11月6日、この日は将棋会にとって忘れられない一日であろう。
将棋は瀬川さんが新手を放ったが不発で高野勝ちか?と言う声がちらほらと聞こえ始めたころ瀬川さんは持ち前の粘りでカウンターをじっと狙っていた。
俺は3FNECの応援団側にもよく顔を出したがどうやら瀬川さんが盛り返してきたみたいだとHさんんが言っていたが、Hさんて初めてお会いするけど芸人みたいな人ですね(笑)
瀬川逆転で集局近し、そんな中メディアが対局室に突入するための列を作り始めた。その列は特別対局室から玄関まで延びておりざっとテレビカメラ二十数台、スチールも十数台といったところか、所狭しとならんでいるから4Fのトイレは完全封鎖状態。
報道陣控え室のモニターで皆歴史的瞬間を待ち続けた。俺もその中の一人であった。そうしてついに訪れたその瞬間、大きくうねるって岸壁に迫る大波のように報道陣は特別対局室に雪崩れ込んだ、一斉にフラッシュがたかれてまるで真夏の直射日光を両者が浴びているようだった。特対の床が抜けるんじゃないかと心配するほどに、おそらく羽生七冠より多い報道陣の数。
一端にカメラを構えながらこの歴史的瞬間に立ち会えたことの喜びで俺は興奮していた、まともにシャッターが切れなかった。
いい写真はないが、俺のおもちゃキャメラは動画が取れるのでそっちに切り替えてなんとか歴史的瞬間をおさえることができた。
記者会見を終えて戻ってきて感想戦。
瀬川さんは淡々と感想戦をしていたが、違和感があった。
おそらくこれは俺個人が感じていたことだけど、今この瞬間瀬川さんは瀬川さんでなくて、瀬川先生なんだということに気がついた。
なんとなくの違和感はどことなく瀬川さんが堂々とした「プロ」のオーラを放っていたからではないか?と自分を納得させて感想戦をわからないなりに聞き入る。
しかし、ここで面白い出来事があった、しばしのやり取りで、両者沈黙で高野さんがうなだれた瞬間Y七段の携帯が鳴った。
よりによってその着メロがベートーベンの運命w
ティロリーリヒロリロッリロ~
みんな笑いをこらえるのに必死だった見たい(笑)
いやー本当にスゲー瞬間に立ち会えて満足でした。近いうちにHPに瀬川さんの写真とかアップします。