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20代にしてウイスキーにハマってしまった筆者によるブログ。
Twitter:@Ruud_whisky

サントリーローヤル

2014-10-17 23:52:36 | SUNTORY

国産シングルモルトの発売以前、最高級品といえばこのウイスキーでした。


1960年、壽屋創業60周年を記念して、サントリーローヤルは発売されました。
創業記念といえば、さらに格上の「響」は90周年記念発売品ですね。
オールドでさえ超高級品だった時代の、さらにその上をいく銘柄ですから、
当時は今では考えられない程、とても手の届かないウイスキーだったことがうかがえます。

また、響シリーズ発売から12年発売前、1997年から2008年までは12年表記がされていました。
同時期にはプレミアムとして15年ものも発売されていました。

中身はもちろんのことですが、ボトルのデザインにもこだわっています。
「酒」の部首につくりの部分にあたる「酉」(とり)をボトルに模り、
栓は神社の鳥居(鳥井に掛けている?)に見立ています。
壽屋創業者であり、初代マスターブレンダーの鳥井信治郎が携わった最後の作品で
あることでも知られる、まさに当時のサントリー最高傑作です。





香りは山崎らしさ強い、甘やか系。
シェリー樽のレーズンを思わせるものと、優しいバニラ。ウッディ感は薄め。

口に含むと、まずはグサっとアルコール感。
感覚的なところなのですが、ガツンではなく、グサっときますね。笑

その後広がる感覚としてはサントリーらしい、柔らかいものですが、
最初のアルコールが残ってしまって、悪い意味でサントリーっぽい。
価格帯は違いますが、角瓶も同じ傾向にあって個人的には苦手な銘柄です。
水割りにするとアルコール感が薄まり、代わりに白州かな?爽やかな後口が広がります。

余韻は比較的しっかり残る方ですが、アルコール主導のものが多く、
薄めた方が気持ちのいい、穏やかな残り方をします。

今回はストレート、ハーフロック、水割り(1:2程度)でいただきましたが、
ストレートではアルコール感が強く、水割りが1番良い印象でした。
もっとも、価格を考えればさすがに水割り専用機というのはいただけません。
サントリーなら、ロックでもいけるオールドやプレ角で良くなってしまいます。

日本ウイスキー史の大巨塔・鳥井信治郎が手がけた最後の、遺作とも言える作品。
サントリーには是非とも大事に扱ってほしいものです。


香りB+ 風味D+ 厚みC 余韻C+ C/P E+ 総合D

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