ワンダフルなにか ビューティフルだれか

並べてみると 輪郭がつかめるかもしれない

秋山祐徳太子の母

2015-07-06 00:12:52 | 写真





秋山祐徳太子の母の遺品を石内都が撮った写真を見に銀座へ。


まだ読めていないが、今展は「秋山祐徳太子の母」の出版を記念して開かれているのだそう。石内都の写真「a.chiyo」の他に秋山のこれまでの著作、ブリキの彫刻や絵画、ダリコや都知事選出馬などこれまでの活動を紹介する資料なども展示されていた。「秋山祐徳太子の母」の執筆に使われた万年筆も展示されていた(母逝去時に赤瀬川原平からもらった香典で購入したもの)。


父と長男に早くに死なれ、お汁娘屋を開いて激動の昭和初期を生き抜いた母千代は私のイメージする江戸っ子のど真ん中にいる人で、前々からその人となりに興味を持っていたのでこの本はとても楽しみだ。


美大受験も、貧乏芸術家に専心する覚悟で会社を辞めるのも、数々のパフォーマンスも、2 度の東京都知事選立候補の時も、息子を見守り、励まし、むしろそそのかし、おまえらしく堂々と生きなと背中を押して、90 歳過ぎても60 になった倅の食事を毎日せっせと作り、生粋の江戸っ子で人情厚く、無類の面白がり屋だった母


「むしろそそのかし」って所にこの人の魅力の本質があるように思う。湿っていない面白がり屋。料理家の小林カツ代と仲が良かった事を初めて知った(共著も出ていた)。






秋山祐徳太子の母出版記念展
ギャラリー58
会 期 7月1日(水)~7月18日(土)
時 間 12:00~19:00

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