goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

盛り下がりがすばらしい - the brilliant green

2006年01月11日 | よしなしごと
本日のレッスン 自分の名前をどう綴るか? ★☆☆


the brilliant green、いわゆるブリグリの同名のファーストアルバム。管理人、実は最新(といっても数年前から活動休止状態)のアルバム、THE WINTER ALBUMを以前から所有。なかなかいいなと思っていましたが、Ashさんの強烈なお勧めもあり、購入。あと、Tommy February6名義の川瀬智子のソロ、ソロアルバムも何故か所持。レビューは今回が初めて。残りはぼちぼち。

ジャケットは銀色、中の歌詞カードは緑で統一されている、シンプルで芸術的なデザイン。レフ版か、ホワイトボードかはわかりませんが、何も写っていない(あるいは何も書いていない)のが輝かしい未来を象徴するのか、虚無を象徴するのか非常に微妙ですね。

収録曲は以下の通り。

m1 I'm In Heaven(英詩)
m2 冷たい花
m3 You & I(英詩)
m4 Always and Always(英詩)
m5 Stand by(英詩)
m6 MAGIC PLACE
m7 “I”
m8 Baby London Star(英詩)
m9 There will be love there-愛のある場所
m10 Rock’n Roll(英詩)

内、m2とかm9などがシングルでも大ヒット。

奥田俊作(b)の重心の低いベース、松井亮(g)のザラザラしたギターサウンド、そして川瀬智子(v)の、例えて言うなら、綿菓子のような甘ったるく、ふんわりとした、独特の歌声が不思議にマッチ。メロディーラインそのものは結構キャッチーで、なんとなくフィル・スペクターサウンドを彷彿させます。

また、キャッチーなメロディーに比較して、歌詞は結構重苦しい。例えば、「冷たい花」の、

 傷つけ合うくらい 愛していた
 夢は絶望になった 知らぬうちに
 差し込む光が すきま風が
 濡れた頬に痛く 浸み入るよう

とか、「I」の、

 雨上がり夜の帰り道
 カサを引きずって 言葉を失くして
 足取りもまた重く悲しい 心も同じ

など、暗い、重苦しい。

さらに、川瀬智子の歌い方もきわめて特徴的。その極めつけはm2の「冷たい花」。通常cメロというものは声を張り上げたり、特に感情を込めて歌うものですが、川瀬の場合、cメロの

 I'm feeling my self again
 I'm feeling better now

の部分、わざと押さえた歌いだし。管理人の言葉を使えば、「いきなり盛り下がる」、やたら、カッコイイ。その辺のセンスが絶妙ですね。

硬質のサウンド、キャッチーなメロディー、重苦しい歌詞、ロリボイスと押さえ気味で、感情を露にしない(だからふんわり)した歌い方、これら相反しあう要素が不思議に溶け合って醸し出される唯一無二のブリグリワールド。

それに色を添えるのが川瀬智子が結構こだわっている英詩、英語による歌唱。こだわるだけあって確かに英詩はメロディーに大変マッチしています。歌詞自身は本人による翻訳のほうがこなれている、ま、これはしょうがないでしょう。発音はまあまあで、日本人にありがちな子音+母音セットもなんとか回避。流暢とはいきませんが、それなりに格好がついてブリグリワールドの一端を担っているから、それだけでもすごいことです。

管理人のお気に入りは「冷たい花」に加え、低音部の歌唱が光る「Stand by」、比較的感情を込めて歌い上げる「There will be love there-愛のある場所」といったところ。

話を戻しますが、輝かしい未来の象徴か虚無の象徴か、やっぱり微妙ですね。どうも虚無っぽいですね。
 
コメント
 
 
 
こんにちは。 (プラスさん)
2006-01-11 16:22:02
こんにちは。

フラリと遊びに寄らせて頂きました。

 
 
 
Unknown (てっちゃん)
2006-01-11 21:44:19
プラスさん、はじめまして。ご訪問ありがとうございます。また、お暇なときにお寄りください。
 
コメントを投稿する
 
現在、コメントを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。