被災地の今

旅の予告しておきながら、その後の報告怠りまして申し訳ありませんデス。
詳しいレポートはまた後ほどさせていただきますとして、ひとまず急ぎ足でご報告を。

こないだの週末は岩手・宮城周辺へ１泊の旅して来まして、初日は世界遺産候補の平泉の中尊寺を訪れ、２日目は海辺に出て被災地の惨状を目の当たりにして来ました。

これは岩手県陸前高田市の奇跡の一本松。
ここにはかつて高田松原と呼ばれる広大な松林があって、津波で根こそぎ流されてしまったんだそうな。
そして奇跡的にこの１本だけが残り、復興の象徴として保護しようと手を尽くしてるものの、塩害にやられて葉は赤茶けて、かなり厳しい模様。
最近のニュースでは接木によるクローンが育ってる話題がありましたけど、やはり出来るものならこの木に生き延びてもらいたいもんでありますな。

これは陸前高田市街の様子。
もう鉄筋の建物以外残ってなくて、かつてここに何があったのかすら想像も出来ない荒涼とした風景が広がって、まるで原爆投下直後のよう。
所々に潰れたバスやトラックの残骸が放置されてるわ、廃車になった乗用車が山積みされてるわ。

こちらは陸前高田市のお隣、宮城県気仙沼市街の様子。
ここは特に火災が酷かった所で、燃えて錆だらけになったクルマが山積みされてるわ、町は未だ瓦礫で埋め尽くされて、派遣された警察官が長い棒持って今も行方不明者を捜索してる姿が見られました。
震災から３ヶ月経った状況がまだこれなのですから、これが完全に撤去されるのはいつになる事でしょう。

気仙沼の町のど真ん中にはこんな巨大な漁船が打ち上げられて、津波の大きさがうかがい知れます。

この後も震災当日のNHKのヘリコプターからの中継映像で田畑が津波に飲み込まれて行く姿が印象的だった仙台市若林区を仙台東部道路で抜けて帰りましたけど、こちらも見渡す限りの瓦礫の散乱した光景が広がってました。

まだまだ伝えたい事いっぱいありますけど、今回はひとまずこの辺で。