goo blog サービス終了のお知らせ 

居酒屋黙示録 新章 暖簾を繋ぐ刻

旧き善き銭湯を訪れ、立ち飲みを巡り、居酒屋で思う。

岡山拉麺行脚+α

2016-07-18 11:38:23 | グルメ
岡山での仕事も終わり広島に戻ってきた。
まあ終盤は大概忙しいのが定番化してるので慣れたものだが、毎日9時位まで残業してるとブログの下書きすら儘ならない。
漸く少し時間が出来たので岡山での悪行をおさらいしておくか。

岡山でラーメンを食いに行ったのは今回は3軒。
一軒目は広島からバイク移動の道すがらに寄った水島の喜楽園。
子供の行事が終わってから家を出たので、日が長くなったとは言え玉島を過ぎた辺りで暗くなり、飲まず食わずで100キロも走れば腹も減る。
そこで食いでのあるものが食いたくなって喜楽園を思い出したと云う訳である。
結構昔から来ているが、ここ最近は余り寄っていなかった。
道一本早く曲がってしまったが裏から回って無事到着。
飯時だしかなり混んでいたが、一人だしカウンターの隅にあっさり入れてもらった。
ちょっと改装して広くなってるようだ。
若い頃はチャーシュー麺大盛に焼き飯と餃子とか付けていたけど、流石に最近そんな無茶はできなくなった。
まあチャーシュー麺の大盛と餃子なら十分いけるだろ。
喜楽園のチャーシュー麺は鶏ガラと豚骨の合わせスープでオーソドックスな味だが、特筆すべきはチャーシューの量。
一枚々々は然程大きくはないけれど、歯応えのある厚みのチャーシューが丼を覆っている。
見た目インパクトは中々のもので竹原の太華園に匹敵する。
まあ見た目だけのラーメンなら何処にでもあるけど。
初めて喜楽園のチャーシュー麺を食った時は先に麺が無くなった位である。
大ぶりの餃子も旨く、ビールが欲しくなるがバイクだしそれは寮に戻るまで我慢だ。
若い頃は平気で食えたものだが流石に腹も一杯だ。
久々の喜楽園、堪能した。
腹一杯と言いつつ寮に着いたあと ビールを飲んだのは言うまでも無いことだ。

二軒目は広島に帰らない土曜、所用が有ったので倉敷に行った。
所用はすぐに済んだので昼飯食ってから帰るかと、近くのラーメンを検索。
すぐに月のうつわと云う店に決まったが、開店まで時間があるのでアリオ倉敷で時間を潰すことに。
100均や本屋を巡り、名店街を覗いて、最後はスーパーマーケット部分まで見回って小一時間潰し、漸く開店まで10分位になったので店前に移動。
折しも梅雨の合間で天気は快晴、無駄に暑いよ。
開店時間を数分過ぎてようやく暖簾が下がり店内に入ることが出来た。
月のうつわは住宅街にある民家がそのままラーメン店を営業している感じ。
他人の家を訪問するかのごとく、玄関で靴を脱ぎ店内に入る。
和室に置かれた三人掛けのカウンターに通され、メニューを見る。
どれも旨そうだが鶏油を使った黄金そばとミニチャーシュー丼のセットにした。
外は炎天下だが室内は程よく涼しく、持ち歩き用の扇子を忘れてきた自分にはありがたい。
カウンターの上に辛子高菜の壺と小皿があり、先に入ったお客さんを見ていると勝手に取って食べている。
ネットでみた何処かの店のように、「高菜、食べてしまったんですか?」とか言われることは無さそうだ。
程なくしてラーメンが来たので高菜を先に食べる間は無かったが。
黄金そばの見た目はオーソドックスな中華そば、しかも相当老舗のタイプ。
醤油の色の濃い目のスープ、細身の麺、チャーシュー3枚、半割りの卵、葱に鳴門にメンマ。
鳴門の色が紅白反転してるのが珍しいか。
チャーシュー丼は細かく切ったチャーシューとマヨネーズと葱、スタイルとしては定番だよな。
結論を先に言っておくと旨い。
見た目はシンプルな中華そばながら、パーツ一つ々々が洗練されていて非常に俺の好みの味だった。
麺とスープの相性、チャーシューの味と食感、卵の煮加減や他の具材のバランスも良い。
これは、再訪して他のラーメンも必食ですな、近年稀にみる当たりだった。
チャーシュー丼と辛子高菜?
ああ、美味しかったですよ、見た目通り位に。
と云うか、チャーシュー丼で見た目以上の味出すとか難しくない?
さて倉敷と言えば食のパトロン、森田昭一郎さんの平翠軒に寄って行かない手はないがそれは別の話で。

三軒めは過去に何回か訪れた事のある玉野市宇野の萬福軒。
朝飯を食っていない状態で店に入ったので、がっつりと食いたくて萬福ラーメンの「ぼっけー」を注文。
萬福ラーメンは普通盛りの他に「でーれー」「ぼっけー」「もんげー」の3サイズがあり、ぼっけーは麺2玉野菜中盛である。
注文した時に「麺2玉ですけど大丈夫ですか?」と確認されたが、過去別ラーメンの大盛までは完食してるのでまあ大丈夫だろう。
この店は他にも野菜がっつりラーメンや日替りの変わったラーメンもあるのだが今日は空腹が勝ってしまった。
しかし運ばれて来たラーメンを見ると流石に少しやってしまった感がある。
高さは然程ないが直径30センチオーバーはあろうかという丼は中々迫力である。
萬福ラーメンは白濁したスープに細身の麺、上に肉野菜の炒めが盛られ更にチャーシューと卵がトッピングされる。
一見すると長崎チャンポンに似た感じだが、スープや麺の太さは別の物である。
て云うか早よ食わにゃ。
八百屋の息子さんが始めた店らしくここのラーメンに使用される野菜はどれも美味しいんだよね。
炒め肉野菜を掘り返し、麺を啜り、スープを飲みと攻撃を続けるが中々減った感じがしない。
折れそうになる心を平静に保ち、一心不乱に食い続ける。
野菜多め、スープの味も尖っていない優しい味なので無事に完食。
流石に腹一杯だが、まだまだ食えるものだな。
若い頃には及ぶものではないが。

さて+αの部分ですが、うどんのたぐちを再訪してきました。
前回を越える猛暑の中、途中のローソンでカフェラテ一杯で30分も時間を潰しても開店の15分前に着いてしまう体たらく。
ええ、ええ待ちました、炎天下の中店の外で。
目的の天ぷらうどんを冷やし天ぷらたぬきうどんに変更したくなるほどに。
おかげで一番に注文できましたが、冷やし用の天ぷらは少し小さめなのですね。
それでも20センチ四方はありそうでしたけど。
とりあえず、たぐちの天ぷらも体験したので今回の岡山での食べ歩きはほぼ完遂したと言って良いでしょう。
また次の機会のために岡山の麺類のガイド本を眺めつつ、当たりを付けておきますかね。




岡山饂飩行脚

2016-06-16 18:03:21 | グルメ
岡山での仕事の間は大抵寮で食事をとるので、外食することはあまりないが土日などは流石に外で食いたくもなる。
とは言え、飲みに出るには近くに店が有るわけでもなく、潤沢な小遣いを持っている訳でもないので買い物ついでの昼飯が関の山である。
しかし数少ない機会を無駄にするつもりは更々なく色々な情報を掻き集めては訪れたい一軒を決めている。

今回最初の店と選んだのは、手打ちうどんの店みのり。
土日の昼11時から二時間のみの営業と中々のハードルの高さだが、平日休む事の方が難しい俺には土日営業の店の方が有難い。
然程遠くは無かったが、初めて訪れるので少し早めに寮を離れる。
天気は生憎宜しくなく、少し走ると小雨もパラつきレインスーツを羽織る事にしたが気温は低くないので爽快なツーリングとは行かないようだ。
近くまでは地図も見ずに行けたが、そこからは携帯のGPSが大活躍。
グーグルマップ等で岡山市中区の桑野辺りを見ると田園地帯が広がっている。
見通しは良いが目標物がないと、まるっきり何処に向かって良いかが判らない。
確認しては少し走りを繰り返し、店を見つけたのは営業時間の20分程も前だった。
開店の準備をされているので外で待たせてもらう事にして、外で販売している取れたての野菜を見て回る。
巻きの締まった綺麗なキャベツや、新玉ねぎなど欲しくなる物もあったのだが、食べた後に岡山に買い物に行くつもりなので取り敢えず抑えておいた。
程なく準備も整い店内に招き入れられる、小上がり一つの他はカウンターに5、6席の10人程で一杯になりそうだ。
事実俺の後に、おそらくは近くの会社の方々が8人来られて開店早々満員である。
メニューは野菜天ぷらうどん、かけうどん、ざるうどん、天ざるうどん、天ぷら盛り合わせ、ビールとシンプルだ。
冬場は温野菜うどんもあるらしい。
野菜天ぷらうどんをお願いして、じっくり待つ。
御主人がうどんを茹で、おかみさんが野菜の天ぷらを揚げる様子を目の前で見れる位置なので、いやが上にも期待が高まる。
尚、御主人がうどんを打つ目の前のカウンター席には粉かぶり席と小さな木の看板が張ってある。
さてさて、うどんが来ましたよ。
出汁の色は薄め、具は法蓮草、蒲鉾、細切り昆布、青葱。
天ぷらは別皿に7、8品盛られていて、見た目で判るのは南瓜、アスパラガス、玉葱位で後は食べなければ判りそうにない。
という訳で、早速いただきましょう。
先ずはうどんから。
塩分が尖ってなくて出汁の味が優しい感じだ。
うどんも歯ごたえはあるが固い訳ではなく、これはバランス良く美味しいうどんだ。
では天ぷらの方へ行って見よう。
カウンターの上の塩を皿の端に盛り、オーソドックスに南瓜から。
甘いわ-、取れたての野菜を天ぷらにするとか凄い贅沢な事かも。
そこからは一心不乱にうどんを啜り、天ぷらを噛じる。
玉葱、アスパラガス、もう一つの濃いオレンジ色は安納芋、白く瑞々しいのはコールラビと云う野菜だそうだ。
更にカリフラワーとブロッコリーが揚がりましたよとおかみさんが皿に乗せてくれる。
どれもこれも旨くて、つい焦りが出たのか上顎を火傷した。
うどんと天ぷらを平らげて、水で口の中を冷やしているとおかみさんが天ぷらまだあるよ、どう?と勧めてくれる。
気に入ったコールラビをもう一つ貰って締めとした。
非常に満足出来る内容でした。
これは再訪間違いない。
その後岡山で日本酒買うまでは行きましたが、口内の火傷が気になってさっさと帰ることにしました。
次回は気を付けよう。

つぎに訪れたのが先の日記に少し書いた児島の松屋製麺。
営業時間は朝5時40分から7時までとハードルが高い。
今は昼営業もしてるらしいが、うどんはやはり打ちたて茹でたてを食って見たいものでしょう。
例によって少し早めに着くのだが、既に5、6人のそれらしい人々がうろうろしている。
携帯でもう一度予習をして、出来始めた列の何人目かに入り開店を待った。
店が開く頃には2、30人が並んでいるようだ、凄えな。
ぞろぞろと店内に進み順番にうどんを注文、釜玉の大にした。
レジ前に積まれた卵を一つ自分で取り、うどんを受け取り葱を一匙、カウンターへ移動して醤油を回しざんぐりと混ぜさっさと啜り込む。
うむうむ旨い、中太の麺だが中々もっちりした歯応え。
成る程朝からこれだけ人が集まる訳だ。
食べ終わった器は入り口近くの流しでセルフで洗い、籠に入れておく。
今度来るときは色々なうどんを食べてみたいものだが、ここはハードル高いしいつ来れるか判らないなあ。

また別の広島に帰る日。
昼から移動することにしたので、鴨方のインター近くのうどんのたぐちを訪れた。
ここで食べたかったのは天ぷらうどんだった。
雑誌やネットで見ただけだが、あれは度肝を抜かれる。
丼の上に何か薄手の雑誌みたいな大きさの物体が乗ってる感じだ。
しかし到着したのは昼を大分過ぎていたので天ぷらが売り切れ、次点のきつねうどん並を注文した。
きつねうどんの油揚もまた巨大で大きめの丼の上を覆い尽くしうどんは全く見えない。
先ずはうどんと云う事で油揚を、よいせっと横に避けてうどんを一啜り。
かなりの太麺は歯応え固め、出汁はかなり甘い感じがする。
油揚は厚みもあって出汁が良く染みてますわ。
他のお客さんが食べていた丼がかなりの大きさだったので並にしておいたのだが、意外と麺が少な目で油揚より先にうどんが無くなってしまい少々物足りなかった。
今度は早めに訪れて、是非とも天ぷらうどんの大を食べたいところである。

何か再訪したい店ばかりになってきたが、ラーメンも行きたい所あるんだよなー。