昨日の夜中の記事が恥ずかしすぎるので急遽更新。
めっきり寒いですね。
この間飲んだ時に友達と話したこと。
医師の近い将来。
地方病院が経営破綻したり、医療費が削減されたり、産科や救急は崩壊してきたり。
今のところ国はこの現状に打つ手がないまま。
「分娩合併症の脳性麻痺に、補償金を出す」
本制度の補償対象は,明らかに脳障害をもたらす先天異常,染色体異常,遺伝的疾患などを除いた,生下時体重二千二百グラム以上,または在胎週数三十四週以上で出産した児であって,脳神経学専門の小児科医から,脳性麻痺で身体障害者障害程度等級第一級または第二級と診断されたものとした。
いやぁ、それは、どうなの?こんな事で産科医が増えるとでも思うんでしょうか。これが補償されるならほかの事も補償して欲しいと思うのが患者の立場なんじゃないかな。
ほかの事で新生児が死亡しても補償されないの?
じゃあ訴えて病院から補償してもらうしかないじゃない!
と、考えが動いてもおかしくない。そこに過失があっても、なくても。
医師の診療報酬のシステムが変わらないと、わざわざリスクのでかいキツイ科に行って生活すべてを診療にささげる医師は必ず減る。
医師のブログを見ると、休みの日も呼び出し、当直の日はまともに寝られないという記事が目立ちます。そんな状況ではミスも起こりやすくなるし、ミスすれば訴えられて未来はなくなる。いまや医師も刑罰受ける時代ですもの。
こんなんじゃ診療が早く終わって研究も遊びも家庭も大事にできる科に医師が集中するのは当然至極だと思うんですが。
使命感だけでキツイ科を選べるほど、医師は愚直でいられないと思う。
「できるなら」患者を助けたいけど、現在各地で「できる」のキャパシティをこえる仕事が待ち構えているところが多いんだから。
給料も減り、研究費も減り、こき使われて、すり減って。
明るくない未来を光で灯すにはどうすればいいんだろう。
ひとつは時間/労働相当の給料再配分。
もうひとつはやっぱり、混合診療を認めて(絶対的)医療費をあげないとイカンのではないかと。
どちらにしろ、医師にとっていい時代は終わりそうです。(もう終わっている?)