ああ、ポケモンの旅

夏休みの都内ＪＲの風物詩、

ピカチュウサンバイザーをかぶった子供とパパor ママ or おじいさま・おばあさま。

「都内も夏休みで人が減ってきたなぁ」と思うと必ず列車に乗り込んできます。

 

そう！ポケットモンスターたちが、ＪＲの各駅にいるので、その駅で降りて

そのモンスターのスタンプを押して、いくつも集めて、参加賞をもらうという

「ポケモンスタンプラリー」！！！！

http://www.jreast.co.jp/pokemon-rally/

 

そのピカチュウの繁殖ぶりを「お供の大人は大変だなぁ～」と他人事に感じていた５年前。

「もしかしたらうちのこも？」と不安がよぎった３年前。

そしてついに今年、名前どおりのちびモンスターに連れられて私、参加して参りました・・・。

 

軽い気持ちだったんです！だって６つの駅で乗り降りしてスタンプ集めてゴール駅に行けばいいんだもの。家族三人で行かなくても私と息子で大丈夫よ☆って。

 

滑り出しは上々。

 

目黒駅で一日フリー券の「都区内パス」７３０円を買って、まずは品川駅。

 

改札を出れば（そう！必ずスタンプ台は改札の外にあるんです！だからフリーパスが必要なんです！）「ポケモンスタンプラリーはこちらです!!」と拡声器を使った駅員さんの声。

声の元には８つほどのスタンプ台。

そこに子供達が入れ代わり立ち代わり・・・・・。親御さんも入れ代わり立ち代わり・・・・。

同志に思わず心の中で「ご苦労様です」とつぶやく。

私だけじゃないことにちょっと安心・・・・・・。

息子は隠れキャラ「コバルオン」を押せて満足☆

 

さあ次は、京浜東北線で蒲田！

少し空いててゆっくりとエモンガ、ゲット。

 

再び京浜東北線で浜松町。

息子の好きなツタージャ。

ここには「ポケモンセンター」というポケモンの聖地があるらしいが、ラリーの途中で寄ると

いろいろややこしくなるので、情報を遮断しつつ、山手線に乗り込むことに成功。

 

東京駅にはキュレム！この駅は大勢詰め掛けるのだろう、ポケモン係の駅員さんが

なんと８人もいた！！

 

さぁ、ここで１２時。お昼を食べたいが、お盆の時期、何しろ東京駅は終日混雑。

「次のミジュマルの駅で食べようか？」と息子を促し、再び山手線乗車。

４つのスタンプが押されたスタンプカードを眺めつつ、息子満足げ。

さあ、あと２つ！

 

初めて降りる日暮里駅。

ミジュマルはかなりポピュラーなキャラだと思っていたが、お昼時だからか

人も少なく、駅員さんもいない。

スタンプを押して、日暮里駅の外に。

土地勘ないし、駅前マックで今日はランチ。

私達と志を同じくする親子数組がマックの二階で同じようにハッピーセットを食べている。

スタンプカードですぐわかる！

話はしないまでも、「ああ、がんばって日暮里まで来ましたね！」と私はシンパシーを感じていた。

 

腹ごしらえ完了。さあさあ、残るは、池袋！そしてゴール新宿だ!

 

・・・・・・・・・・・・・と、ここで息子。

「もうスタンプ押さない。ぼく公園で遊びたい！」

なーーーーーーーにーーーーーーーーー？？？？

 

母　「え、でも、あと、一個だよ。ブラックキュレムのところ行こうよ!

　　　そしてピカチュウの帽子と下敷きもらおうよ」

息　「やだよー。もう遊びたい。ブラックキュレムいらない。」

 

えーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

こうしたレジャーの（親の）弱みは別に何の強制力もないこと。

先生が「やりなさい」っていってるわけじゃなし、やらないと困ることがあるわけじゃなし、

単に、君がやりたいって言うから・・・・・・・・・言うから・・・・・・ここまで・・・・・・・

 

それでもママは知っている。ここで中断して、夜７時に夕ご飯を食べながら、

「本当はブラックキュレムほしかったのにぃー。ぴかちゅうの帽子欲しかったのにぃー」

なんて、ダダをこね、なじられることを・・・・・・

 

ここで折れるわけにはいかんのだよ。

そして、都区内パスは明日も買ったりはしないのだよ!

 

「いかーないー」といわれても山手線には乗ってもらい、

田端・・・駒込・・・巣鴨・・・「やだーおりるー」と大声を出す子をなだめる最悪の時間が過ぎ・・・

池袋、到着。

 

ホームで右往左往している他のラリー参加の子供達を見るとちょっとやる気になる息子。

改札を出て、ブラックキュレム無事捕獲。

 

もうあとは、新宿に着くだけでいいから！

 

・・・・・・新宿駅に着き、東口への改札への道がこんなにうれしかったことは、ない。

あまりのうれしさに半わらいになった自分を抑えられない。

 

ゴールでスタンプカードを提出すると、係りのお姉さんが（どういうわけか皆美しい）

「がんばったね。」とピカチュウのサンバイザーをかぶせてくれ、下敷きをくれる。

そして私に向き直り、「おつかれさまでした」とキラキラの笑顔でおっしゃる。

 

ええ、そうなんですよ、つかれましたよ、でもあなたがわかってくれてうれしいです。

お疲れさまって言ってくれてありがとう！

・・・・・・って思いながら、私は小さく会釈した。

母の修行って意味ではこのイベントってちょっとしたお遍路なんじゃないかと思えてきたりする。

三歳連れて、階段上ったり降りたり、改札出たり入ったり、電車でマナーを守らせて、

よいこに過ごさせる。

大変だったけど、ちょっと達成感。

スタンプカードのポケモンたちがこころなしか、かわいく見える。

 

だから、夏の風物詩なのかもね。

 

ただ・・・・・・・・・来年からはパパに行ってもらうつもりだけど☆