
久々に6時間位ぶっ通しで本読んだわ。

横浜最終日、仕事が終わったのは8時頃だが後輩から飲み行きましょうと誘いが来る。
しゃあねえなと外に出たが、当日は日曜日。
俺の調べた所、殆ど日曜休みなんだよな。
どん八、根岸屋、はねや、鳥清、マツヤ木曽と軒並休み、竜馬は空いてるけど人多いし。
陸橋渡って裏入って見ると、おっと食句が開いてる。
カウンターが空いてたので3人で並び、先ずはビール、お疲れさん。
ここは黙って居れば勝手に何か出てくるので待っていると最初は蕗の煮物。
そして秋刀魚の梅煮が出てくる。
やいのやいのとビールを飲みながら、とりとめもない話が続く。
秋刀魚の後は牛肉の串焼、先にも出てきたブログ、横浜泥酔でも紹介されていてこれが食ってみたくて今回食句に来た様なものだ。
確かにこれは旨いわ、後輩2人は追加でもう一本づつ焼いて貰った位だ。
4本ばかりビールを空けたところで、後輩たちはハイボール、俺は腹に結構溜まったのでウーロンハイを頼んだ。
そのあとに玉葱スライス、晒していないから結構辛いが酒呑みには良い。
一時間程も飲んで勘定して貰うと、一人1500円。
今日はまた、えらい安くない?食べ物だけで500円以下の計算になるよ。
この間のは顔見せ料金込みであの値段?
まあ安い事に文句は言わない。
ご馳走様でした。

もう一杯だけどっかで飲みましょうと言う後輩たちに、キッチンぱるきどでジントニックでも飲むかと行ったら、ここも休み。
むー、東口は全滅か。
仕方ないな、西神奈川方面に歩いてもやはり日曜日夜に空いてる方が珍しい。
結局白楽まで歩き、帰り際仲見世通りにサミーズ・ハワイアン・カフェを見つけ這々の体でジントニック飲んで今回の横浜、全て終了。
いやあ飲んだねえ。
新しい発見も、寂しいお別れもあったが収穫多い今回の横浜出張でございました。
コメント

横浜行脚 其のー 銭湯編

2015-10-22 22:28:03 | 銭湯
さて、長らく開いてしまったものであるが、ネタが少し貯まったので切り崩していくことにする。

何日間か横浜で仕事にあたる事となった。
とはいっても、最寄り駅は東神奈川。
みなとみらいや中華街などと言った華々しい所ではないが、なにせ神奈川区は地元なのである。
横浜大空襲で焼け出されるまでは、爺さんや親父は六角橋に住んでいたらしいので、根っからハマっ子と言っても良いはずだが地元を離れ久しい。
だが本籍はまだ神奈川区にあり、横浜市歌もまだ歌える。
てな訳で結構あちこち行けるかなどと考えていたが、中々仕事が忙しい。
居酒屋の方も行って見たい所が多く、しかも営業時間が短い所もあり中々銭湯まで足が伸びない。
東神奈川を中心に考えれば、東白楽の徳の湯、反町の反町浴場、子安の鷲の湯と横浜市でもかなりの大箱と言えるアミューズメント型銭湯が歩いて行ける距離にあるのだが、流行っている大箱銭湯=早々に廃業はしないだろう、と言う考え方が頭に有ると中々足が向いてくれない。

漸く一軒の銭湯に行ったのは、出張期間を半分も過ぎた頃である。
少し早く仕事が明けたが、翌日の朝が早く実家に帰るのはやめておいた。
仕事終わりの時間から一番訪問の敷居が高いかった市民酒場みのかん、戦前は色町であったという反町に残る角打ちの居酒屋三国屋酒店を訪れ、腹も気分も大分満たされた。
飲み屋のレポートは別に纏めるのでご容赦。
ぶらぶらと一国、国道1号線の一本裏を東神奈川方面へ歩く。
天下の大動脈国道1号線も一本裏側は静かなものだ。
しかし京浜道路で言うと国道1号線は第2京浜にあたるそうだ。
第1京浜道路は国道1号線とほぼ並行に海側を走る国道15号線、そして内陸部に自動車専用道路の第三京浜が有り実家はその程近い所である。
閑話休題。

明日早いとは言え、まだ8時を少し回った所である。
神奈川公会堂入口を過ぎた辺りで、時間もあるし一軒位銭湯行っとくかと、上麻生道路を六角橋方面へ曲がる。
東白楽までいけば徳の湯は目の前だが、あえてスルーした。
住所が斉藤分町の辺りで、昔通った塾がまだあるのを確認して少しノスタルジーに浸る。
そういえば親父も六角橋から反町まで塾に通ったと、自分史に書き残していた。
六角橋のバス停を過ぎると左手は六角橋協栄会という商店街、その一角に親松の湯がある。

ここで先にお詫び、少々飲んでいたのと雨上がりに歩いて汗だくになって疲弊してしまい汗を流すのに手一杯。
さらにメモ用のミニノートを忘れるという体たらく。
思い出すかぎり書きますが、これは再訪必須だな。

下足場を過ぎてフロントでお金を払う。
脱衣場の折上げ格天井は格子と羽目板のコントラストが際立ち、折上げも高く見事なものだ。
格天井より外となる休憩室などは改装で作られた部分だろうか。
化粧板の島ロッカーに服を放り込み浴室へ。
島カランが2列もある、広い浴室。
カランの数すら覚えてねぇとは、困ったもんだ。
奥に浴槽、外壁入口側にサウナと水風呂があるようだ。
仕切側奥はガラスで覆われて、最初サウナなのかと思ったが中には薬湯と下風呂へのドアがあった。
島カランでしっかり身体を洗い、髭も剃った。
浴槽は仕切側薬湯が三分の一、あとは外壁まで浴槽が続き、真ん中はバイブラだ。
温度は44℃位で調度良いのだが、身体が火照る。
これはオーバーヒート状態が収まっていないなと水風呂で冷すことにした。
水風呂は20℃、首の後ろが漬かるまで身体を沈め暫し瞑目。
漸く顔の火照りも収まり、周りを見渡す余裕も出来た。
ペンキ絵やタイル絵と言った装飾はないが外壁側は大きな窓で外にしつらえた池に大きな錦鯉が泳いでいるのが見える。
これは中々良いものだ。
浴槽は端の方が岩風呂風に作られている。
島カラン上には何ヵ所かシャワーもついている。
湯気抜きも浴室中央にどんと奥まで続き解放感があり、昼は明るいだろう。
良い風呂だなあ。
もう一度バイブラ湯でゆっくり身体を温め、上がり湯は水に近いぬるま湯にして上がることにした。
脱衣場で下着一枚て椅子にかけてゆっくり周りを眺める。
完全にメモする気を無くしているので、かえってのんびりとしている。
外に出た頃には雨も完全に上がっていた。
十分涼んで、ゆっくり帰ったつもりだったが塒につく頃にまた汗が滲んでいた。
どうも完全にシャツの選択を間違えた様である。
寝る前にもう一度シャワー浴びて洗濯する羽目になった。

さて、別の日の話となるが日中は仕事がなく、夜8時頃に打合せをすればよいことになり、前日から実家に帰っていた。
嫁と娘に土産を買うため、昼飯を実家で食べた後中華街に向かった。
希望の品をゲットした後、自分が一度食べて見たかった加藤牛肉店のコンビーフを買いに京急富岡に向かう。
中華街から京急富岡までどう行ったものかと考えたが、直接は無理との考えに至った。
一端横浜まで戻るのも癪だし、そのまま根岸線で南下して新杉田から京急の杉田まで歩くことにしたた。
杉田あたりは結構通ってはいるが、飲みに来たことはほとんど無い。
細くごちゃごちゃとした商店街は中々楽しそうだ。
杉田湯や梅の湯も在ることだし、そろそろ考えてみるか。

杉田から一駅、京急富岡は初めて降りる。
携帯で加藤牛肉店の位置確認、駅から西に向かって行く。
東側の方が見た感じ飲食店も多そうで、賑わっている感じがした。
西側の静かな商店街を暫く進むと加藤牛肉店が見えてくる。
取り敢えずまずはコンビーフをゲット、ついでに特製メンチカツ1個250円も買う。
確かに安くはないが1度は食ってみたかったのである。
目的のものは手に入れた、後は仕事場へ行けば良いがまだ時間も有りすぎなくらいある。
じゃあ風呂かなあと取り敢えず横浜方面へむかう各停に乗り込む。
時間があるのを良いことに上大岡で乗り換えずそのまま横浜方面へ。
西区の銭湯ならば戸部で降りれば良いし、鷲の湯ならばそのまま子安だ。
決めかねたまま横浜に着いてしまい、一旦降りる。
まあ折角なので有隣堂で雑誌を物色、居酒屋とホッピーに関する雑誌を買った。
横浜のダイヤモンド地下街は大分リニューアルされて、食品店が立ち並ぶダイヤキッチンというエリアが広く取られている。
折角なのでうろついていると、ポンパドゥールがありますな。
ポンパドゥールは横浜に昔からあるパン屋で、ガキの頃からよく食べている。
特に好きなのは、デニッシュの上にコーヒー風味の練り砂糖を塗ったカフェというパンだ。
外から覗いて見るとどうやら有りそうなので買っていくことにした。
全部で3種ほども買い込み、会計は600円弱。
まあ結構良い値段だとはおもうが、神戸屋だともう少し高くなるだろう。
ヴィエ・ド・フランスならもう少し安いかな。
寄り道で時間を食ったがそれでも余裕。
じゃあ東急に乗って適当に降りて風呂行こうと決めた。
幸いすぐに各停渋谷行きに乗れた。
反町浴場のある反町、徳の湯の東白楽をスルーした時点でほぼ決まり。
白楽の千代田湯は既訪、妙蓮寺は今最寄に銭湯がない。
菊名で急行の通過待ち、福美湯があるがここもスルー。
そして大倉山、ここで降りた。
大倉山も最寄り駅とする銭湯は3軒あり、住所的に大倉山に一の湯としのぶ湯、大曽根町に太平館がある。
レトロ優先となれば太平館となるだろう。
大倉山駅東側を線路沿いに北方向、一丘越えると段々飲食店も増えてきて、大曽根商店街の名の通りとなってくる。
坂を降りる途中に見えた煙突辺りをキョロキョロしながら進むと、右手の奥に立派な構えの入口玄関が見えてきた。
広々とした下足場は正面に傘立て、右手が男湯のようだ。
下足箱は右上に1番で左の下の59番まである。
59?
どうやら元々6列10段の60個だった様だが、ブーツなどハイカットの靴に合わせて下の2段を縦二つくっ付けて1個に改造したようである。
それで右列が1から9、その隣が11から19となり、10、20というキリ番が抜けてる様である。
引戸を開けて脱衣場へ、これは広い。
男湯女湯合わせて8間ある間口は岡村の天神湯より広い。
入口引戸から浴室入口までは四間半、5列2段両面の島ロッカーが二つあってもぜんぜん窮屈な感じがしない。
ロッカーは他に仕切壁下に貸しロッカーが14個、外壁にも縦長の大きなロッカー含め8個がある。
入口側の壁は細い通路への入口になっていて一番外壁側にトイレがあった。
外壁の入口側二間は掃き出しのガラス戸で細い露地が丸見えである。
ははあ、ここがかもめ文庫「かながわの銭湯」の著者、高橋誠一さんが迷い込んだ、釜場へ続く路地だな。
天井は白く塗られ、その周りの様子から改装前は格天井だったのかなと思わせる。
脱衣場には他にもマッサージ椅子も2台、体重計、ベビーベッドも置いてあるのに全く目立たない。

さて、島ロッカーに服を放り込み浴室へ。
これも広い、間口四間奥行五間の堂々たる浴室だ。
ペンキ絵は三保の松原からの富士山か、その下に魚のモザイクタイル、仕切壁にも湖水の風景がモザイクタイルで描かれている。
この仕切壁のモザイクタイルは伯父の銭湯にあったのと似ているのかもしれない。
浴槽は仕切壁側にある下風呂へ続く扉の分を除いて三間半、3つに別れていて外壁側2つは黒湯である。
横浜に何軒かある黒湯の中でも、色の濃さでは1、2を争うと言われる濃さだ。
黒湯は以前利世館で入った覚えがあるがここまで黒くはなかったと思う。
深めにローストしたコーヒーを連想させた。
仕切側はサラ湯(※私見で申し訳ないが伯父の銭湯では薬湯に対し、普通の浴槽の方をサラ湯と呼んでいた様な気がする。通常は新しい湯と書いてサラ湯と読み、沸かし直しでない風呂を指すのでは無いかとは思うがここは薬湯に対し普通の湯として用いる。)のジェットバス。
カランは外壁、仕切が9づつ(内シャワー付8)、島カランが7×2の2島で全部で46!
こりゃでかいや。
湯気抜きも浴室中央を入口から奥までのぶち抜き、4×5間の大きさ。
開放感という点で文句なしの点数ゲットは間違いない。
脱衣場のすぐ外も露地になってるしな。

身体を流し浴槽へ、早速黒湯を体験する。
湯温は45℃を差しているが熱いという感じはない。
肌触りもサラリとして目を閉じていたらサラ湯と変わらないと思ってしまうだろう。
しかし湯に浸けた自分の手の指が見えない位濃い。
アトピーや神経痛に効能があるとの事だが、幸いどちらにも縁がなく黒湯の効能を実感するのは難しそうだ。

冬には早すぎたシャツは今日も絶好調で、ここに来るまで大汗だった。
少しでも汗を引かせるために、脱衣場で携帯にメモをとる。
露地に向かって開け放たれた掃き出し窓からいい風が入ってくる。
ぱっと見、アパートへの階段らしきものも見えるので、往来の様な見た目だが釜場への専用の路地らしく、誰も通ることはなかった。
十分汗が引いたところでシャツを羽織るが、こりゃまた帰ってからシャワーと洗濯かな。

立ち飲みでも近くにあれば速攻行ってるパターンだけど、銭湯の鏡に広告があった隣の酒屋は食料品店を兼ねた様な感じ。
流石にこの中では飲めねえな。
更にそのすぐ並びに焼鳥や惣菜などの店があり、覗いて見ると滅茶苦茶安い。
焼鳥一本54円から?
どうも税込でこの値段らしい。
はまれぽで見た岡村の焼鳥屋より安いじゃねえか。
打合せまであと3時間はあるし、ビール一本位は良いかと何か買ってみることに。
大鍋で煮込まれている牛筋と鳥モツ、どちらも捨てがたかったが気分的に牛筋の勝ち。
100グラム154円でカップの味噌汁よりちょっと小さい位の器に200グラム入れて貰った。
大倉山まで戻った所でファミマで冬物語を一本、店出たところで一息で空にする。
よく考えたら昼から水一滴口にしてなかった。

後は職場戻って短い打合せの後、帰って晩飯。
途中で追加したハマケイの鳥シウマイとコンビニの生姜焼弁当。
加藤牛肉店のメンチカツと板橋食鳥の牛筋煮込という、痛風セットが晩飯でした。
今日の珠玉は牛筋煮込、柔らかく煮込まれていて味は濃すぎず。
これはあそこで立ち飲み何かしてたら帰れないな。
他の惣菜や焼鳥、焼きそば等も売っていたし再訪必須。
しかし大倉山駅界隈はまだ未訪の立ち飲みがあるのでそっちも行かないとなー。
でもこの煮込みはまた買いに行きそうな気がする。

てな訳で銭湯編、一週間もハマに居た割に2軒で終わってしまいました。
立飲み、居酒屋編はまた後程。
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