ポン太よかライフ

得した気分、首都圏見て回りの旅、美術館散歩

企画で勝負!収蔵品だけで面白い特別展ーその1 出光美術館 花鳥の美

2011-06-06 16:40:46 | 博物館、美術館行ってきました


充実した収蔵品の並べ替えだけで、まったく新しい切り口の企画を提示して見せ、感心しながら楽しむことのできる美術館があります。その代表格が、出光美術館とブリジストン美術館だと思います。

出光では、花鳥の美と題し、重要文化財4件、重要美術品3件を含む珠玉の日本・東洋美術約80件を紹介しています。
花鳥は、日本・東洋の美術作品の中で、最も愛された主題です。花の美しさは四季折々の自然の中で詩歌に詠まれ、絵画の主題や工芸の意匠として発展し、やがて花を求めて集ったさまざまな鳥たちの姿も共に愛でられ、瑞々しい自然や生命の輝きを象徴するテーマとして好まれてゆきます。この世にない幻想的な絵画や、様式化した工芸文様など様々な意匠に展開されていくさまが奥深いコレクションを通じてわかります。

鳳凰が、桐の木にしか止まらないとか、花の華やかさを代表する牡丹が、久寿玉(くすだま)にも見たてられ、幸せを迎える瑞祥の花として尊ばれたとかのエピソードも楽しみました。
また、焼き物で、法花牡丹文香炉などの様に法花と頭に着く名前は、「イッチンモリ」と呼ばれる技法が使われたもので、文様の輪郭線を盛り上げ、内外異なる色の釉薬を置くものだそうです。ちょっと七宝の様な感じがして面白く思いました。


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