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20代にしてウイスキーにハマってしまった筆者によるブログ。
Twitter:@Ruud_whisky

ニッカ カフェモルト

2016-11-23 22:02:42 | NIKKA

ニッカが持つ個性の結晶、カフェモルトをいただきます。


一般的にグレーンウイスキーといえば、コーンを連続蒸留機で蒸留させたものを言いますが、
こちらは全量モルト、さらにカフェ式という現代ではほとんど所有する蒸留所がない
旧式で非効率ながらも、その分様々な香味成分を残す蒸留機で蒸留させたウイスキー。

グレーンでありながらも、ニッカのこだわりが強く感じられる銘柄でもあります。
オールモルト、モルトクラブが終売してしまった現状、このカフェモルトを主体とした
ウイスキーはこの1本のみになってしまっています。
後継商品の発売が待たれます。





香りを嗅ぐと、強く甘い香りが漂います。
新樽やバーボン樽由来のバニラ香よりも、モルトを蒸留させる前、
ビール蔵や蒸留所で漂う、麦汁の甘い香りです。
加水すると、おお、芳しい、メロンのような甘い芳醇な果実香。

香りに引っ張られてか、口に含んでも甘さは豊かに漂う。
モルトの甘さの他に、フルーティな爽やかさ、チョコレートや浅煎りのコーヒーのような深み。
ノンエイジ表記ですが、熟成感はしっかりとあり、竹鶴NAよりは確実に上か。
舌の上を滑らせると感じられるしっかりめの酸味。渋みは少なく、ほんのりとスパイシー。
暖かさと甘みは余韻に向けて緩やかに減衰していきます。

700mlで実売5000円台と、ほぼザ・ニッカ12年と同等という価格は正直割高ですが、
ニッカでしか味わうことのできない個性ですから、一度試してみる価値はあります。
甘めのウイスキーが好きな方には特にオススメです。


香りB- 風味B 厚みB 余韻B+ C/P C 総合B-


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