典虚てん手古舞

我が為の日々の記録! 74歳

百合はあっても 百合根はいずこ?

2010年11月02日 | 【時事雑感】イマドキ、世の中、この社会
 大阪でも下町、「生野区」といえば在日朝鮮人・在日韓国人が多いところ
で「ガラが悪い」と偏見や差別意識を<隠し持つ>日本人は、まだまだ多い
・・・が実際のところでしょう。
 まあ、生野区そのものは、1943年に誕生した「区」で、比較的新しい
地域で、かっての「村」には古代からの歴史をもっている地もあります。

 さて、わたくしの住む地域は、昭和10年代(1935年)頃に「耕地整理」
事業の後、都市人口の増加で、二階建長屋が生まれたところです。
 大工さんが地主から土地を借りて建てるというシステムでしたので、あの
「地上げ」、地上げのマンション建設ブームが極めて少なかった・・・。

 また、高度成長で経済的にゆとりが出来た人たちは、家だけを家主から買っ
たり、土地も含めて<持ち家>にしました。

 しかし、この2、30年ほどの間に起こったことの一つは、高齢の親が亡く
なり、家を出て行った子どもたちが家を手放し、そこに買った建設業者が建て
た<販売住宅>並ぶ・・・ですね。

 地下鉄千日前線の開通および<内環状線>が出来て、かっては交通の不便な
地域だった地域が、極めて交通面では暮らしやすいところに変貌しました。

 かっての<畑>がマンションに建ち並ぶ地域となり、また数軒の長屋をまと
めて取り潰して、これもマンションに変わりました。 

 しかしながら、住宅の販売価格や家賃は、西成区は別ですが、ほかの「区」
に比べて安い・・・が現実です。(西成区勤務のとき、「少女フレンド差別事
件」というものがあり、職場やラジオなどでも話させてもらっていまして、
それを踏まえての発言・・・。)

 大阪市は新婚家庭に対する住宅補助制度があります。
 この制度により、安い家やマンションならば、所得以上の住まいで暮らす
ことが出来ます。
 わたしの住んでいるマンションなどは、その典型でしょう。

 一方、古くからの中小工場、町工場も多い・・・がこの地域から、東大阪
市の特色ですね。


       
 今の不況は、この地域を<直撃>しております・・・。
 これは半端ではありません。

 店が閉じたかと見ると、また新しい店が出来て、そこもまた閉店・・・。
 商店街には、シャッターを閉じたままの店が少なくないのですわ。
 
     
 町を歩いている人たちの<顔>を観察していても、生活がたいへんなのだ
なという表情が読み取れます。

 みなさんは、<公設市場>というものをご存知でしょうか?
 第一次大戦(1914~19)で工業化のすすんだ<大阪>、労働者人口
の増加とともに、様々の都市問題が起こりまして、大阪市は低所得者のた
めの施設を建設する<対策>に出ます・・・。

 「米騒動」が1918年の夏  (わたし社会科の教師だった
もので・・・){/hamster_3/)
 この米騒動が起こる数ヶ月前に、大阪市や周辺の町の行政は「公設市場」
設置や次の年度からは「公営住宅」建設を始めます。

   つまり、「公設市場」のある地域は、大正末年から昭
和の初めにかけて、他県のから仕事を求めて、移入した人々が多い・・・
という地域の歴史をもっていると考えていいでしょう。

       
 もちろん、財をなした人たちも100年近いときの流れの中には、少な
くありません。その人たちは、<環境>の良い、静かな郊外に移り住んで
行きました。

 また、小さな工場から、大企業になったところもあります。
 しかし、ロート製薬や森田ポンプなどのように、昔のところにその会社
の拠点をおいている企業はいかほどでしょうか?

    
 わたしが今日、買い物にいった「スーパー万代」の歴史をみると、豊中
の庄内からスタートした「ダイエー」とよく似た<スタート>をしていま
す。
 ただ、極めて慎重で堅実な<営業>路線を展開を50余年しています。
「万代百貨店」創立は、昭和37年、1962年と<ウィキペディア>に
も書かれていますが、その<前史>があります・・・。

 創業者の自宅はわたしの住まいから歩いても、2分とかからない距離に
今もあり、今の社長の母上が健在でお住まいですよ。

     さて、この地域には昔の公設市場系や戦後に出来た、大小スー
パーが乱立しております。
 そして、私の育ち住まう地域、歩いて数分の地域でも2軒、消えていきま
した。一つは、私の部屋から見下ろせる場所に・・・。

   
 さて、話をまとめましょう・・・。

 今日買った野菜は・・・。
  ①みょうが  「四万十川源流」  高知県のJA津野山
  ②「高級 小茄子」 和歌山県  JAなかみね
  ③北海道産  ばれいしょ「キタアカリ」
  ④奈良県産の茄子(3個)
  ⑤茨城県産 キャベツ<二分の一>
  ⑥ゆりね
  ⑦「オッキーなめこ」
 いずれも、本日の価格は<100円>でした。

 火曜日は、どのスーパーでも<百均市>、もしくは<90円>まで価格
を下げて店舗もあります。
 普段に比べて、同じ時間帯を比較してですが、そりゃあ、お客の多いこ
とといったら、半端なものじゃありませんねんわ。

 いつも並ぶ商品だけじゃなく、「あれっ?珍しいな」と思われるものも
並びます。
 
 本日はこの「オッキーなめこ」でした。
 「茎まで美味しい」がキャッチ・フレーズで、山形県庄内産・・・。
酒田市の「菅原冷蔵株式会社」の商品です。

 調べてみると、1967年創業の「冷凍・冷蔵庫業」ということでした
が、保冷剤ではトップ企業で、ラーメンなどに入っている小さな袋のスー
プ、食品充填の生産もしているそうです。
 それから、へちま水・・・。
 いずれも、企業向けの製品を作ってきたようですが、「きのこ工場」を
つくって、売り出したのが、このオッキーなめこ・・・。

 私が長野県飯田市の農協を訪ねて、「えのき工場」を見学させていただ
いたのが、ちょうど30年前です。
 寶酒造が開発した技術でもって、おが屑に<きのこ菌>を載せ、栽培す
る・・・でした。

 当時としては、まだ珍しい製品でしたね。

 今度、山形に行ったら、この会社を訪ねてみたいなと思っています。

 私の旅の愉しみは、博物館や遺跡だけじゃなくて、農協、漁協、会社に
店舗を訪問して、いろいろ教えていただくことでした。  
 今は、ネットで調べることが出来ますが、昔はそうではありませんでし
たよ。
 たぶん、教員稼業を楽しく出来た理由もこのあたりにあったのかなぁ?
と、今夜ふと思いました。

 ああ、百合根は見当たりませんね。

   映画「パッション」は見ませんでした。代わりに「学問のす
すめ」を・・・。
 お題は、ハーバード大学のあのサンデル著『これから「正義」の話をし
よう」でした。若いときに、宗教、哲学や社会学、経済学の本を貪り読ん
でいますゆえ、けっこう、愉快、愉快で楽しめる番組でして・・・。
 ああ、高校で倫理社会の講師も2年間していましたね。めっちゃ、楽し
く授業をさせてもらいました。
 まあ、これは、高校の倫社の先生がカント哲学者の卵で、その影響で
わけもわからないのに、本を買ってとにかく読んだから?

 中学、高校は「樟蔭」だったおかげで、私はきわめて優れた数人の先生
方に出会いました。
 国語・杉藤美代子、社会科では河野通明、伊勢田穆、吉備敬三・・・と
いった先生方です。
 齢を重ねる中で、感謝の念は深まっていますね。
                       <了>
 




 

 
 

 



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