竹鶴ピュアモルトブランドの末っ子、ノンエイジのレビューです。
長らく、竹鶴のボトムエンドは12年物が担ってきました。
2000円強という、ブレンデッド真っ青な価格のモルトウイスキーということで、
大変な人気を博しておりましたが、今年4月をもって終売。
新たにボトムエンドを担うために昨秋発売されたのが、このNAです。
年数表記がなくなった代わりに従来の12年が40°だったアルコール度数が43°に
引き上げられています。これで竹鶴ブランドは全ラインナップ43°に統一されました。
価格は幾分下がり、黒赤白のピュアモルトシリーズとほぼ同等ですね。
【更新】昨年のニッカ値上げ後、販売価格は2500円ほどで推移しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/b7/6648a2836772faea3e9b6e04db4c7ada.jpg)
嗅いだ瞬間に分かる甘い香り。バニラ、カラメル。
胸いっぱいに吸い込むと追いかけてくる洋梨や石鹸。
【更新】香りなら12年以上とレビューしていましたが、撤回。
どちらかというと口に含んでからのインパクト、ボディが特徴であり、
柔らかな果実香による香りの豊かさは12年に軍配。
口に入れた瞬間こそイメージ通りの甘さが支配するが、
その後にスモークテイスト、ビターチョコ、スパイス感やビターさが少し。
余韻は潔く、最初に香ったバニラや洋梨の香りがサッと消えていく。
個人的にはストレートよりもトワイスアップ、ハーフロックのほうがすっきり美味しく飲めました。
どうしても竹鶴12年と比較したくなりますね。笑
アルコール度数が上がった分パワフルだが、やや柔らかさ、複雑さに欠ける。
力強く、ファーストインプレッション重視という印象。
驚異的なC/Pを誇った12年と比較するのはやや酷かもしれませんが、
ノンエイジが大きく劣っているという印象は持ちませんでした。
【更新】そもそも系統が異なりますね。12年がやや宮城峡寄りに対して、
NAは余市寄り、17年と近い傾向があります。
どちらが上、という評価はすべきではなく、どちらが好みかという問題。
完成度としては水準には十分達しており、今のジャパニーズ市場を見れば
かなり良心的な仕上がり。
これからウイスキーを飲み始める人が、手にとって間違いの少ない1本です。
香りB 風味B+ 厚みB 余韻B- C/P B 総合B
![](http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1908_1.gif)
先日東京barショーというイベントに参加してきたのですが、そこで竹鶴と塩羊羹のマリアージュが紹介されておりました。私はこれまで竹鶴ノンエージがあまり好みではなかったのですが、羊羹を食べた後、竹鶴を飲むことで非常に美味しく竹鶴を味わうことができ、竹鶴の評価があがりました。
もし機会がありましたら是非試してみてください。
コメントありがとうございます。
竹鶴NAはニッカらしくないというか、最近のニッカらしいというか、ピーティでソルティな原酒成分が少ない風味ですし、
ちょっと塩味を含んだ塩羊羹はアリですね。
(東京barショー、行きたかった…)