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Delightful Days

tell on BLOG - ささやかな日々のしずく

東西落語名人会

2008-04-27 | stage
ウチから歩いて5分もかからない距離にあるサンパール荒川に桂三枝と春風亭小朝が来るというので、これは行かねばとふらりと落語会へ。こうやって気軽に行けるといいなぁ、うん。

上方落語協会会長で200を超す創作落語で上方を引っ張る三枝と、古典で江戸落語をリードする小朝の二人会。もちろん、前座はあるけど。
その前座は三枝の弟子、桂三段。ネタは師匠の『にぎやか寿司』。緊張していたのだろうか、残念ながらキレも味もなく…。
中入り前に三枝登場。三枝の落語は2回目。余裕の高座振りが安心感を与えてくれるし、強弱がつけられたマクラもすごく面白い。そのままの勢いで突入したネタは『誕生日』。高齢者を笑いにしているとかいう批判もあるネタだけど、いやいや、ちゃんと愛情がある。笑った。
中入り後にはこれまた三枝の弟子の桂三歩。もうベテランじゃないかな。独特の大阪弁で、歯がなくて話し辛そうなのにすごく流暢に話す。ネタは師匠譲りの『青い瞳をした会長さん』。
そして、トリに小朝。彼の落語を一度見たかった。
いや、すごい。さすが。巧い。
自身の離婚ネタや時事ネタを取り混ぜ、毒舌まじりに話すマクラからもうその江戸言葉が聞いていて気持ちいいほど。
ネタの『七段目』の芝居言葉も流麗で、もちろん笑えるし、とにかく巧いのだ。
さすが天才と言われるだけはある。これからもっと味が出てきて、名人と呼ばれるようになっていくんだろうな。そう感じさせてくれる、貫禄の高座。これからがますます楽しみだ。

COLLABORATION

2008-04-15 | stage
いつも観にいっている劇団ハラホロシャングリラ内のユニットであるチームブラックの公演『コラボレーション』を観にいく。
下北沢にある劇場オフオフシアターはとても小さなハコで、舞台も狭い。そんな狭い空間を精一杯使った作品であることは分かるけれど…。
表現したいことがあって、それを作品にする。それは表現者としての欲望の形になっているはずなのに、きちんと「形にする」ことがいかに難しいことか、なんてことを考えさせられた。
それにしても出演していた知人の演技は観るたびに良くなっていくなぁ。

観終わったあと、久し振りに会ったryuuと食事。
とても嬉しい報告を受ける。いや、すでにメールで受けていたはずなのに、その大事な部分を見落としていたらしく…。
ま、改めて直接本人の口から聞けたから、その方が良かったってことにしよう。
実際、とても嬉しくてテンション上がる。
ryuuがああいうナニとああいう風になったらいいのにな、なんて考えていたことが実際にそうなったわけだから。
お芝居の『コラボレーション』よりも、こっちのコラボレーション話の方がテンション上がっちゃった。

フリータイム

2008-03-16 | stage
午前中に起きて、お昼を食べて、少し競馬を買って、近所にある比較的大きめの公園に家族で行ってみる。存在は知っていたけれど、行ったことはなかった。
行く途中の違う小さな公園に、杏の花が咲いていた。

春は近い。

目的の公園に到着。
池やアスレチック広場や児童公園や芝生広場や野球場がある。小さな子供を連れた家族、車いすの老人、一人でのんびり読書に耽る男性。様々な人が憩う。
annはアスレチック広場で、初滑り台。

ご満悦。
本当にずいぶん暖かくなってきた。散歩日和の日が多くなるだろう。うれしいことだ。

夕方帰宅し、昨日友人から急に誘われた芝居を観るために、六本木のSUPER DELUXEへ。岡田利規の個人ユニットであるチェルフィッチュ作・演出『フリータイム』。
岡田利規は、2005年『三月の5日間』で岸田國士戯曲賞を受賞した新進気鋭の劇作家/小説家らしいけれど、知らなかった。
パフォーマンス空間をはさんで客席が対面する不思議な舞台で、6人の男女が自由について語る。

気怠そうに語られる現代若者の口語台詞。台詞に合わない、ぎこちない手足の動き。
「自由」は、全く熱を帯びることなく、淡々と語られる。そんなものなのかも知れない。
窮屈な世の中で、自由なんてもはや手に入らないのではないか。いや、自由なんてものはすでに手にしているんじゃないか。
自由に生きるために生きたいのに、自分の時間を誰かのために使うために生まれてきたように感じる。本当に自分のためだけに使える時間は限られていて、自分で設定しなくてはならないほど短くて、でも、たまにその短い時間が永遠のように感じられることも確かにある。生きるために何も考えていないわけでは当然なくて、それを言葉に乗せたり、その言葉を残すために文字を使ったりすることに長けていない。でも、僕(私)には、確かに自由はあるし。自由に生きるのは難しいのかも知れないけれど、生きている時間の中に自由な時間を持つことは、きっとそんなに難しいことじゃない。それが正しいとか、ダメだとかは別にして…。
そういった感覚は、おそらく僕たち世代の上下、極めて狭い世代に共感を得られると思う。実際、今日だって僕はこの芝居のテーマに深く共感を覚えた。
岡田利規は、僕と同い年だ。彼が差し出すテーマは現代のある世代(おそらく彼が年齢的にギリギリの場所にある世代)に深い共鳴を与える。そして、その演出表現方法はとても巧い。
芸術表現は、普遍的であったり不特定多数の年代(もしくは性別)を必ずしも狙わなくてもいいんだ。うん。なるほど。それは、そうかも知れない。それこそ、自由だ。

観劇後、ふらりと入った中華料理屋で友人と話していると、出演していた俳優2人と、観劇していた『さんま御殿』なんかでしか見たことのない40代後半か50代前半の(おそらく)役者が前の席に座った。吃驚。
40代後半か50代前半の(おそらく)役者は、若い2人の役者に勢い込んで批評(なのか?)を打つ。その場にいない女優に対するダメ出しをする。若い2人は、ほとんど話さず、先輩の話を聞くともなく聞きながら煙草を吸う。
なんだか、嫌な席に座っちゃった。って、先に来たのは僕たちだけど。
あんな風に年は取りたくないなぁ、とか思った。

落語馬花

2008-03-15 | stage
ryuuに誘われて、金原亭馬吉と柳家初花が催す『落語馬花』という落語会へ行く。今回が第10回という落語会で、2回目からはレギュラーで柳亭こみちという女流落語家が出演。毎回真打ちのゲストを招いているらしく、今回は柳家喬太郎が高座に上がった。
もちろん喬太郎以外は二つ目で、そういう落語会なんて誘われないとたぶん行かないし、今回は喬太郎を半分以上お目当てとして行った。

井の頭公園内のカフェでryuuと落ち合い、諸々打ち合わせなんかをしてから三鷹へ。急遽参加することになったmasterpeace土田くんと三鷹駅で会い、会場である武蔵野芸能劇場へ。

客席は満席。大したもんだ。
最初に登場した初花は喬太郎の創作落語『ハワイの雪』。直々に稽古をつけたもらったと言っていた割には、こちらが心配になるほどの出来で…。ネタの選択、間違えたんじゃないかな。爺さんキャラに無理があるのか。笑う部分もなく、人情にほろりとさせる技術もなく。
不安になっているうちに、2人目の馬吉が登場。
こちらは上手かった。ネタは『猫の災難』。江戸言葉は流暢だし、感情も入り、噺も面白い。真打ち昇進も近いんじゃないかと思うくらいに、とにかく上手だった。
そして、柳家喬太郎の出番。前に読んだ落語特集の雑誌で、古典も新作もこなし、とにかくグングン面白くなっているとか書いてあったので楽しみにしていたのだけれど、これが期待以上の面白さ。
長い長いまくらでは爆笑に次ぐ爆笑で客を惹き付け、本題はさらりと『時そば』。まくらの勢いそのままに噺は流れ、時折入るアドリブも抜群で、下げまで一気に突っ走る。とにかく面白い。他の3人との違いをまざまざと見せつける格好になった。
トリは、落語馬花に参加して今回が初のトリだという柳亭こみち。ネタは『不動坊』。
女流噺家の高座は初めて観たんだけど、う~ん、どうなんだろう。果敢に古典に挑戦する意欲はすごいし、滞りなくこなしてもいた。ただ、その先にある、「噺で世界を創る」という部分において、女性には厳しいのかも知れない。やはり古典は熊さん、八っつあん、与太郎に旦那、番頭…と、男の登場人物がメイン。だから、聴いていて、どうしてもその情景が浮かびにくい。上方の桂あやめは女性ならではの新作で勝負しているし、それが正解なのかな、とか。

終わったあとは3人で食事しながら、あれやこれや話す。
O型2人の白熱の議論を横耳で聞きつつ(面白かった)、まぁでも、実りある話をしていたわけでもなく…。それでもこの2人といると落ち着くし、楽しい。
帰りは総武線が各駅停車しかなく、結構遅くに帰宅。
思ったよりも三鷹は遠かった。

vody-act mini

2007-12-23 | stage
午前中から買い物に出掛け、昼過ぎに帰宅して今年最後の競馬を楽しむ。うん。楽しんだ…。

夕方、ふと外を見ると、なんと新居の窓からは富士山が見える!

ステキ。

夜は以前ryuuと舞台で共演した黒田百合さんの出演するダンス公演へ。普段はダンススクールのレッスンのために使われている小さな空間で、5組のダンサーが舞う。
舞台なんてものはないに等しい、ダンサーと客席との距離がすごく近い。演者の息づかいやステップの音までが、直接まず聴覚に響く。


4組目に登場したここのスクールの代表でもある杏奈さんの舞い、トリを務めた黒田百合さんのユニット『KONY』の世界。この2組を見れただけで大満足。

ダンスの舞台を見るのは学生時代以来、10年以上振りか。正直、全然分からないズブズブの素人なんだけど、最後の2組の踊りははっきりと心に訴えるものがあった。
衝動と調和、静と動、緊張と弛緩。その連なりを、身体一つで表現する。ダンス。
特に、KONYの2人の交わりから描き出される混沌の世界は、肉体の圧倒的可能性を示し、意味を理解できないまでもまさにエロス=生命の表現として、脳と心を直接揺さぶる。
今回の『hinges』は、来年発表予定の『helena』という作品の一部抜粋だそうだ。ぜひ『helena』を、大きい舞台で観てみたい。

White Moment

2007-12-13 | stage
仕事を終えて渋谷のSpumaへ急ぐ。
以前ryuuに紹介してもらって、その珍しい経歴と澄み渡る歌声、美しいハーモニーがすっかり気に入り、僕の朝の出勤時のメロディになったRay of Light。生で聴くのはもちろん初めてだし、しかも、Spumaなんていう小さなハコで間近で見られるなんて!
と、とても楽しみにしていたのだ。
前回の彼女達のライヴはもっと大きな会場で結構な人数を集めていたそうなので、出番は3組中3番目の21時過ぎなんだけど、ryuuが早めに行って席を確保してくれていた。僕とつっちーもなんとか1組目が始まる前に到着。
男性と女性の声がピタリとマッチしている1組目をまったりと楽しみ、美しくて巧い女性パーカッションがいる2組目の気持ちの良い演奏を楽しみ、合間にはryuuとつっちーとの会話を楽しむ内に、いよいよRoLの登場。
*White Moment*と名付けられた今夜のイベントはもちろんクリスマスシーズンを音楽で彩る夜で、黒い衣装に赤のワンポイントで揃えたRoLも最初から見事なハーモニーの『Amazing Grace』で観客を惹き付ける。
そのまま、なんと、いきなり『僕の声』。生まれ来るbabyが、母の胎内から語る想い、言葉。ぞわぞわとざわめきが身体中を駆け巡り、聴き入っている内にやっぱりウルウル…。
そこから続くパワフルな歌声とうっとりするようなハモリ。初めての生RoL、間近でたっぷりと堪能できた。
ただ、近くで聴けるのはとても嬉しいのだけど、これほどの声量が2人分。彼女達にはもう少し大きめのホールライヴの方が会っているような気がする。ホールで響き渡る歌声も、また聴いてみたいな。

masterpeace Live@Wasted Time

2007-11-17 | stage
前回の所属事務所でのミュージックイベントのライヴには行けなかったので、久しぶりの生マスピ。やっぱり生はワクワクするもの。
出だしからいきなり新曲『エミリーにくちづけを』。
これがイイ。アップテンポの明るい曲で、一気に観客を惹き寄せる。一皮か一膜か剥けたmasterpeaceが見えた。
二曲目も新曲『夕凪』。打って変わって切ないマスピメロディ。でも、これもイイんだ。グッとくる。
生では僕達の披露宴以来の『mille sweet』クリスマスアレンジが心に沁み入り、お馴染み『lovers』も『Spiral Days』も『monogatari』もやっぱりイイ。
パーカッションとギターのサポートで、音に厚み、奥行きがあり、アレンジも凝っていて素敵なライブだった。
MCは相変わらずのマスピ節、って言えばそうなんだけど…。「まぁ、このMCも含めてmasterpeaceなんだよなぁ」って、何度も通ってるファンや友人知人は思えるだろうけど、もう少しMCでも新しい観客を巻き込めれば、もっとライヴ全体がグッと引き締まって一体感を得られるんじゃないかとも思う。
ま、でも、大満足のライヴ。あったかい音楽で、素敵な渋谷の夜をまったりと過ごせました。

遥かなる山でヤッホッホ

2007-11-15 | stage
新宿の紀伊国屋ホールで、Theatre劇団子の公演『遥かなる山でヤッホッホ』を観た。
劇団子のお芝居はこれまでに4作ほど観てきて、ほんわかと笑える中にも熱いものが感じられて結構好きだった。
もちろん今回もそういうものを期待して行った。

が。

登山を人生のメタファーとして描く手法は珍しくはないものの、上手くやればなかなか感動できるものが出来上がると思う。
だから、『遥かなる山でヤッホッホ』も、そうなり得る可能性は持っていたはず。
観ながらも、観終わってからも、「何故こうなってしまったのか」と考えていた。
伏線かと思われる設定がそのまんま放置されているし、どうして出てきているのか分からないような登場人物もいる。登山を通して浮かび上がる登場人物それぞれの人生をオムニバス的に描いているのなら(それさえも分かりにくいが)、設定を増やし過ぎたり登場人物が多過ぎたりする故に結局収拾がつかなくなっているんじゃないかと感じる。その設定や登場人物の多さは観ている側の思考を混乱させ、物語や人物に入り込めない。劇団子特有の笑いも、今回はこれまでほど効いてこなかった。
残念というよりも、驚いた。今まで作品による好みなどはあっても、ある一定のレベルで安心して観てこられた劇団だったのに…。
登山を通して人生を語る、って手法があまりに使い古されたものなので、もっと違ったものを作ろうという気持ちが逆に収拾のつかないものを生み出したのか。どうなのか…。
分からなくって、驚いて、やっぱり残念。

今日も雨が降っていた

2007-11-01 | stage
中野で、友人が客演として出ているお芝居を観た。
芝居とは表現の一方法であり、舞台で不特定多数の観客からお金を取って見せている以上、何かを伝える意図がそこにはあるはず。漠然としていても、はっきりしていても、その何かに触れようと思って観客はそれを観る。
だから、何も伝わらない、何が言いたいのか分からないっていう表現を観るのは、なんというか、悲しい。自分が未熟だからよく分からないときは、分からないなりにも圧倒されるものが感じられる(この場合未熟な自分が悔しくて悲しい)。でも、そうではなく、こういうことを狙ってるんだろうなと予想でき、でも、そこを見事に外している(狙ってではなく)場合。かろうじて予想できるその狙いにしても、「なんで今それ?」みたいなものだったり、「それにしてもここでこう来る?」みたいなストーリー展開だったりすると、もう…。
?マークがたくさん浮かぶ、そんなお芝居だった。

代々木八幡に出て、一緒に観劇したryuuとインド料理屋『ダージリン』でカレーを食べる。千駄木や日暮里にある『ダージリン』と同じ系列みたい。美味。

代々木上原で人と会っていたつっちーが途中から合流して、男3人、色んな話。
この広い世界で繋がる、数少ない人たち。だから、その輪には不思議な流れってのが確かにある。良い方にも悪い方にも流れ流され、もちろんその中で精一杯もがきながら、僕たちは生きる。
今回の流れが、良い方向に向かえばいいな。
そんなことをぼんやりと考えながら帰る、やっぱり雨の夜。

語座&masterpeace LIVE

2007-07-05 | stage
仕事を少し早めに終えて代々木上原へ向かう。
短編小説を語人たちがそれぞれの表現で語る、語座bisの第6回公演。友人である広瀬未来さんの出番は2人目で、これまで彼女の語りにまともに間に合ったことがなかったので、今回は早めに到着。無事転ぶこともなく、1人目から聴くことができた。
選ぶ小説も違えば、表現方法もそれぞれ。
広瀬未来さんの選んだ小説、そして、新しい彼女を見つけることができた、語り。正直、今回の出演者陣の中で、一番良かった。
作家が創り出した世界を取り込み、彼女なりに消化して、新しい世界として表現する。まるで、マティスの絵のように、それは聴き手を魅了する。
良かった。



語座bisの公演が終わり、下北沢に出てmasterpeaceのライヴへ。マンスリーで出演していたmona recordsでのライヴもひとまず今夜が最後。
1曲目から新曲『horizon』。これが良かった。
ギターとマスピの2人編成で心地よく走り出す。力強い演奏に乗って、マスピの歌にも力が漲る。
MCも好調で、マスピも客席もリラックスした一つの空間で溶け合い、とても良いライヴとなった。
こちらも新曲『RADIO STAR』が素晴らしい。

帰宅後、ryuuがプレゼントしてくれたRay of Lightの『僕の声』を聴く。
大丈夫。聞こえるよ。
秋に出会うその日まで、待っているから。

至福の夜が暮れていく。