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20代にしてウイスキーにハマってしまった筆者によるブログ。
Twitter:@Ruud_whisky

余市 2000's

2016-04-18 01:12:00 | NIKKA

余市蒸留所限定シングルモルトの00~09年版をいただきます。

以前は年代シングルモルトは80'sくらいからラインナップされていましたが、
今や買えるのはこちらのみ。(最近行かれた方、いますか?)
使える原酒が5~14年ものということを考慮すると、余市10年が比較対象でしょうか。
アルコール度数は57度とかなり高め。ほぼ無加水だと思われます。

お値段は小瓶で2500円程度でした。
単純比較をしてしまうと、旧12年よりも高いわけですが、味はいかに。





ウッディさと、しっかりとしたピート香が心地良い。ドライフルーツのような香りも。
余市の10年以上とはやや毛色が異なりますね。

一口飲むと、高い度数からくる、ガツンとくるアルコール感。
度数からすれば抑えられている方で、それなりに熟成感があります。
香り通りのスモーク感、樽感が風味まで追いかけてきますね。

そこからビターがやってきて、フィニッシュはドライ。
度数の割にはスッと飲めてしまう口当たりのため、酔いが回る頃には危険な状態に。笑

トータルとしてみると、現行の余市NAの進化版という印象。
5~8年くらいの原酒をベースに、年代物を深み出しに加えているのでしょうね。
今の余市しか知らない方には、さすが蒸留所限定と思わせるものかもしれませんが、
旧10年以上の、包み込むような深み、重厚という言葉が相応しい熟成感は
正直、あまり感じられませんね。

現行の余市が物足りないだけに、選択肢としては悪くないですが、
金額を考えると割高感は否めません。

最近のニッカの銘柄全体に言えることですが、原酒不足をどうにかやりくりしているのが
にじみ出ているような銘柄が増えており、
ディープブレンドのような若い原酒がいい方向に出ているものもあれば、
ごまかしの利かないシングルモルトには物足りなさが感じられてしまいます。

予想を遥かに上回るブームに、今はとにかく我慢の時期だと思いますが、
ファンが離れないような原酒作り、商品開発をお願いしたいものです。


香りB 風味B 厚みB- 余韻C+ C/P C- 総合C+


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