アーカイブ『市民派アート活動の軌跡』

「アートNPO推進ネットワーク通信」
小冊子「アート市民たち」

6、《画廊など美術専門家の立場から応援していただいた方々》

2016年04月06日 | 冊子『アート市民たち』
『柳渭珍』さんは朝鮮李朝文官の由緒正しい家柄の末裔で、個人的お付き合いは30年以上になる。韓国青瓦台の現代美術画廊『珍画廊』の会長でもある。豊かな人脈に恵まれ国際的に活躍するが、英語・仏語・日本語の達者な知性溢れるキャリアウーマンである。

『土倉有三』氏は現代美術画廊『ギャラリー東京ユマニテ』の代表である。絵を商うといったところのない、人間的魅力を感じさせる誠実な人柄の画廊主で、お付き合いも長い。 企画画廊一筋に、宮崎進、加納光於、野田裕司など質の高い作家の作品を扱う。

『池田一朗』氏は現代版画専門画廊「ギャラリー池田美術」の画廊主。私が若い頃ルオー版画を探して始めて入った銀座の画廊だ。扱うのは榎倉康二、北川健二、山口啓介など本格的作家ばかりだ。痩せ我慢ですよ・・と言いながら企画画廊を続ける姿は尊敬に値する。

『椿原弘也』氏は京橋「ギャラリー椿」のオーナー。開光一、望月通陽、小林健司、山本麻友香など扱うが、特に抒情的でポエティカルな作品を紹介するファンの多い画廊だ。ここ数年、韓国や中国アートフェアにも作家紹介をするなど海外進出にも意欲的である。

『佐々井智子』さんは「ギャラリー・アートもりもと」の役員、実力もキャリアもある素敵な女性ギャラリストだ。著名な洋画家、彫刻家の作品を扱う。アートNPO会員として変わらない声援を頂戴したが、コラボレーション企画も実現できず恐縮している。感謝。

『白水真子』さんは「ギャラリー・しらみず美術」のオーナー、扱うのはミズテツオ、木下晋など実力作家。アートNPOは横田海や岸田淳平コレクション展などの共同企画でご支援をいただいた。元々は音楽家志望、今はポルシェを乗り回すお洒落なレディーだ。

『後藤眞理子』さんは「ギャラリーゴトー」の女性オーナー、若手作家の紹介を中心に頑張っている。最近銀座中央通りに移転したばかりだ。アートNPOとの間では、上野憲男展、渡邉早苗展などの共同企画によるコレクション展が実現、お世話になった。

『矢澤園子』さんは、最上階の天窓から自然光が差し込む瀟洒な3階建てビルで、『ごらくギャラリー』を経営、前田昌良など質の高い作家を扱ってきたが、休業となり残念。

『内藤純子』さんは新小岩の自宅と銀座で『純画廊』を主宰。テーマはピュアな作品の紹介とのこと。芸術文化への思い深く、『クリスマス・イン・ピース特別展』にも参画。

『望月章子』さんは甲府にて洒落た構えの『アサヒ・ギャラリー』を経営、扱うのは渡辺ゆう、小川待子、菅原健彦など人気の高い作家たち。趣味は朝鮮李朝家具の収集など。

『渡辺己代司』氏は岐阜で日本画画廊『ゑぎぬ』を経営する。昨年は日本画家手塚雄二の“花月草星全国巡回展”の広報事務局長として活躍されたが、その企画の一環としてアートNPO宛て『手塚雄二&仮屋崎省吾講演会』主催のご提案をいただき、お世話になった。

『金井允』氏は『金井画廊』の画廊主。実直かつ信頼できるお人柄でファンも多い。蔡国華、森幸夫、鷲森秀雄などを中心に油彩画作家を扱う。アートNPOのコレクション展『ぼくらの浅見哲一展』への会場提供など全面協力をいただいたが、大変好評であった。

『梅野茂』氏は『画廊轍』を経営、人気作家の作品を幅広く扱うが、特に山口長男、山田正亮などを自らコレクションしてきた目利き画商である。昨年11月、アートNPO主催の『市民派コレクターによる山田正亮展』では会場提供をいただき、お世話になった。

『野崎悦子』さんは武蔵小金井の閑静な住宅街で『ギャラリー・テムズ』を経営、若手作家を中心に作家支援を続けている。話の端々に美術への熱い思いが滲む、女性オーナー。

『杉原伊津子』さんは神戸六甲で『ギャラリーむん』を主宰、若手作家中心の展覧会活動を進めてきた。関西地域におけるアートNPO活動の中核にと期待した方である。

『故・磯良卓志』氏は『ギャラリー汲美』を経営、アートNPO推薦作家でもある横田海、上野憲男、森本秀樹や若手作家を育ててきたが、今年亡くなられた。ご冥福を祈りたい。

*その他、日本画画廊『戸村美術』戸村正巳氏、若手作家を扱う『羅針盤』岡崎こゆさん、『アートサロン叢』塩田真弓さん、『ギャラリー宗美』辻美佐子さんにもお世話になった。



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