サッカーに携わった者の憧れの聖地
国立競技場(正式名称:国立霞ヶ丘競技場)が幕を閉じようとしています。
《サッカーでかかわった思い出の国立競技場を4回にわたって、書き綴ります。》
お付き合い下さい。
1979年、東京に引っ越した年に「FIFA U-20ワールドカップ」が日本で開催されることを知り、さっそく「日本サッカー後援会」に入会しました。
当時の記憶で曖昧ですが、年間会費は1万円だったか、特典としては日本サッカー協会主催の試合が無料、機関誌の年間定期購読が付いていたように思います。
試合がある時は、自転車を「千駄ヶ谷門」の近くに置き、会員章を見せ、メインスタンドの下に設けられた「後援会席」から、食い入るように見た思い出があります。
旗を持った案内の方についていきます。
メインスタンドの裏にある「第18回東京オリンピック」金メダリストが刻み込まれています。
この壁も、新国立競技場にメモリアルとして残すそうです。
FOOTBALL 蹴球 ハンガリーが優勝ですね。
「"91世界陸上 東京大会」の優勝者名盤が、飾られています。
よ~く見ると 世界陸上大会史上初の金メダルを獲得したマラソンの谷口浩美選手がのってます。
名盤の横の通路のシャッターがゆっくりと上がります。
下から徐々にオレンジのトラックとみどりの芝が見えてきます。
みんな興奮しながら、駆け寄っていきます。
メインスタンド後方の左側に「野見宿禰(のみのすくね)」の壁画が、相撲の元祖です。
右側には、ギリシャ神話の勝利の女神像「ニケ(NIKE)の像」。
スポーツウェアメーカー「ナイキ」の社名の由来となった像です。
ロゴは、女神像の翼をイメージしたものです。
この位置からだと右のコーナーキックの位置ですね。
「タッタッタ バシュ グウィーン ゴォォ~ル」
見上げると聖火台、高さは2.1m、直径も2.1m
貴賓席です。一番奥が天皇陛下が座られるところです。
選手が、試合前に準備したり集中するところです。
その上にはドレッシングルームが
更衣室、ミーティング室、シャワー室です。
トラックに出て見ます。
係の方から「トラックを走ってもいいですよ~」とのこと。
みんな、気持ち良さそうに走っています。
メインスタンドに上がってみます。
グランドレベルは、折り畳の椅子ですね。
後援会の席は、いつも、この一角でしたね。懐かしくて座ってみます。
上に上がるにつれ、背もたれがない椅子です。
コップホルダーが椅子の下に。
記者席です。横幅もありそうです。
ここの席は、値段が高い席ですね。
しかし、芝の色が綺麗です~ね。
昔は枯れた色で、スタジアムも色みがなく殺風景でした。
貴賓席まで上がってみます。
天皇陛下が座られる椅子です。
係の方が「優勝賞金のプレートがありますから、ご自由に写真をお撮り下さい。」とのこと
さっそく、貰った気持ちになつて高々と掲げます。
2020年の東京オリンピック開催に向けて、56年の生涯に幕を閉じようとしています。
「新国立競技場」建設に向けて、2014年7月から1年3ヶ月をかけて解体され
5年後には、8万人収容の新スタジアムが完成します。
《正面入口にあるブロンズ像も、寂しそうですね。。》