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たりの「ぼーっと。」

隙を突いて日記をちょいちょい更新中。
鉱物・化石,自転車放浪,旅などなど、ぼーっとしつつも書いていきます。

未来予想図Ⅰ

2006-12-07 22:03:31 | 病院

昨日の夜中の記事が恥ずかしすぎるので急遽更新。

めっきり寒いですね。

この間飲んだ時に友達と話したこと。

医師の近い将来。

 

地方病院が経営破綻したり、医療費が削減されたり、産科や救急は崩壊してきたり。

今のところ国はこの現状に打つ手がないまま。

「分娩合併症の脳性麻痺に、補償金を出す」

本制度の補償対象は,明らかに脳障害をもたらす先天異常,染色体異常,遺伝的疾患などを除いた,生下時体重二千二百グラム以上,または在胎週数三十四週以上で出産した児であって,脳神経学専門の小児科医から,脳性麻痺で身体障害者障害程度等級第一級または第二級と診断されたものとした。

だそうです。
(日本医師会ホームページより

いやぁ、それは、どうなの?こんな事で産科医が増えるとでも思うんでしょうか。これが補償されるならほかの事も補償して欲しいと思うのが患者の立場なんじゃないかな。

ほかの事で新生児が死亡しても補償されないの?
じゃあ訴えて病院から補償してもらうしかないじゃない!

と、考えが動いてもおかしくない。そこに過失があっても、なくても。

 

医師の診療報酬のシステムが変わらないと、わざわざリスクのでかいキツイ科に行って生活すべてを診療にささげる医師は必ず減る。

医師のブログを見ると、休みの日も呼び出し、当直の日はまともに寝られないという記事が目立ちます。そんな状況ではミスも起こりやすくなるし、ミスすれば訴えられて未来はなくなる。いまや医師も刑罰受ける時代ですもの。

こんなんじゃ診療が早く終わって研究も遊びも家庭も大事にできる科に医師が集中するのは当然至極だと思うんですが。

使命感だけでキツイ科を選べるほど、医師は愚直でいられないと思う。
「できるなら」患者を助けたいけど、現在各地で「できる」のキャパシティをこえる仕事が待ち構えているところが多いんだから。

給料も減り、研究費も減り、こき使われて、すり減って。

明るくない未来を光で灯すにはどうすればいいんだろう。

 

ひとつは時間/労働相当の給料再配分。
もうひとつはやっぱり、混合診療を認めて(絶対的)医療費をあげないとイカンのではないかと。

どちらにしろ、医師にとっていい時代は終わりそうです。(もう終わっている?)


こどもかわゆし

2006-11-23 01:13:43 | 病院

今週から小児科を回っていますが、僕の聴診器投げられても、引っかかれても子供がやっぱりかわいいです。今日は30分おきの採血で泣かせまくってしまった。くやしいなぁ。白衣のおっさんおばさんに囲まれたらそら怖いに決まってるんだけどね。

 

先週聞いた国境なき医師団の講演会では、医療を行う人も、物資も足りない。安全も保障されない。子供は乳幼児期にたくさん亡くなる。そんな国がまだまだある。

僕は日本人で日本から出たことが一生で1週間しかないので、やっぱり日本が好きで、この国で医療をしたいと思う。けど、ふと目を世界に向ければ(講演に行くだけでも)、途上国の現状は厳しく、日本という国、特に都心は十分すぎるのだなぁと感じる。

途上国(アフリカに多い)での仕事は、やりがいはあるし、必要とされている感は強い。

 

でも。

国境なき医師団に参加された先生は年齢も比較的高かったようですが、行く前までのキャリアを捨て、新しい職場に就いたそうです。

意義からいえば、すばらしいことをしてきたんだと思うけど、一度抜けた歯車は再び元の場所には戻れない。その功績を褒めてもらえたとしても、認めてもらえはしないのな。

うーん。うまくいきませんなぁ。

かっこいいのに。


就職先決定!

2006-10-19 14:18:55 | 病院

ひさびさに冷や汗をかきました。

自宅のパソコンの前。

初期研修2年間の就職先が今日ぱっぴょうされて(←動揺)、

 

きまりましたー!!

 

オーイェッ!

 

どこでもいいや。とりあえず決まったし。

内容はこんな感じでした。

 

 

2006年度マッチングプログラムの結果を通知します。

あなたは、次の研修プログラムとマッチしました。病院と仮契約を実施してください。

病院名:○○病院

 

 

!?!?

 

仮契約って何ですの?

 

続く

(誰かに聞かないと。。)


どこへ行っても。

2006-10-15 21:48:29 | 病院

来年から2年勤める病院が今週木曜日に決まります。

 

少しドキドキ。

まー大学の系列病院ばっかり受けたから、どこへ行っても変化はあまりないかもしれないんだけど。

 

 

 

土曜日は同じ高校出身で同じ学部の先輩方とお話しする会がありました。

年2回の会ですが、お医者さんの先生が忙しい合間を縫ってきてくださり、ありがたいことです。

高校の1回生の先生もいつも来てくださいます。

自分の将来を読んだり、読まずに日々のお仕事に追われたり、

それでも結果がついてきている、すばらしい先輩方。

素敵でした。

 

そして今度は高校の最寄り駅から学校までツアーをしてから会を催すことに。

6年通った中高(一貫なんで)への道。

それぞれの学年でいろんな思い出スポットがあったり、最近の高校での出来事もきになるし、何よりお世話になった先生に会える(押し掛ける)ことができるのは、嬉しいです。

 

是非やろう!と二次会で全会一致で可決。国連の決議より10000倍平和な決議でした。

どこへ行っても母校を思う気持ちはみんな変わらないんだなぁ。


プラスの医療

2006-09-26 22:35:37 | 病院

今日は近視矯正手術LASIKを見ました。一番インパクトがあったのは高度の近視+乱視で2m前にいる僕らが認識できないほどの人が、オペを終えて出てきたら

「わぁっ、見える!」

ってスーパーな笑顔をしていたこと。

はっきり言って健康な人が受けるプラスの医療は興味見なかったんです。金持ちの医療みたいで。本当はマイナスを治すのが医療だと思っていたんですけど。印象変えられたなぁ。。

 

でもこれからの医療は、がんの治療や再生医療が実現した後は、

「より健康になる、より美しくなる」

医療の時代が来るのかな。

 

そうすると医師の役割も変わってきそうだ。ううむ。

今日お邪魔したクリニックはまさにサービス業的な雰囲気。当然予約制で、待合室はきれいでソファが並んでてテレビはでかくて飲み物が飲める。診察室もじゅうたんが敷いてあって、セレブなかんじを漂わせる。病院という雰囲気をわざと払拭しているような印象。もちろん受付の人も綺麗。

歯科の矯正やホワイトニングもそうだけど、自由診療だからいくらとってもいい(ま、下限上限はあれど)。お金持ちのための医療という側面は拭えないものの、必要としている人は確実にいるわけで。売り手(医師)にも買い手(患者)にも市場にもまぁいいんでしょう。この場合。みんな幸せ。ならいいのか…。

でもそれが医療である以上リスクがある。失敗もある。プラスに向かう医療でこわいのはそこだと言われました。たしかに。プラスに向かうはずがマイナスになったら大変だし。そら怒りますよってもんだ。

お産のトラブルもそう。子供が生まれてくる幸せが、失敗や先天性の疾患でどん底に落とされる。そら怒りますよってもんだ。角膜治療の失敗は人為的なもので減らせるけれど、先天性疾患は一定の確率で付きまとう。だから産科はつらい立場だよ、とも言われた。

 

産科なる気なくしちゃうじゃん。

 

色々考えさせられ、でも帰りは中華街で旨い定食食って満足でした。

 

日ハムは今日も勝って1位通過マジック1!明日は最終戦だ!!


知識の集約化についての考察

2006-09-22 23:39:05 | 病院

メッチャまじめなタイトルをつけてしまったけど、最近どうしたらいいか暇があったら考えている話題です。

というのも、国家試験があと5ヶ月にせまり…もう5ヶ月しかないのか!
にせまり、少々あせりも出てきた今日この頃、覚えることが日々すべきこととなっていてうんざりなんですけど、間違いなく国家試験前後が脳内知識のピークになると思うんです。幅広い医学的知識と言う意味では。

誤解のないように言いますが、医者は自分の専門分野が決まればその患者しか見ない。そうするとその分野については詳しくなるけどそれ以外の分野にはむしろ疎くなる。これは人間の頭の構造上仕方ないことだと思います。テレビでは「こんなことも知らない医者がいるなんて」とかってタレントが批判するけど、人間だからそれはある程度仕方ないんです。(もちろん知らなきゃいけないことはありますが)

研修医2年はたいていの科は回るものの、回らないかもある以上、やはりピークは国家試験。ということは自分が進まない科の知識は、どんな形にせよ、形に残しておかねばならないのです。記憶力の悪い僕の場合特に。

で、PCを使って知識の集約化をしてみたら、きっといいのでは、と思っている今日この頃なわけです。

人に言う話じゃねー。

そしてある程度そのやり方まではアイディアがあります。microsoft OneNoteとかmp3プレイヤーでの音声メモとかをつかってやりたいと考えています。詳細はググッてでもみてください。

ただし足りないのは時間。ただでさえ勉強が遅れてるというのに、そんな余裕はありゃしない。つらいなぁ。人が作ったものでは、Aki's pageとかがあります。これはマジすごい。よーこれだけ文章打ち込んだな、って感じです。

結局自分の知識にするためには書いたり読んだり聞いたり打ち込んだりしないと覚えないから、五感にうったえるいくつかを試してみたいと思います。きっと断念しますけど、そのアイディアは何十年か先に役立つはず。

はず。

 

ま、これも眼科の教授のアイディアを拝借してますけど。

ここに書いておけばいつかやるんじゃない?
>俺


DRY EYE

2006-09-21 22:58:34 | 病院

今週から眼科の実習です。うちの教授は人工涙液とかドライアイとかで成功した人なんですが、カリスマというか、人を惹きつける力があります。眼力がすげー。

ま、上に立つ人はそうでないといけないんだろーな。

僕も最近ドライアイを自覚してます。
パソコンと自転車と勉強のせいだ。間違いなく前2つはホントで朝は眼がショボショボまくってつらいです(~o~)

というわけで、教授のドライアイの講義に多少期待して望む。

ドライアイは目の酷使、乾燥が原因なのだけど、PCなどをするときは人はまばたきの回数が減っているらしい。これを見てる人は今まさにまばたきが減っているはず。

それをマウスで実験するために、瞬きの回数を減らしたマウスを使って実験したかった。そこで思いついたのが…

 

マウスを宙ぶらりんのブランコ(しかも筒状)に乗せて、前から扇風機を当てる!

 

人も片足立ちすると瞬きが減ることから思いついたらしいが、不安定なブランコの上で、見事マウスは目を閉じないようになったというから驚き。

おそるべし、その発想。

 

マウスも乾燥はするが体をいじられるわけでもないから、罪悪感も少なめでほほえましい実験。

でもそれでドライアイの病態がわかってきたというんだからやっぱこの人はすごいと思う。

 

ドライアイというのは乾燥だけじゃなくて、それによって目の炎症が励起されているんだとか。

炎症なのか。ってことは目薬じゃ対応しきれないってことなのねー、

と思ったら、

 

もう少しでその炎症を抑えられる目薬ができそう!?

とのことで期待。治験にも参加したいくらいです。。

 

人間突拍子もないことからアイディアを思いつくんだなー。

 

できるか できないか

ではなく

やるか やらないか

を肌で感じた。


キャナサイ

2006-09-08 23:51:20 | 病院

今日は試験でしたが、3時からということでその前に六角家というラーメン屋に行く。家系のラーメンの発祥の店(4/14参照)。やっぱうめーなー、このラーメン食いにここの病院もありか、と思ったら

その病院は来年度から引越しすんだった!

ダメじゃん!

 

さらに店を出ようとすると、一緒に試験を受ける学校の友達に遭遇。っていうかこの店教えてもらったのも彼。

 

「同じこと考えるんだねー」

って

 

その後病院に行くもまだ時間前で、隣のサティへ。

そこで試練ともいえる出来事が待っていようとは!

 

おばあちゃんがベンチで倒れてる!

 

ちょっと高鳴る心臓。

そういや心肺蘇生の仕方が変わったんだっけ、とか無意味にいろいろ考えが巡る…。

 

と思ったら警備員と話してたので一安心。

一応医学生ですって名乗り出てお話聞いてみたら、おばあちゃんには珍しくない腰椎圧迫骨折でまさに今病院にかかってたらしい。ほかにも色々な病気を抱えてるらしく骨折も痛み止めだけで管理されてると聞いて少しショックを受けてしまった。仕方ないのかもしれないけれど、それってあまりにかわいそう。何とかしてあげられないのだろうか。現に治療が聞いてなくて苦しんでるんだ。

その後も少しお話を聞いて、横になってれば痛みは引くということで、警備員さんにその場はお任せした。何もできなかった自分にちょっとがっかり。

 

そして病院にちょっと嫌なイメージ持ってしまったなぁ。

 

その後の試験も性格診断とか二次方程式とか聖徳太子とか、変な試験を受け、面接はほぼ雑談で終了。

 

なんだかなぁ(阿藤海)

 

しかも僕は面接が最初のほうで5時過ぎには終わったけれど、最後の人は8時半って。。

 

なんだかなぁ(阿藤海)

 

さて、明日は母校の試験ですばい。


秋学期

2006-08-28 23:01:05 | 病院

が始まってしまった。

 

あまりに突然でRPGなら背後を取られたみたいな気分。

つうこんのいちげき!

普通ならバッサリやられるところだけど、

ま、耳鼻科なのでのんびりです。

 

といっても脳外科的なこと(マイクロサージャリー:拡大鏡下手術)もできてQOL高そうな耳鼻科にはやや惹かれる自分がいたりして、なんとも優柔不断。。いやでも命にかかわる仕事のほうがやりがいあるよなーとか考えたりもしています。

夏明けで気合を上げていきながら、病院の試験を利用して休む計画を考えてみる。

そう、無理しないのが一番。

 

病院の試験の話ですけど、

なぜか昔からボートという競技は

「キツイ」

というイメージが強く

(実際マジえぐい練習もしてましたが ^ ^;)

面接では評価される。

 

昨日も平○市民病院の試験だったけど、3人の面接官が3人ともボート部の話。

3人目が「またボート部の話に戻るけど…」って言い出したときには

「先生、お前もか!」

とカエサルばりに突っ込みを入れてみたかった。我慢して苦笑。

えぐい練習、海外遠征、OBの話などで盛り上がることができて場は和やかでした。

でも成績が最悪なのをごまかしてしまえるほど強力なんは正直僕にはありがたい。ほかに自信があることがあるわけでもないからなー。

ここへきて資格とかの重要性を感じつつあります。

将来のため英語でも、がんばってみますかね。

手始めに、ねむいのは


クマムシだー!

2006-08-25 20:57:34 | 病院

クマムシ。

その響きは大学の同級生なら忘れるものはいないだろう。

-270度から150度まで生き、

水分がなくなっても水が来るのを待って殻にこもっていつまでも待てる、

そんな1mm足らずの虫。

 

その本が出た。

「クマムシ?! 小さな怪物」

(岩波科学ライブラリー)

 

生物学の分野でも注目されているこの虫ですが、

なぜ、大学の同級生なら知ってるか、というと

 

 

1年生の生物学の授業で教えてもらったから!

そして

その先生がこの本書いてるんだもの!!

 

AMAZING!!

 

すげー。ちょっと感動。

 

医学部の先生で本書いている人はいますが、そうでない人では初めて本を出した人な気がする。

おめでとうございます。鈴木忠先生!!

 

みんなで買おう。「クマムシ」

今なら抽選で5名様にかわいいクマムシぬいぐるみがあたるぞ!

 

いや、それはちょ…。

 

 

先日、

「昆虫-驚異の微小脳」

という本を買ったばかりですが、

また昆虫本に手を出してしまいそうです。

 

病院の面接で

「最近読んだ本は?」

「昆虫とクマムシです!」

 

「ほぅ、いいね」

 

って展開はねーー!!

ありえねー!!

 

同時購入の

「入門 医療経済学」

も読まんと。

面接のネタにはしがたいけど。。

 

そういやこれ、

NIKE FREE  5.0 

(靴)

の検索してて見つけたんだった。

縁は異なもの。