帰省と弟

ただいまデス☆

長らく留守にしてましたが、福岡では家族・親戚に大サービスをしてきました！

夫の家族と大宰府天満宮におまいりしたり、
祖父宅で7人分のハンバーグを作り、祖父母にすっごく喜んでもらえたり（私の独身時代のエンゲル係数の高さは有名で、家族は夫を大変不憫に思い申し訳ながっていました。ようやく私が何かを食べさせていることが証明され、結婚三年目にして家族は安心していました。）

そして、数年ぶりに！熊本の父の実家に行きました！
小さいときは、お盆とお正月は必ず行っていた八代。
はまるべき景色の中で祖母・叔父・叔母・従兄弟たち、みんなの顔を見られたことは本当に幸せでした！
その上、新年のお膳にたっぷりのお土産！本当にありがとう！

さて、今年のお正月はなんだか、弟と随分話しました。

妹は近くに住んでるし、同性なのでありとあらゆる話題を共有しますが弟はそうもいきません。まだ大学生だし、長崎に住んでるし。

ただ、日頃、生態のわからない家族はたまに会うと想定外の動きをし、
観察に値します。その上、ツッコミどころ満載。

実家に帰る際、弟の車に乗せてもらったときのこと。
「ね、ガソリン入れていい？」
つまり、これはガソリンをこれから入れるから払え、の意味。
承諾し、スタンドに入ると再度。
「満タンにしてい～い?」
なに、その甘えた声は。幼稚園児ですか。と思いつつ、お金を渡す。
知らない間に世間を渡る術を不思議な形で習得している。でも、いいのか、この形。

車を再び走らせると、
「長崎のガソリンち、全国一高いけんね！」とガソリン代の高騰をぼやき、そのそばからうれしそうにセールの話をした。
「今日さ、天神ですっごいいいピーコート買ったんよね。４万がセールで２万やったっちゃ。後ろ乗っとうよ。明日友達と飲むけ、これ着ていこう。」

なるほどコートは買ってもガソリン代はないわけね。

翌日、
「菜穂子、今日何かすることあるん？ユニクロ行こうや～」
祖母が「あらいいわね、お姉ちゃんと買い物行くの？」というと、
「下着と靴下買ってもらうけ」

おい、私は行くとも出すともまだ何も言ってないけど。

ハンバーグを作れば、おばあちゃん達がしきりに「おいしい！」と褒めてくれたのに、
「ハンバーグが好かんオレが味見てやろうかね。・・・・・あんた、これ、いまいちやね。
あと、オレきのこ好かんけ、この周りのあんかけ食べきらん」

嫌いなら最初から食べなくてよろしい。

まあ、一事が万事こんな風。ただ、昔はとことん抵抗したけどもう面倒で「はいはい」と従順になってしまった弱い姉の私。

そんな弟と父の実家訪問。２人で車中往復５時間。

彼の卒論やバイトや彼女のことはすでにたくさん聞いたので、話は昔話に。

彼は高校のとき、あまりいい子にしてなくて、父も母もよく学校に通っていました。（つまり先生に呼び出されて）当時の父母からはグチとして弟のいろんなアドベンチャラスな話を一方的に聞いてましたが、弟は遠くにいる私には何も話してくれませんでした。

「あの時はオレもバカやったなぁと思うよ。でもね、オレ万引きとか法は犯してないけんね、絶対。」
運転しながらそのときの気持ちを彼はいろいろ話してくれました。
やっぱり悪いことは悪いので、同情できるところはほとんどないんだけど、それでも、周りの友達が退学処分になったりした中、彼なりの、高校生には高校生なりの線引きがあって、彼は無事卒業できたようです。

そうだよね、高校生なんて周りのことなんて全然考えないし、善悪なんて理解しない。私だって好きに生きてた。私はたまたま好きなことが大人の基準にあんまりはみ出なかったから怒られなかったけど、好きなことが大人の地雷だったら生きていくの大変だよね。ただ、分別ってそうやってできていくんだろうけど。

なるほど、いろいろあったけど大人になったね・・・と感心してた矢先。

カーステレオに反応した彼は、
「あ、これ！オレさ、今、関ジャニ∞好きなんよね。っていうか、マジ入りたい！」

え、マジ無理です・・・・。

分別持って、つつがなく内定先の会社に入ってください。